体の中に自分ではない存在が
色々入っていることがある、
ということに特に注目し出したのは、
去年くらいからだったかな、と思います。
それまでは、私は感情解放のセッションを
中心にしていたので、すべて自身の
抑圧した感情を解放するという視点から
セッションをしていました。
もちろん、ヒーリングを12年もやっていれば、
そういう存在のことは初期に習った
ヒーリングの中でも出てきていたし、
別に珍しいことでもなかったと思います。
けれど、
感情に注目するようになって、
いつしかそういう存在に注目することは
なくなっていきました。
けれどあるとき、明らかに
クライアントさんの中に本人とは違う、
異質な意識の気配を感じて
色々対処している内に、
その人格の持っている感情や意図が
その人の感情や指向性に明らかにリンク
しているという、いくつもの症例を
体験することになりました。
そこから、私たちの中には
実に色々な存在が入り込んでいて、
日々の感情や決断、指向性や能力にまで
ものすごく大きな影響を与えているのだ
と認識するようになりました。
ときにそれは、その人の人生を
乗っ取るくらいのレベルにまで及ぶこともあり、
そういう存在がいることで、
本来の命の導きにつながれなかったり
自分の力を発揮できなかったりするのです。
だから、今では彼らご退出いただくことが
セッションでもかなりの割合を占める
作業になっていたりします。
もちろん、
私のセッションは感情解放がベースですので、
そうした異物にご退出いただくプロセスでも
彼らの事情や気持ちをヒーリングしながら
円満解決に導くようにしています。
そんなものが自分の体に入っているなんて
気持ち悪い！出て行ってちょうだい！
って放り出して終わり、では、
彼らも路頭に迷って、また誰かの中に
入ってしまうかもしれませんから。
だから、どうしてこの人の中に入ったのか、
この人の中で何をしているのか、
それをしていないと、生きていけないのか、
もっと他に良いところがあれば
それでも良いのか、とか、
色々彼らの事情も詳しく聞いていきます。
これまでにも、
そういう彼らの身の上話について、
ちょくちょく書いてきているのですが、
結構人間臭くて、どこの世界でも
一緒なのね～って思ってしまいます。笑
人の体の中に入り込んで悪さをしていても、
元居たところの仲間と喧嘩して飛び出してきた
という存在もいて、
どうして喧嘩したのかを聞いたら、
どうもその存在が自分勝手に色々やって
他からひんしゅくを買ったとか、
神様の下で修業していたけれど、
修業が嫌になって逃げだしてきた
狐さんとか、
親玉にこき使われているけれど
契約で足抜けできないと言っている
元人間だった魔物とか、
へぇ～って人生模様が色々でてきます。
それぞれの事情を聞き出して、
元の仲間と和解の取り持ちをして
グループに返してあげたり、
神様に取り次いで
身の振り方を決めるお手伝いをしたり、
親玉と交渉して契約解除して
魔物から人間に戻るのを手伝ったり、
まぁ、よろずトラブル相談屋
みたいなことをしています。
うわ～、こんなケースは一体どうやって
収めたらいいんだろう？と思うことも
あるのですが、
根掘り葉掘り聞いていくと、
おおよその方向性は見えてきて、
じゃぁこんなのはどう？という感じで
提案できるんですね。
その存在にとっても、
クライアントさんにとっても
最も良い状態というのは、
それぞれの本来の命の願いを生きている
ことだと思うので、もし今の状態が
そうではないのだとしたら、
その命の願いの方向に導けばいいわけです。
それがどういうものなのかを知るために、
色々聞くんですね。
中に入っている存在も、
自分がもっと充実して生きられる
行き先があるとわかれば、もう
その人にしがみついている必要もないわけで、
出て行ってくれれば、その人も楽になるし、
円満解決ですね。
面白いのは、彼らの抱えている
問題点が、入られている方のそれと
結構リンクしていることです。
だから、彼らの問題を癒し、統合する
プロセスは、そっくりそのまま、
入られてる方の統合作業に重なり、
同時に二人（場合によってはそれ以上）が
命の本流に戻っていくことになります。
だから、この作業も手は抜けません。
こういう存在たちは、入られている本人が
彼らの存在に気づいてしまえば、
もうそこにはいられません。
最初は結構ごねることも多いですが、
気づかれていないから居心地が良かったわけで、
もう以前ほど快適な場所ではないのです。
何度もセッションを受けてくださっている
クライアントさんは、段々と自分と
自分ではないものの意識の質感の違いを
認識できるようになる方が多いですね。
繰り返し浮上する感情や思い、
執着は本当に自分のものなのか、
他の存在に責任転嫁するのではなく、
一度疑って確認してみると、
どこかでギクッとしている存在の
気配を感じるかもしれません。
一人では手に負えないと思った時は、
ぜひセッション受けてみてね～！