スピリチュアルと言うと、とても興味はあるけれど
現実生活とどう折り合いをつけたらいいのか、と
私がこの業界に飛び込んだ10数年前は、
そんなお悩みを伺うことが良くありました。
スピリチュアルな世界では、
全ては愛だ喜びだ、うまくいっていないことは
学びだって言うけれど、現実の諸々を
どう昇華させたらいいのか。
サイキックな人たちは、
天使や女神、様々な目に見えない存在と交信して
何だかよくわからないけれど、「普通の人」には
使えないようなパワーを使えるからすごい！
みたいな。
自分もそんな風になりたくて、
様々、セミナーやワークショップをはしごする、
何か人生の生き辛さを解消していくきっかけを
掴みたい。
そんな人が多かったのではないかな、
と思います。
あれから10年以上経って、
私自身があまりセミナーなどに参加
しなくなったせいもあり、業界全体の空気感などは
よくわからないのですが、
私自身のヒーリングへのスタンスのせいもあるのか、
今サロンに見える方に、そうしたスピリチュアルな
能力に過大な期待を抱いて、それによって
自分に付加価値をつけようとか、現実逃避をしよう
と言うような人はほぼ見えません。
みなさん、本当に真摯にご自身に向き合おう
とされていますし、スピリット、すなわち
人間存在の霊性の部分をごく自然に受け入れ、
探求されている方たちのように思います。
時代が進んで、
人々の霊性の意識がそれなりに
深まってきている部分もあるのかな、
と思います。
以前は、スピリチュアルなんて詐欺だし、
現実逃避でしょ？とかよく言われてましたからね。
もちろん、今でもそういう向きが
全くないわけではないと思いますが、
人々の間に、霊性への意識が、
現実生活の中で切り離すことのできない
ごく自然なものと認識されている方は
確実に増えていると思います。
そして、そういう世代がまさに子育て世代で、
そのお子さんたちは当たり前に自身の霊性を
認識して、成長していく。
そういう時代なんですね。
一昔前は、インディゴチルドレンという
言葉がよく聞かれて、彼らは、来るべき時代に
やって来る、新しい人類を迎えるために
この古い世界を改革していく先遣隊のような
役目を担っている魂だと言われていました。
だから、旧世代との間の確執に
苦しんだ方も多かったでしょう。
本当に、生き辛かったんですよね。
とても素晴らしい霊的な資質を持ちながらも
親世代には理解されずに、旧時代のやり方を
強要される。
けれど、
どうしてもそれに沿うことができなかったり、
受け入れたとしても、自分をひたすら殺して
生きることしかできなかった。
それでも、戦い続けて、少しずつ、
新しい意識の領域をこの世界で切り開いていく。
そういう世代でした。
その後、クリスタルチルドレンとか
レインボーチルドレンとか、色々な魂の
子供たちが生まれてきたと言われていますが、
今は何ていうのかな？よく知らないんですけど。
もう、ずっと前から計画されてきた
流れなんですね。
そうして、今この時代を眺めて見れば、
ず～っと戦い続けてきた人は、
自分が何のために苦悩し、戦い続けてきたのか、
やっとその意味がおぼろげながらも見えてきた。
そんなところなんじゃないでしょうか。
ずっと今まで、おかしいと思ってきたけれど
世の中そういうものだと思って従ってきた
ということに、それはおかしいよね、って
言える時代になってきている。
というか、「言わなくてはいけない」時代に
なっているわけです。
今まで一生懸命、押さえてきたものを、
今度はそれを出せと言われるのは
非常に戸惑うところかもしれませんが、
本来やりたかったことができる時が来たのだと
その方向に奮い立つことができると
良いですね。
長いこと閉ざしてきた自身の表現を、
どんな風に開いていくのか、
開くことに、どんな恐れがあって、
どんな痛みがあるのか。
表現していくために、
そういうところから向き合っていく
必要がある人も、多いと思います。
それでも、そういうところを
取り戻していく歩みをして行く中で、
やっと本来の自分を生きる喜びを
感じることができるようになっていく
解放感と幸せもあるはずです。
自分の奥深くに、大きなギフトを
持っている人は、多くの場合、
自分を開きながら、そのギフトの使い方を
学ぶ期間があると思います。
つまり、そのギフトを十分に
使いこなせる自分になるための
修養期間ということです。
大きなギフトを持っていればいるほど、
それを使いこなす度量も人並み以上のものが
必要になりますから、しばしば、
その修練も厳しいものだったりします。
これまで経験してきたことを
統合していく過程で、
何故それを体験しなければならなかったのか、
それを統合することが何故必要なのか、
ギフトに向き合うほどに、わかってくるでしょう。
だから、自分の方向性が掴めた人も
これからの人も、より一層、
ご自身との対話を大切になさってください。