私たちは人生の中で、様々な選択をしながら
日々を生きています。
過去を振り返りながら、
今だったらもっと違う選択もできたかな、
と思っても、当時はやはり、あの選択しか
なかっただろう、と思うのでしょう。
様々な経験をしてきた今だからこそ
見えるものがあり、できることがあり、
当時とは違う選択ができるまでに
あなたは変われたのですよね。
それを一言で、成長と言ってしまえば
簡単なのですが、では実際には
何がどう変わったのでしょう？
もしこれが明確にわかれば、
成長していくためのポイントが掴め、
もっとシンプルにステップアップしていく
ことができるのではないでしょうか。
人生で大なり小なり壁にぶち当たって
ブレイクスルーしていくときには、必ず
何かしら、自分の中のブレーキが外れたとか、
全く違った視野を獲得したなど、
身動きが取れない状態の心の構造に
変化が起こっています。
私はいつも、たとえ不本意であっても
そのような状況になっているには、
そうなっているだけの背景や事情がある
ということをお伝えしています。
つまり、それは必然なわけで、
そうならざるを得ない、
構造的な理由があるのです。
だから、表面の形だけ見て
これは嫌だ、変えようと言っても、
その構造を支えているものをそのままに
どうにかしようとするのは無理なのです。
本当に望んだ姿にしっかり収まるには、
その背景を整えてあげる必要があります。
たとえば、望んだ方向に行きたいのに
行けないのであれば、なぜ行けないのか、
その原因、理由を明確にして、
それを取り除いてあげなければいけません。
そんなことわかってる、と思うのなら、
わかっていてなぜできずにいるのか。
さらに掘り下げていきます。
それをやろうとすると、
どうせダメだ、今まで何度やっても
何も変わらなかった、と言う諦めと
無力感が出てくるとか、
そんなことをしたらひどい目に遭ってしまう
と言う恐れが出てくるとか、
相手に頼みごとをするのがものすごく
屈辱的だったり、相手に重荷を負わせるような
気がしてとても心苦しいとか、
自分の願いを叶えるために行動しようとすると、
心の中に様々な気持ちが浮上しているはずです。
そして、
行動できない時に浮上してくるものは、
ウキウキと行動に駆り立てるようなものではなく、
必ず、やる気がなくなり、足が重くなるような
方向性のものでしょう。
あなたは、これを感じたくないので
自分の願いを叶えるための行動を
起こせずにいるわけです。
これに触れるくらいなら、
行動なんかしないで諦めた方がマシ
という「選択」をしていることになります。
実際、そういう意識のポジションから見たら、
ものごとが良い方向に動いていくような
可能性の扉なんて見えなくて、
閉塞した世界の姿しか見えないでしょう。
だから、そのポジションにいたら、
動きたいのに動けなくなるのも、
必然なんですね。
では、この気が重くなるような
感情のエネルギーをどう処理したらいいのか。
この問題をクリアすればいいわけです。
何かができない、と思うときには、
その人が本当に能力がなくてできない
というよりは、
ものすごく重い感情のエネルギーに圧倒され、
飲み込まれているだけのことがほとんど
のような気がします。
この状態から、
感情のエネルギーをしっかり捉えて
命の呼吸をしながら統合していきます。
すると、重たい感情のエネルギーは晴れて、
冷静に自分の体勢を整えて力を発揮
できるようになります。
心の視界もすっきりとして焦点も定まり、
安定して一歩を踏み出すことができるでしょう。
たとえば、
相手と話をするのが死ぬほど嫌だ
と思っていたのに、統合が完了すると
割と大丈夫な気がする。できる、
という感覚になれたりします。
意識のポジションが変わって、
見えている世界の景色が変わるから、
こんな風に別の扉が見えてくるんですね。
感情のエネルギーというのは面白いもので、
統合する前は、とてつもなく大きく重い
鉄の扉のように見えていた関門が、
統合した後は、軽く押せば簡単に開く
木の扉くらいに見えて、
なんならカギもかかっておらず、
隙間から向こうの光が見えている、
くらいに変化して感じられます。
感情解放ワークは、そんな風に
心の中の閉ざされた道を拓いていく
プロセスを行うワークなんですね。
自分一人ではどうにもならなくなったときは、
セッション受けてみてね！