今週の無料遠隔ヒーリングは
自分の信じるところに従って行動する
ことがテーマでしたが、
自身の正義を貫いて、
人とぶつかって立場が悪くなってしまった
という経験のある方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、信ずるところを貫きたい
と思っても、なかなか勇気が出ない、
できる気が全くしない、という方も
あるかもしれません。
こういう時はまず、
具体的に行動を起こすよりも先に
自分の中に見るべきものがあるんですね。
正論を言って自分の立場が悪くなってしまうとき、
普通に見れば明らかに非があるのは相手の側
ですが、気づくべき魂の学びというのは、
そこではないのです。
相手は、なぜ正しいことを行えないのか、
相手がそのような態度を取るに至る
動機(気持ち)を見ていくのです。
正論を言われて、それを実行しようとすると
その人はどんな気持ちになるような
気がするでしょうか?
じ~っとその人を自分の視点から見て、
きっとこうなんじゃないか、というのを
独断と偏見で良いので想像してみてください。
そうすればいいのが分かっているのに、
それをしようとすると、自分の負担が
ものすごく増えてしまって、
押しつぶされそうな苦しさがあるとか、
とにかく変化することが面倒で苦痛に感じ、
これまで通り、余計なことをしないで
過ごしたいとか、
目下の人の意見を受け入れると
自分が負けたような気がして屈辱的だとか、
他者の意見は、取るに足らないものだと
最初から聞く気がないとか、
人から意見されることが
すごく恐くて、言われただけで
固まって動けなくなっているとか、
自分が責められている気がしてしまうとか。
相手が自分の意見を受け入れてくれない
理由が何となくでも見えて来たでしょうか?
これを想像してみるときに、
相手の気持ちの本当のところなんて
わかりません、と言う人がいますが、
本当のところはどうでもいいのです。
このワークで大切なのは、
「自分にはどう見えるか」なのです。
そうして、たとえば、
相手は目下の人の意見を受け入れるのが
ひどく屈辱的で、敗北感を感じるので
それが嫌なのだ、ということだったとします。
そうすると、
この屈辱感、敗北感の苦しみ故に
その人は正論の意見を受け入れられない
わけですね。
ここからさらに、気づくべきところが見えてきます。
実はこの相手の中に見た、
相手が避けようとしている感情と言うのは、
あなた自身の中にも
全く同じものがあるでしょう。
そう、これが鏡の法則なんですね。
あなた自身が受け入れられない、
未完了の苦しみと同じもので、
あなたと相手は引き合い、
この出来事を互いに創造しているのです。
だから、
相手の表面的なその態度、言動を
どれだけ責めても、
それは自分を責めていることと等しく、
自分と戦っているようなものなのです。
つまり、鏡に映った像に向かって
あなたおかしいからここ、直しなさいよ!
と言えば、
鏡の中の像も、
お前の方こそおかしいだろ、直せよ!
と、そっくり同じ言葉が
返ってくるわけですね。
こういう不毛なやり取りから卒業するには、
相手と引き合っている、自分の中の
未完了の感情(これが種です)を
統合しなければなりません。
本当に悔しかった、屈辱を味わった、
惨めだったり悲しかったりした感情を、
変にポジティブシンキングなどで
すり替えないで、在るがままに受け止め、
統合していきます。
頭で都合よく納得させて収めても、
一見収まったように見えて、
それでは完了しないので、
また同じようなことを何度も繰り返します。
感情は、マインドではなく、
在るがままに感じて生きることでしか
完了しないのです。
この辺り、ワークをやってても
きちんと理解していない方は
いらっしゃるのではないでしょうか。
すごく大事なことなので、
心に留めておいてください。
本当に完了できると、
その感情は、後腐れなく去って行き、
あれほど反発を感じていた相手への
感じ方も、嘘のように穏やかになり、
気にならなくなっているでしょう。
それは、あなた自身の中に在るものが
変化したので、鏡の像も同時に変化し、
心をかき乱すようなものには
ならなくなったからです。
ここまで、ごく単純なモデルとして
説明してきましたが、セッションでは
統合のプロセスで色々やることが
あったりします。
けれど、
大まかなポイントをつかんでいただきたいので
今回は割愛しますね。
反発するにせよ、
飲み込んで委縮してしまうにせよ、
いずれにせよ、相手のその反応は、
あなた自身の心の内にあるものと
同じものからの反応なのです。
その相手の態度は、
あなたとは正反対で、自分なら決してしない!
と思えるかもしれませんが、
根っこにあるものが同じなんですね。
そこがわからないと、
いつまでも相手を非難する気持ちや、
異質に感じて自分と切り離して
見てしまうことから、
学びの本質にたどり着けないでしょう。
鏡の法則って、
言葉では知っている人は多いけれど、
本当に鏡の見方をマスターしている人は
あまりいません。
ぜひ、鏡を使いこなしてみてくださいね。