サーバーのお引っ越しがずれ込んで
おりまして、週明けになります。
昨夜から今朝方にかけて、
ホームページが見られず、
メールも機能しない状態に
なっていましたが、
現在復旧しました。
ご心配をおかけしました。
さて。
人は、高い目標を持つことで成長する
ということがありますね。
目標を持つことで、意識がそこに向かい、
それに合わせて自身の在り方が
作られていきます。
遠くを見ていれば、
遠くに照準を合わせた在り方になり、
足元を見ていれば、それに合わせた
体勢になるでしょう。
どちらが良いとか悪いとかでは
ありませんが、それでも、
その時々の身の丈に合わせた
在り方というものがあるのではないか
と思います。
エビやカニなどの甲殻類も、
成長していくにつれ、
窮屈になった殻を脱皮して
大きくなっていきますね。
今の自分の認識、アイデンティティは
違和感なく丁度良いのか、
どこか窮屈で、不具合はないのか、
良～く観察してみて何か違和感があるのなら、
今のその照準の取り方を変える必要が
あるかもしれません。
私たちもエビやカニのように
自然に脱皮して常に丁度良くなっていれば
良いのですが、
私たちはときに様々な恐れや
無意識のブレーキで、その自然な成長を
自ら止めていたり、そぐわない姿を求めて
先走ることがあります。
その結果、実際の中身と在り方が
ブカブカしていたり窮屈だったり
フィットしていないことも多いものです。
しかも、そういう状態に本人が気づくのは、
なかなか難しかったりしますね。
自分を殊更に大きくも小さくもせずに
事実を事実として捉え、認識できれば
良いのでしょうが、
それをどう評価するか、という段になると、
そこは事実とはまた別のフィルターが
色々とかかってきます。
みんなできているのに自分はできない
となれば、ただできないという事実よりも
自己評価は低くなってダメな自分
となるでしょう。
けれど、
たまたまその時自分の周囲にいた人たちが
実は人並み以上にすごい人たちだったとしたら、
できなくてもそれは「普通」かもしれません。
またその逆も然りですしね。
このように、自己評価が必ずしも
実際の自身の現状を正しく反映していない
ことがよくあるので、
自分自身を過不足なく見られる人は
相当に達人の域なのではないかと
思います。
自分自身にとって何が丁度良く、
何がそうではない状態なのか。
それを知るために、
深く自分自身と対話するのです。
それは、外側の何かと比べて云々
ということではなく、あくまで
自身の命のプログラムに対してどうなのか
ということであり、世間一般の評価とは
何ら関係ありません。
ひとえに、
自分自身から目を背け、
逃げていることはないのか、
自分に対しておろそかになっていることは
ないのか、嘘をついていないか、
見ないふりをしていることはないのか、
という具合に、
あくまで自分に対してどうなのか
なのです。
そして、その自分を観察する目を
どこまで磨いていこうと思えるのか
というのも、
先天的なギフトの部分もあるし、
後天的なご縁で磨かれていくギフト
もあるでしょう。
自分がこれでいいと思えば
それ以上は見なくなります。
そこから、上には上がいるとか、
励ましや敗北の悔しさなど、
深く響くような体験から
己の未熟さを知り、もっと磨いていこう
と思えたら、そこからさらに上に
照準をセットし直すことができるでしょう。
けれど、同じ体験をしても
皆が皆、奮起するとは限りません。
自分には無理だと諦めてしまう人も
いるでしょうし、諦めではないけれど、
心底、今の自分に納得して、
満足する人もいるでしょう。
だから、奮起できるというのも、
それはそれでまたギフトなのです。
自分が命の願いの方向性で
奮起しているか、また、
そぐわないレベルで留まっていないか、
人生はしばしば私たちにお知らせを
よこしてくれています。
そういうお知らせを上手に受け取って、
応答できたらいいですね。
私たちの存在は、どんな学びから入っても、
突き詰めていけば、必ずスピリチュアリティ
（霊性）を避けては通れません。
芸術もスポーツも文学も、
あらゆる分野の一流を極めた人を
思い返してみれば、納得するでしょう。
それを否定して、私たちの存在の
本質に触れたとは言えないのです。
探求していて、それが深まらないのは
あり得ないし、どこかで自ら
ブレーキを踏んでいるのかもしれません。
どんな分野であれ突き抜けていきたいのなら、
あるいは、突き抜けなくても、
人間としてより成長していきたいのなら、
霊性が深まるような修練をしていくべきだろう
と私は思います。