スピリチュアルではよく
ハートの声を聞くって言いますね。
私も良く使う表現ですが、
漠然としていて、よくわからない
と思う方も多いようです。
今日はそのハートについて
思うところを書いてみます。
先日、あるクライアントさんのセッションで
「ハートの真実」に意識を向けるということを
していただいたのですが、
その方は、それは脊柱でしょうか？
と体の部位を挙げて質問されたので、
なるほど、そういう風に捉える方も
あるのだな、と私も勉強になりました。
そう言えば、「自分の中心」についても
以前別のクライアントさんでやはり
自分の体の真ん中に柱を作るような
イメージをされていた方もあったので、
つい、わかっているつもりで
先に進めてしまいがちなところ、
認識のすり合わせをする必要があるな、
とつくづく思った次第です。
ハートの真実も、自分の中心も、
それはどこか具体的な肉体のどこかを
指しているわけではありません。
たとえば、ハートの真実をまごころ
と言い換えてみたら
わかりやすいでしょうか。
まごころは、脊柱にあるわけでは
ありませんよね？
でも、みなそう言えば、
自然と感じるところがあるはずです。
それがハートで、別の言葉で表すと、
赤心（せきしん）とも言います。
辞書で赤心を引けば、
① (「赤」は、はだか、あるがままの意)
うそいつわりのない心。
まごころ。誠意。赤誠。丹心。
と出てきます。
つまり、まごころは嘘偽りがなく、
在るがままの心ということです。
だから、ハートの声は常に真実なのです。
そして、まごころは、
概念ではありません。
こういうものがまごころだ、
と考えて体現するようなもの
ではないですよね？
それは、考えてわかるものではなく、
常に感じてわかるものだと思います。
それを、ハートの真実と言ってしまったので、
はて？それはどんなものだろう？と
概念で探そうとしてしまったところで
迷子になってしまったようです。
概念でいくらまごころやハートを探そうとしても、
それは永遠に見つからないでしょう。
感じればすぐにそれとわかるもの、
けれど、考えてしまうと
永遠にすれ違って見えなくなってしまう。
そういうものがあるんですね。
だから、本当は全然難しいものではなく、
実は誰しもが知っている、
馴染み深いものなのです。
言葉って、難しいですね。
でも、この認識が修正されると、途端に
なるほど、これがハートの声か！
とわかるようになります。
そしてそれを、
何か具体的な言葉のメッセージ
でやって来ると思い込んでいると、
全く見当違いのところを探して
見つからなくて途方に暮れ、
混乱してしまうことがあります。
そうではなく、
ハートで触れたときに感じる
感触を捉えてみてください。
些細なことから、
何か大きな判断を迫られることまで、
ハートは実に正確に、
自分にとってそれは安全なのか、
良いものなのかそうでないのかを
教えてくれています。
たとえば、
これから行かなくてはいけない場所が
自分にとってどうなのか。
自分に合う食べ物やサプリメント、
健康法や勉強法の類、
付き合っていく人、
仕事での契約、
ことを為すときのタイミング、
アプローチの方法など、
そのことを思った時の
ハートの感覚を感じてみてください。
すると、少し緊張するとか緩むとか、
嫌な感じがするとか、
すごく楽で楽しい感じがするなど、
何かしら、変化を感じると思います。
中には、はっきりとわかるときもあれば、
そうでないときもあるでしょうが、
そういうときは、質問の仕方を
別の角度から何度もしてみると、
結論が出るかもしれません。
これが、ハートの声を聞く
一つのやり方です。
こうして、自分自身の奥深いところと
対話していくんですね。
そして、声を聞いたら、
今度はそれに対してどうアクションするか
というのが大事です。
ハートは明確に答えているのに、
頭で考えて、不安からそれとは違う
決断を下してしまうとか、
下心に引っ張られて
ハートの声を握りつぶしてしまうとか
よくある失敗のパターンですね。
ハートは不安警報をガンガン鳴らしているのに、
いや、今この投資話に乗らないと損をする！
とか思って契約をしてしまい、
数か月後に痛い目を見るとかね。（＾＾；
ハートの声を聞いて決めたはずなのに、
失敗した！と思っている人の中には、
頭の信念で決めているケースもあります。
信念とハートの声は別物ですので、
その辺は識別できないといけませんね。
ハートの声に従って生きるには、
欲望の声や概念よりも優先させないと
できないのです。
その辺の葛藤は、自分自身で
トライ＆エラーを繰り返して
ハートの声は絶対に間違わないという
確信を得るまでは、最優先軸に定まることは
ないでしょう。
頭で納得しているだけでは、
必ずそれが揺らぐ時がありますからね。
失敗も良い経験です。
糧にして前に進みましょう。