自分の行動において、最終的な決断の責任は
誰がどう言ったとしても、自分自身です。
これ、今ではすごく意識しているところ
なのですが、以前は全く認識すら
していませんでした。
誰かがそう言ったからこうしたとか、
しなかったとか、だからその行動の責任は、
そう言った人にもあるよねって、
当たり前のように思っていました。
たとえば、ケーキ屋さんに行って、
あなたはショートケーキが大好きだから
それを買うつもりだったけれど、
お店の人に新作のモンブランがあるから
いかがですか？素材にもとてもこだわって
云々…と言われて、
あなたはあまり栗が好きではなかったのだけれど、
そこまで言うのならそれにしてみよう、
と思って購入したとします。
家に帰って早速食べてみたけれど、
そもそも栗が好きではないので
やっぱりショートケーキにしておけば良かった！
というケースでも、最終的にお店の人の
お勧めを採用しようと「決めた」のは、
あなた自身なのです。
モンブランではなく、ショートケーキを
くださいって言わなかったわけですからね。
同様に、腰を痛めているのに
ヨガ教室で腰を反るようなポーズを
指導された時に、断れずにやって
怪我をしたとしても、自分の責任は
厳然としてありますし、
泳げないのに友達に川に入れと言われて
溺れたとしても、自分に責任があるのです。
もちろん、法的、道義的には
そのように促した側にも責任を認められる
場合は多々あるでしょう。
ただ、ここで言いたいのはそのことではなく、
自分の人生を自分で決めて生きるって
どういうことだろうね？ということに
もっと意識的であるべきだ、と思うわけです。
自分で決めて、自分でそうしたのなら
誰のせいにもしないで、自分で責任を
引き受けられるでしょう。
けれど、
誰かに言われて、何となくそれに流されて
従って取り返しのつかないことになったとしたら、
やっぱりそのきっかけとなった言葉を言った
誰かのせいにしてしまうのではないでしょうか。
そして、社会的にもそれは当然だ
と考える風潮は、日本では特に、
強いと思います。
自分もかつてそう考えていたので
そうではないのだ、と気が付いたときは
その無意識に投げている責任を自分に引き戻し、
最後まで意識的に自分が責任を持てる
選択の仕方に転換するまで、結構努力を
要しました。
今でもまだ、気を抜くとまた以前のように
あなたがそう言ったから！って思ってしまう
こともありますが、でも、それは違うのだ
と戻るようにしています。
自分が本当に納得しているのかどうか、
納得できないのだとしたらどうするのか、
変えることが出来ないのだとしたら、
どこまで受け入れられるのか、
自分の中で、そういうラインを
注意深く見極め、確かめているんですね。
これを始めてみてつくづく感じたのは、
日頃自分で決めていると思っていることの
大半は、自分で決めてないということ。
何となく誰かがそう言ったから、テレビで、
CMで、ネットで友達がそう言ってるから
吟味も何もしないで、当たり前のように
従っているということ。
まるで催眠状態なんだけれど、
自分がそういう状態であることすら、
本人は気づかないで、夢遊病者のように
ふら～って流されてるんですね。
余程言われていることが嫌なことだったり
おかしかったりすれば、夢から覚める
こともあるのでしょうが、
厄介なのは、夢から覚めても
自分自身をしっかり持っていないと、
夢遊病にかかっている人が周囲に大勢いると
自分の方がおかしいんじゃないかと思って
また自ら催眠にかかりに行ってしまうのです。
いつもみんなと一緒が安心する、
人と違うことをすると落ち着かない
という人は、なかなか自分の意志で
自分の在り方を決めるのは難しいでしょう。
流されて、何か大変な損害を被っても、
周りの人も一緒に同じ状況であれば、
それはそれで許容できてしまう
のかもしれませんね。
人生は、選択の連続。
自分の人生を自分で決めるという選択をした人は、
その先も、ずっと自分で決め続ける選択の
連続です。
そのことに、どこかで疲れて流される道に
戻る人もいるのかもしれませんし、
みんなと一緒を選んだ人も、
もう付き合えない！と思って自分で決める
人生にシフトする人もいるのかもしれません。
自分で決める人生でも、
志を同じくする仲間に出会って励まされる
かもしれませんし、
仲間の中でも、微妙に違う意見があって、
ぶつかったり袂を分かったりすることも
あるのでしょう。
それでも、どんなときも、
しっかり自分に軸を置いて、
自分と対話しながら決めることです。
内なる声が、あなたの人生を導くでしょう。