セッションでリーディングをしていて、
私は一番注目して見るのは、
その人が自分自身の真実をベースにして
生きているのかどうか。
自分のハートの真実にちゃんと
つながれているのかどうか、
ということです。
ここがつながれていないと、
一番最初のボタンを掛け違っている
ようなもので、その上に何を重ねても
その人の身みなるような結果に
つながっていきません。
だから、何をおいてもまず、
自分自身のハートの真実に
しっかりつながっていけるように、
セッションを組み立てていきます。
なぜ人は、自身のハートの真実から
離れてしまうことがあるのでしょうか？
それは、あまりに辛い感情を
分離、抑圧したためだったり、
自分に不信を抱き、嫌い、呪っている
ためであったり、何か別の存在が
入り込んでいて、自分の人生を
乗っ取っているからだったり、
様々です。
いずれにせよ、
自分がお留守の状態になっていて、
自分の人生を生きていないのです。
こういう方は、
どこか日常に現実感がなかったり、
自分のことなのに当事者意識がなかったり、
という傾向が多く見られます。
逆に、そういう状態の方が
自分と和解し、自身の人生に戻ってくると、
内側から真の力に満たされ、
どっしりとした軸を感じるようになります。
自分の人生を自身のものとして捉え、
生きる当事者意識もはっきりして
ものごとに以前よりも意欲的に、
的確に応答していきます。
そういう在り方の変化は、
周囲の人からもわかるくらい、
生き生きと輝く変化に見えるでしょう。
自分を生きるのが辛いと感じる方は
結構少なくないのではないかな
という気がするのですが、
だからこそ、自分から逃げ出そうと
してしまうのですよね。
けれども、そうすればするほどに、
ますます無力感に苛まれ、
人生から喜びやみずみずしさが失われ、
抜け殻のようになっていくのです。
何度も言いますが、
自分を見捨ててはいけませんよ。
見捨ててきた自分のところに戻って、
自分を大切に慈しむことから、
人生が変わっていきます。
切り捨ててきたもの、
蓋をしたもの、
シャットダウンしたもの、
人生から分離させてきたあらゆるものに
向き直り、それぞれの痛み、不快感、
悲しみ、怒り、悔しさ、惨めさ、恐れ、
動揺、ショックなどを統合していきます。
消化不良だった様々な感情を、
深く呼吸をしながら、
受け止めていくんですね。
言い訳も、後悔も、解釈も、自責も要りません。
それらはすべてマインドへの逃避なので、
それをやり続けている内は、
本当に統合のプロセスが完了することは
ないからです。
こういう、不快な感覚は、
普段ほとんどの人は無意識のうちに
感じないようにスルーする
自動回避のルートができています。
だから、本当に意識しないと
気づきもしないし、ましてや
それに触れて受け止めていく
なんてことはとても難しいのです。
だから、ワークするんですよね。
自分が何から逃げているのか、
逃げているものを認識して、
頭でわかっているだけではなく、
実際にそれに触れていく。
抑圧の強い人は、
それに意識を向けても
何ら感じることができない
というケースも多いです。
触れられないんですね。
まるで、分厚い手袋をして
氷や真っ赤に焼けた鉄に触れるが如く、
何の反応もないのです。
本当は、それに触れたら
怒り狂うかもしれない、
泣き崩れるかもしれない、
胸が張り裂けるような思いを
するかもしれない、
絶望で世界が崩壊するような
感覚で立っていられないかもしれないのに。
平気な顔をして
誰のことだろう？
と眺めていられるのは、
そうやって分離させているからです。
そして、分離させた自分のカケラは、
今この瞬間にも、その状態のまま、
あなたの中の奥深くで居続けているのです。
だから、その自分を救出しなければならない
と私は言い続けるのです。
自分が行かなければ、
誰もその自分を助けることは
できないのですよ。
自分が他人ごとにして逃げ続けているから、
自分の中で、その気持ちのカケラが
苦しんでいる。
そういう構図が、あなたの人生に現れて、
映し出されているだけのこと。
あなたがかつて、あるいは今も、
相手に願っている態度を
自分に対して取ることが、
唯一の解決です。
もっと私の苦しみをわかってほしい。
自分のこととして考えてほしい。
口先だけではなく、実際に行動で
示してほしい。
私をいないことにしないでほしい。
もっと思いやりをもって接し、
尊重してほしい。
私の言い分も聞いてほしい。
決めつけないでほしい。
責任転嫁、八つ当たりはやめてほしい。
辛い時に側にいてほしい。
一人にしないでほしい。
などなど。
できることから、やっていきましょう。
自分を幸せにする責任から
逃げないように。