人つき合いが苦手で、
職場や学校でも周囲とギクシャクしたり
打ち解けられないんです、と言う方の
ご相談はさほど珍しくはないのですが、
リーディングをしていくと、
実は持っているエネルギーからすると、
本当は人と関わることが喜びで、
人によって運を開いていくタイプの方って
案外少なくないんですよね。
これまで生きてこられた中で生じた
様々な関係性の痛みを癒していくと、
きっと本来持っている人への好奇心や
優しさ、交流することの喜びなどが
自然に湧き上がってくるだろうな、
というビジョンが自然に浮かぶのです。
振り返ってみれば、私自身も
30歳くらいまではものすごく人が苦手で
今こんな仕事をするようになるなんて
1ミリも思ってませんでした。
人とどうかかわって良いかわからないし、
うまく話せないし、思いやりなんて
持てなかったし、とんでもなく自分本位で
人にものすごく迷惑ばかりかけていた
と思います。
それが、どこをどう間違ったのか、
今ではこんな仕事をしているのですから、
人生ってわからないものです。
人と関わることが喜びになると一口に言っても、
たくさんの人に囲まれてワイワイやる中で
生き生きする人もいるし、
それほど多くはない人たちと深～く
付き合って、とても濃密で素敵な関係性を
築いていく人もあるでしょう。
いずれにせよ、今ものすごく
人づき合いが苦手だからと言って、
ずっと人を避けながら生きていくのは
とてももったいないことです。
人が苦手なんだと思い込んでいるけれど、
よ～くお話を伺っていると、
どこがどんな風に、どうして苦手だと
感じるのか、と言うポイントが
見えてきます。
そういうポイントがいくつか重なると、
自分でももう人を見るだけで
ず～んと気持ちが重くなっていきます。
そんな気持ちで日々過ごしていると、
辛くて辛くて仕方がなくなって、
自分って、人づき合いが苦手なんだな
と思い込んでしまうんですね。
でも、こういう漠然とした苦手意識を
丁寧に紐解いていけば、こういうとき、
こういうタイプの人が苦手で、
こんな気持ちになってしまう、
といった具合に、
どんな時にどんな気持ちがトリガーされて
浮上しているのかが明確になってきます。
そうしたら、その気持ちのカケラ君を
お迎えに行けばいいんですね。
カケラ君たちが一つ一つ統合されていくにつれ、
あのどうしようもなく重苦しかった気持ちは
軽やかになって、同じ場面を思い返しても
それほど辛く感じられなくなります。
その状態で、人と関わっていくと、
以前は感じられなかった喜びとか楽しさが
感じられるようになっていくでしょう。
生きていれば色々な体験をするし、
傷ついたり気落ちすることもあります。
心も傷ついたり風邪をひいたら、
きちんとケアをしないと、後々
こじらせることもあります。
それが何年、何十年分も積み重なると、
体と同じように、心もコチコチになって
解していくのも大変です。
だから、できるだけこじらせる前に
早めに手当てをしてあげられると良いですね。
とは言え、心のケアってなかなか
自分に合った方法に出合うまでが
大変だったりします。
色々なメソッドはありますが、
基本は、自分が自分自身を大切に
してあげられるようになると、
人生はとても生きやすくなって、
抱えていた問題はどんどんクリアになり、
幸せを感じられるようになっていきます。
では、自分を大事にするって
どうやったらいいんでしょうね？
よく、自分がされて嫌なことは
人にしないことって言われますが、
これと同じ発想で、
自分が人からされて嬉しいことを
まず自分にすることなんですね。
私たちは、とかく満たされていない欲求を
人に満たしてもらおうと右往左往しますが、
人にしてもらう前に、自分が自身に
それをしてあげるのです。
側にいてほしい。
愛してほしい。
話を聞いてほしい。
無視しないでほしい。
気持ちを尊重してほしい。
抱きしめてほしい。
などなど。。。
みんな、人にしてもらいたいと
思っていることではないでしょうか？
翻って、あなたは普段、
どれだけこうした自身のニーズに
応えてあげているでしょうか？
自分から逃げ出している（見捨てている）。
愛していない。
自分の思いは信用できないので一切無視。
いつも自分は（永遠に）後回し。
などなど。
普段、当たり前にこういうことをしていませんか？
これこそが、自分を大切にしていないことの
典型なのです。
どんな心のケアをするのでも良いですが、
少なくとも、そのケアが本質的に
自分を愛せる方向に向かわせるものかどうかが
見極めポイントかな、と思います。
自分を愛せるようになってくると、
人とのかかわりはとても意義深く、
喜びある愛の循環になっていきます。
人がもう恐くなくなっていくというのは、
それだけでも心がとても晴れやかでしょう。
あなたの人生が、安らぎと豊かさで
満たされますように。