ただ今、日常の中に潜む
「微妙なストレス」を撲滅する運動に
注力中であります。
大したことではないのだし、
ちょっと不便だったりやりにくかったり、
あまり心地良くなかったり、
ということがあっても、
それほど影響はないはず、
と軽く見ておりました。
今までは。
でも、そういうのって案外、
エネルギーをじわじわ奪ってるんですよね。
若い内はまだそういうのも
勢いとかスタミナで流せちゃうのですが、
年を取ったせいか、そういうエネルギーロスが
結構こたえるようになってきました。
心はアラサーでも、体はアラフィフの
おばはんでございますので、
それは認めてやって、
自分にもっと優しくなろうと、
意識を改めてみました。
別に、そんなことは年を理由にしなくても
良いはずで、もっと早い内にそういう習慣を
身につけておけば、随分違った道を
歩んでいたかもしれません。
読者の若い方は（若くなくても。笑）、
ぜひ早い内に微妙なストレスを生活から
できるだけなくしていくような過ごし方を
身に着けておかれることをお勧めいたします。
自分が心地良くいられることに対して、
心の制限がある方って、わりと
少なくないんじゃないかと思います。
家族にお金をかけるのは抵抗はないのに、
自分にお金をかけるのには抵抗があるとか、
罪悪感を感じてブレーキを踏んでしまうとか。
私自身も、以前は今よりもずっと、
制限しなくてもいいようなあれこれに
がっつりブレーキを踏んでいました。
今思うと、どうしてそんなことまで
制限して我慢していたんだろう？と
不思議に思うくらいなのですが、
当時の私には、我慢するのが当たり前で、
それを破っていくのは、良くないことなのだと
思い込んでいました。
そのブレーキがいつの間にやら外れていて、
自分はなんて、自分を粗末にしていたんだろう
と改めて気づいたわけですが、
当時は、
確かにブレーキの感覚には気づいていても、
どうやったらそれ外せるのか、
全く想像できなかったんですね。
これも、日々ワークをしたり、
チャレンジをしてきた結果だと思うのですが、
カメの歩みでも、どうにか変わっていける
ものですね。
私たちは、自分がどんなペースで、
どんなやり方でどんな風になっていくのか
というのを決めることができます。
一気に、派手にぱ～っと変わっていっても良いし、
コツコツ行ってもいいのです。
どちらが優れているとか劣っている
とかではありません。
多くの人は、頭では前者の方を望みますが、
心の奥の方では後者を望んでいるという
ケースも良くありますね。
早く、派手に、一気に変わることが
優れているのだ、というイメージから、
そうではない自分の歩みに劣等感を抱く
人もいますが、その価値基準自体、
一体どこから得たものなんでしょうね？
とかくこの社会と言うのは、効率重視だったり、
早く成長しろしろと急き立てて、
その時代時代を楽しみ、味わう喜びを
味気なく切り捨てているような価値観が
優勢であるような気がします。
どうしてもっと、ゆっくり人生を生きることを
許してもらえないのか。
「やらなければいけないこと」に駆り立てられて、
いつも忙しくしていないと、価値がある
一日を過ごしたと認められないのか。
そういう社会全体に染みわたっている、
実に味気なく、ギスギスした人々の集合意識に、
昔はもっと豊かに存在していた情緒のようなものが
世界から抜け落ちていって、
何とも味気ない空気になってしまった、
と言う気がしてならないのです。
いやいや、結構自分にご褒美あげてるし、
それなりに人生楽しんでいるよ、
と言う方もあるでしょうが、
私自身について言えば、
それすらも、どこからか刷り込まれた
これが幸せ、良いこと、豊かさなんだよ、
という概念で、本当に自分が心から満たされるもの
ではないことが大半だったな、と言う気がします。
別に、そういう概念自体が悪いわけじゃない
とは思うのですが、そういうものに
本当の望みがすり替えられてしまっては
いけません。
偽物の望みに人生の貴重な時間を
つぎ込まないように。
本当の望みは、
自分の人生を生き生きと豊かにし、
命を輝かせます。
余談ですが、この世界には、
私たちが目覚めていかないように、
本当の望みに気づいてしまわないように、
日々せっせと意識をそらせ、
邪魔をしている有形無形の存在もいます。
なかなかに迷惑な働きですが、
そういうのも含めて、それでも
奥深いところでは決して忘れない、
消えない光が私たちの中にはあるのです。
一人一人が己に深く向き合い、求め、
そんな妨害にも屈せずに
自分の中から見つけ出していく、
そのプロセスもまた、
ドラマなのかもしれませんね。
そんなことを思いつつ、
自分自身の原点に深く意識を澄ませるのでした。