顕在意識ではすごく変わりたいと思っているのに、
無意識でベルではその状態に居ついている
ってこと、よくありますよね。
こんなの、望んでないよ～！
って、いい加減うんざりしているのに、
どういうわけか抜けられないという。。。
そういう時に大事なのは、
私は変わりたいんだ！と本気で思ってはいない
ということを、事実として認識し、
認められるかどうかがカギになります。
というのは、私は変わりたいと思っているし、
努力もしている（実ってないかもしれないけど）
という前提で現状を見てしまうと、
自分にはこの状況を変える力がないし、
自分の手の届かないことの領域の問題なんだ、
ということになってしまうんですね。
だから、もがいてもがいて、
どうにもならなくて途方に暮れる。
ある意味、その状態は、
変わりたくない自分からしたら、
好都合なのです。
よしよし、この調子で行こう！
って、順調そのものなわけですね。
本人にはそういう認識はないのだとしても、
実際掘り下げてエネルギーを見ると、
本気で動こうとはしていないことは
一目瞭然です。
そして、居ついている状態を解除していこう
とする動きが起こると、全力で抵抗し、
核心ではないところに流れをそらし、
時間稼ぎをします。
そういう方が特にセルフワークをするときに
難しいことの一つに、
自分に正直であることが挙げられます。
嘘つきな自分は、
正直に、誠実に向き合っているふりをして
自分をだまします。
本当は解放なんてされたくない、
解放されてしまったら、自分で責任を
引き受けなければいけなくなるとか、
これまでの自分がなくなってしまう
＝変わってしまうのが恐いとか、
（あれ？変わりたいんじゃなかったっけ？）
色々ずるい自分、理想には程遠い自分に
対峙しなければならなくなるけれど、
そういうところを引き受けていく気持ち自体が
ない、と言うケースもあるでしょう。
そういう、諸々都合の悪い部分は見たくないので、
見えない、わからない、できないことに
しておけば、自分のせいじゃないことになって、
やらなくて済むのです。
体面を保ちつつ、現状維持の目的を達成できますね。
「できない、そうしたいとは思っている」
というのは、魔法の言葉なのです。
自分自身が深く分離している人ほど、
頭で思い描いた理想とは違う、
自分の本音に気づくことは難しいです。
そういうときは、上記の言葉ではなく、
「やる、そうする」と、言い切る形にして
言ってみてください。
「そうしたい」ということと
「そうする」の間には、
ものすごく大きな違いがあります。
もし「やる、そうする」と言い切ることに
力が入らず、抵抗があるのだとしたら、
あなたは本音を生きておらず、
自分をだましているのです。
その抵抗感自体を統合していきましょう。
きれいごとの理想なんか、
全然望んでない！ということを
どれだけ認められるか。
「良い人」でい続けることに、
どんなメリットがあるのか、
よく見てみることです。
そういう被り物をはぎ取ったところから、
本当の自分との対話が始まります。
長いこと自分を偽らなければ
生きてこられなかった方は、
もう、そういう自分を終わりにする時が
来たよ、と自分に伝えてみてください。
自分を殺し、偽ることは、
本当に辛いことです。
その辛さも感じないようにして
自分をゆがめなければ、
そういう在り方を継続させることは
不可能だからです。
それが平然とできてしまう自分である
と言うことの意味を、
良く受け止めていきましょう。
そして、真実の、本音の自分で生きていこうと
方向転換しようとするときに浮上する
諸々の恐れや不安に、しっかり向き合って
みてください。
否定され、傷つけられた体験の痛みなど、
人によって様々な痛みがあると思います。
すべては、それらの痛みから自分を守るための
仕掛けなので、その痛み自体が癒えていけば、
自分をゆがめて守る必要はなくなります。
自らを辛い状況に押し込めることから
救出できるのは、自分だけなのです。
かつては蓋をしてやり過ごすしかなかったけれど、
もう今、あなたはそれを自分で癒していける
ところに来ているかもしれません。
あの頃の自分とはもうずいぶん違っているのに、
何もできなかった自分の認識のままでいるだけ
ってこともありますね。
そろそろその認識を改めて、
できるようになっていること、
身につけてきた力を存分に使って、
自分にかけてきた制限を外していきましょう。
そして、誰のせいにもしないで、
自分の好きなことをすればいいのです。
あなた自身の人生を生きましょう。