人生の転換ポイント

よく、人生をやり直せるなら、
なんて言葉がありますが、
あとのき、あんな選択をしなければ、
こうしていれば、と思うこと、
あなたもなかったでしょうか。

人生は、無数の分岐に直面しつつ、
その都度、様々な選択を繰り返して
人生を歩んでいきます。

どこでどう間違ってこんな人生になって
しまったのだろう、と思うこともあれば、
あのときの何気ない選択が
生死の分かれ目だった、ということも
あるのでしょう。

選択というのは、ある部分、
たくさんの可能性があるとも言えますが、
同時に、そうするしかほかに道がない
というときもあると思います。

もうそこまで進んでしまったら、
引き返すことが出来ない、
変えることもできない、という
流れも確かにあります。

けれど、そういう選択肢が既にない状況に
なる前を遡っていけば、まだ引き返せる、
他の道に変えていけるポイントも、
存在しています。

セッションで、様々な方の人生模様を
お伺いしますが、

その方の今生、別の人生(いわゆる過去世)、
その方に関わる家族や友人知人、ご先祖様、
憑依している諸々の存在たちの人生まで辿って、
誰のどんな選択がこの結果を生んでいるのか、
その転換点を探っていくということをします。

たとえば、
親から虐待を受けていた人がいたとします。

その人自身の傷ついた気持ちももちろん
癒していきますが、虐待を行っている親が、
なぜそんなことをするに至ったのかも、
その生い立ちまで遡って、

虐待せずにはいられなかった、
その種を統合していきます。

ときには、数代遡って親の親、
その親の周辺の人物の意識まで辿って
統合作業を行うこともあります。

すると、その人自身の過去の事実は
変えることが出来なかったとしても、
その事実に対する苦しみや
恨みなどが抜けていきます。

そして、その事実が、
もう自分の人生にそれほど
影響を与えなくなっていくのです。

また、いわゆる過去世と呼ばれる
別の人生の体験が今生に影響している
こともよくあるのですが、

たとえば、
その人生でよからぬ者と契約して
ダークサイドの力を使って
自分の欲望を満たしていた、
なんてことがあると、

その契約のエネルギー的な黒いコードが
今生の人生にも絡んで様々な人生の
苦しみを生んでいることがあります。

こういうのを解除する場合も、
その人生で、どうしてそんな存在の力を
欲するようになったのか、その動機を
辿っていきます。

大抵は、自分の中の無力感や惨めさを
埋めたいと言った動機が多いのですが、

よからぬ者というのは、大抵、
その人の中で暗い欲望が
とても小さな種の内から目をつけていて、
それとなく近寄って来ているものです。

一見優しげな言葉を耳元で囁きながら、
その暗い欲望が大きく育つように
焚きつけていくのです。

そして、その欲望の炎が十分に大きく
育ったところで、スペシャルオファーを
放つわけですね。

どうだ、こんな力が欲しくないか。
私に身を委ねろ、と。

胸の内で抑えがたく燃え上がる
欲望の炎を消す術も知らず、
それが叶う方法がある、と見せられれば、
それに抗うのは非常に難しいことです。

その人は容易に魂を売って、
ダークサイドに飲み込まれていきます。

と、大体がこんなパターンなのですが、
これを転換するとなったら、

欲望の暗い炎がずっと小さい頃に
自身の無力感や惨めさなどの感情に
しっかり対処できる術を身につけることで
悲劇的な末路を避けることが出来ます。

その統合作業が完全に完了すると、
もうよからぬ者が目をつける前に、
既にそんな種など存在しない状態になるので、
悪魔に魂を売った人生の記憶など
持っていない人になるわけです。

こうして人生は大きく転換していきます。
別の世界線(パラレルワールド)に
シフトしたわけですね。

このように、人生の転換ポイントは、
あの選択をしたその場面というよりは、
多くの場合、実はもっとずっと前にまで
遡る必要があるのです。

それだけ、私たちがその選択をする、
ということの奥には必然の心理的な構造が
あるので、その構造自体を組み替えていく
必要があるからなんですね。

そのポイントを、どこまで遡って
見つけることが出来るのか。

その人自身で、触れたくない過去として
封印していたら、そこでブロックされてしまうので
転換することはできません。

だから、直面するのが辛い過去であっても、
本当に今のこの自分を変えたいのであれば、
そこは開いていく覚悟は必要ですね。

認めたくない、受け入れたくない、
触れたくないという思いが強い内は、
まだあなたは別の選択ができる
状態にはないのでしょう。

明らかにできないところ、
隠したいところにこそ、
苦しみの種があるものなのですが、

自分のメンツにこだわるなど、
それを明らかにしていくことへの抵抗感が
優っている内は、変われないでしょう。

変わるというのは、
その自分が死んで、
初めて新たな自分が生まれることです。

古い自分を持ち越したまま、
リニューアルというわけではないんですね。

別の可能性を開くために、
今自分にできることは何か。

良く問いかけてみてください。

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