努力を積み重ねていくことのできる人と
そうでない人というのは確かに
あるような気がしています。
見ていて良い意味で恐いな、と思うのは、
地味で派手なところはないのだけれど、
着実にコツコツ努力する人です。
最初はパッとしないように見えても、
いつの間にやら背後に迫っていて
気が付いたら追い抜い抜かれていく、
みたいな底知れぬ可能性を感じます。
努力しようと思っても
なかなかできないケースも多い中で、
努力を継続できるというのは、
それだけで一つの立派なギフトであり、
才能だと思います。
努力の仕方も人それぞれで、
意識的に努力している人もいるし、
傍から見るとすごい努力家だと見えても、
本人は全く努力している意識がなく
夢中で没頭している人もいます。
私自身は、意識してやる努力が苦手で、
元々が飽きっぽい質なので、
あまり続きません。
けれども、惰性で続ける日課は結構続く方で、
このブログも努力しているつもりはないですが、
消えてしまった部分を含めてあと2か月で丸12年
1日も休まず書き続けています。
ジャパやプージャーといった
インドの神々の礼拝も徐々に増えてきて
一番最初からだと6年くらいかな?
これも全くやらないという日はないですね。
これを努力でやるとなると、
多分できないでしょうね~。
惰性だからできる。
惰性最高~!!
(もっとマジメにやれって。。。(^^;)
バクタの方には叱られてしまいそうですが。
よく、継続は力なりと言いますが、
確かにそれは相当な力になります。
自分のはよくわからないですが、
他の方の努力を見ると、
それは明らかなのです。
人生の中では、
それなりの密度で集中して取り組める
ときもあるし、思うように取り組めない
時期もあるでしょう。
できるときは存分にやって、
できないときでもそれなりに、
でもやめないで続けていることが
大事だったりします。
一時期離れて、戻ってきたときに
改めて違った眼差しで見られて
気づくことも多い、というのも
確かにあります。
けれど、それとは別のレベルで、
やめないでいることで生き続け、
育ち続けるものがあるんですね。
努力の成果というのは、
コツコツ積み重ねている最中には
自分ではなかなか気づけないものです。
けれど、ある時ふと気づくんですね。
自分がかつていたところよりも、
はるかに遠いところまで来ていたことに。
以前はできなかったことが
様々できるようになっていて、
わからなかったことも
いつの間にかわかるようになっている。
努力の成果が花開いていたことに気づいて
自分でびっくりするのです。
そうなって初めて、
自分が積み重ねてきたものの
意味や価値が理解できます。
それまでは、たとえ説明されたところで、
本当のところは理解できないでしょう。
だから、積み重ねの最初のころは、
言われたことをひたすらやるしか
ないんです。
それは、これから目指すところに
行くための最も基本を習得する段階ですが、
段階が進むにつれて、
ただの石ころに見えていたものが
もっと重要な意味が見えるようになってきます。
本当に単純で、何の変哲もないガラクタ
のようにしか見えないものの奥に、
何かそれ以上の意味が確かに読み取れる。
そんな力が育つような積み重ねが
できていたとしたら、きっとそれは
なかなかに良い修練をしているのでしょう。
(変な解釈をべたべたとくっつけて
わかった風になっているのとは違いますよ)
単純なことの反復を洗練させていくことの中に、
実に奥深い世界があるのですね。
日本人は、こういうのがことすごく
得意な民族なんじゃないかな、
という気がします。
洗練の意識レベルが桁違いなところ、
ありますよね。
まぁそれはさておき、
じゃぁ積み重ねとか苦手な人は
どうしたらいいのさ、って話がありますね。
努力できる人も、
まんべんなく何にでも努力できるわけではなく、
打ち込めるものは限定されているのが
普通だろうと思います。
苦も無く夢中でできること、
惰性でもそこそこできること、
自分の性質に合わせて、
何でもいいので負担にならない程度の
小さなことを、日常の動作の中に
組み込んでしまうという方法もあります。
改めて時間を取って、
日常とは違うことをするというのは
結構ストレスなんですよね。
だから、ついでにできる、
くらいの何か小さなことを
ちょっとだけやってみるのが
続けるコツかな、と思います。
続けられないということは、
それは自分に合っていない
ということを示しています。
合わないことを無理してやるのではなく、
苦にならないことをついでにやっていく
くらいの軽い気持ちがいいんじゃないかな。
そういう小さなことが、複利を生んで、
すごい力になっているのです。
努力することは、
自分を虐待することとは違いますからね。
ちゃんと自分が育つような
積み重ねをしているか。
楽しく、続けていけたらいいですね。