ヒーラーとして仕事をしていくに当たって
必ずクリアしなければならない学びに
境界線を引くことと依存に対処すること
があります。
私自身、ずっとこのテーマに
取り組み続けてきて、
未だに課題を突き付けられ、
学び続けています。
これは単にテクニックを磨くよりも
はるかに多くの問題を含むが故に、
クリアしていくのも一筋縄では行きません。
頭でそういう状態は健全ではない
ということはわかっていても、
ではどの段階からが依存で、
いつどのように対処したら良いのかは
実地で見極めていかなければなりません。
これも自身の感情のワークと同じで、
極めてわかりやすい事例なら、
即対処できたとしても、
微妙なラインにどう気づき、
どの段階でどう行動すべきなのかが
非常に分かりにくいケースも
あるんですね。
最初は問題なかったのに、
途中から変化していくケースもあって、
単純に、前回大丈夫だったから今回も、
これからも大丈夫とはならないのです。
毎瞬、自分と相手の状態を
注意深く見ていないと、
あっという間に崩れてしまいます。
途中から変化していくように見えても、
実は種自体は元からあるわけなので、
それにいかに早く気づき、最良のタイミングで
依存の芽を摘むことが出来るか。
その見極めが、とても難しい。
そういうところをマスターしていかないと、
本当に良いヒーリングにはなりません。
言葉でどれだけ自分の足で立てるように
と伝え続けていたとして、そして
その言葉が相手の意識に入っていたとしても、
その意味するところがその人の中で
正しい在り方の像を結んでいなければ、
何もわかっていないのと同じです。
言葉面を理解するだけではダメなのです。
依存したい人は、
根本的に自分を信頼しておらず、
自身の力を汲み上げ、発揮しようという
意識がありません。
ピンチになったら誰かに助けてもらおう
と思うか、自分の力を使うよりも、
どこかからかエネルギーを掠め盗って
来ればいいや、という指向を持っています。
助けてもらうのが悪いわけではないけれど、
助けてもらったことで一段二段、
ググっと成長していく人もいれば、
下駄を履かせてもらって、
その場だけどうにかクリアしたように見える
というのでは、全く意味が違います。
依存ではなく、確実に自分が成長しているという
目安にできるのは、どこまで自分の闇に
一人で対峙できるようになったか、
ということでしょう。
次々にやって来る抵抗に対処しながら、
湧き上がる恐怖や逃げ出したいような
苦しい感覚を統合し、ときには
ダークサイドとも怯まず渡り合う
みたいなことですね。
もちろん、一朝一夕にできるわけでは
ありませんが、最初の内は手取り足取りでも
最終的には、この身一つで対峙していく
という心構えができないと、
どうしても楽な方に流されて
足元をすくわれていきます。
そういう、正しい在り方の像を
心の中に結んでいただけるよう、
私ももっともっと精進していかなければ
いけないな、としみじみ思った次第です。
人は、自身の最も深い闇に一人で対峙できなければ
本物ではないのだろう、と思うところがあります。
どこまで深く、というのはあるにせよ、
少なくとも、目の前に現れた闇に、
肚を据えて怯まず踏み留まれるくらいにはね。
実際のところ、そういう闇に対峙したときに
対処するのは、自身の内に噴き上がる
恐怖や混乱などの感情のエネルギーです。
闇そのものに負けるのではなく、
そういう自分の感情に飲み込まれて
負けるんですね。
噴き出す膨大な感情のエネルギーを、
体から抜けないようにして
リアルタイムで統合していくという、
心身のコントロール能力が要るのです。
そういうことをしながら、同時進行で
目の前の闇と渡り合うわけです。
こういうことができるように、
日頃のセルフワークで日常レベルの
諸々の感情を統合する地力を積んでおくと、
いざというときに出てきた
ちょっとヤバいかな?レベルのものも
どうにか対処できるようになってきます。
完璧にできなくても、
何度か渡り合えば慣れてくるし、
そうなればもう格段にレベルは上がって
自信もついてくるでしょう。
今年は、こういうレベルの
ワークの実践者を育てていきたいな、
と思っています。
というわけで、
今年のセッションはさらに突っ込んで
濃密になっていきそうです。
受け取ってくださる方がいれば、
ですけれど。。。