私の肩書はスピリチュアルヒーラーですが、
そういうと、何でもかんでも霊視して
わかってしまう人だとか、
特殊な能力で色々できてしまう人、
というイメージを持っておられる方も、
中にはあるようです。
けれど、
スピリチュアルと一言で言っても、
人それぞれ得手不得手があるのは
どんな世界でも同じで、
神様関係が得意な方もあれば、
霊障関係に強い方もあり、
クリスタルなどを使ったエネルギーワークや
がっつり呪術系を専門とされる方など
ものすごく分野が広いんですね。
私は皆さんご存じのように、
感情解放をベースとしたセッションが
元々の専門で、派生して
今はその方の中に入り込んでいる
宇宙人だの魔物だの未成仏霊などの
対処も多少やるようになっています。
まぁ、それも成り行き上、セッションしてたら
そういうのが次々に出てくるので、
対応するようになっただけで、
元々専門にされていた方に比べたら、
毛の生えたような程度のものだと思います。
それに、私はあまりビジョン派ではないので、
パッと見て、何かついてるとかいるとか
すぐにわかる方でもなく、
普段はぼ~っとしてるので
見ようと思って読み込まなければ、
気づかないことがほとんどです。
私は幽霊等は未だに見えたことはなく、
エネルギーを辿って行って読み込んでいくと、
バイブレーションコードとして
異質なものが捉えられるのでそれとわかる
という感じで認識しています。
セッションの中で
人の体の中に入り込んでいるものと
対話する場合は、宿主となっている人の
意識を通して対話していきますが、
これもうまくいくと、
結構色々、彼らの身の上話とかが聞けて
興味深くもあります。
とは言え、見えない世界のことを
認識する際には非常に注意深く在るべき
というのは前提にあって、
通常では感じ取れないようなものが
見えた、聞こえた、感じたとか言っても、
それに安易に飛びついてしまうのは
非常に危険なことです。
そういうサインはどこからやってきたのか、
サインを送っている存在は、本当に
信頼に足る存在なのか、など、
わかったもんじゃないですからね。
どうやって自分の認識したものの
真偽を識別していくかは、
自分自身で己の感覚を磨きながら、
自分なりの識別法を確立していくしか
ないのだろうな、と思います。
もちろん、
師匠がいる伝統系譜の流れにある方は、
そういう意味では教え導いていただけるので
非常に守られていると言えるでしょう。
いずれにせよ、
そういうところができていないと、
よからぬ者がそういうサインを使って
心の隙を引っかけて容易く邪道に
引きずり込んでいきます。
そんな話は、枚挙に暇がないくらい
たくさん聞きますよね。
セッションでも、
力を誤用した記憶を持っている方は
結構いらっしゃって、
嫉妬や不足感、惨めさや屈辱感などの
ネガティブな感情をベースとした
権力欲、物欲、功名心などを巧みに
掻き立てられて
よからぬ存在と契約して魂を売っていたり、
誰かに呪いをかけていたりというようなことを
あれこれやっているストーリーが
頻繁に出てきます。
こういうネガティブな契約を解除したり
呪いを解除していくのも、結局は
その大元に在る心の隙を統合していくこと
がカギになってきます。
ここが残っていると、
解除してもまた同じことをやらかしてしまう
可能性の種が生き続けることになります。
不足感や劣等感などの種が生き続けたまま、
人には聞こえない声が聞こえ、
見えないものが見えるとなったとき、
その人は、その心の隙を
特殊な能力があるんだと思い込むことで
劣等感を優越感に変え、自分を満たそうとする
欲求にあらがうことがどれだけできるでしょうか。
そうやって足元をすくおうとする
トリック&トラップがわんさか仕掛けられた中を
歩んでいるんだということを、どこかで
心に留めておくことは大切だと思います。
もちろんこれは、スピリチュアルな世界に
身を置いていない方にも言えることで、
ただ、スピリチュアルは認識できない領域が
大きい故に、光と闇もより深いと言えるでしょう。
だから、
そういう分野の人に相談しようと思う方に
覚えておいてほしいのは、どんなに相手が
自分より見えない世界のことがわかっている
と思えても、
自分なりの感性を閉じて相手に判断を一任
してしまってはいけないということです。
必ず、自分で感じ、自分で考え、識別して
判断の主導権は自分で持っていることです。
鵜呑みにせず、
自身の人生を決める判断の最終決定権は
自分であるということを忘れずにいましょう。