言うべきことは、言うべき時に
はっきり言わなければ、後々まで禍根を残す
ということがしばしばあります。
個人レベルでも組織、国レベルでも
このことは当てはまるのですが、
特に私たち日本人は他者との衝突を避けるため、
安易に相手におもねったり、曖昧にして
問題を先送りにしてしまう傾向が
あるように思います。
それは、和を以て貴しとなすという
古来からの平和的精神故に、というよりは、
意見の相違に真摯に向き合い、
議論を尽くすことを面倒臭がる怠慢精神故に
と言った方が良いように思います。
それをするばかりでは何も変わらないので、
感情解放ワークでは、
何故に動くべき時に動けないのか、
というその心理構造を掘り下げていきます。
たとえば、
何か意見を言いにくい雰囲気の職場で
上司に何らかの対応を促す意見を
しなければいけない状況になったとします。
あなただったらすぐに上司に
意見をあげることができるでしょうか?
何の問題もなく、淡々とできる人も
いるでしょうし、ものすごく気が重く、
ギリギリ限界まで頑張って耐えてしまう
人もいるかもしれません。
でも、その我慢も、
報われることはありません。
自分がボロボロになって、
擦り切れていくだけでしょう。
その状況で本当にやるべきことから
逃げて何をしたところで、
良い結果に導かれることはないのだ、
ということは心しておくべきですね。
厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、
結局、今の状況と言うのは、不平不満を言っても
ひたすら逃げ、耐えるだけのあなたに
ふさわしいということなのかもしれません。
行動を起こすことが恐くても、
目をそらさず、勇気を振り絞って
行動するために努力するのです。
そういう努力が、状況を好転させるのですね。
たとえ、為すべきことをして
一時的に何かしらの不利益を被ったとしても、
自身の責任を果たしたあなたは、
その行為を否定しなければ、そのあなたに
ふさわしい状況に導かれて行きます。
では具体的にどのようにワークすれば良いのか?
ですが、先の例で言えば、職場の上司に
何事かを進言しなければいけない状況を
思い浮かべてみましょう。
その瞬間に浮上する、気の重さ、緊張感などの
不快な感覚や感情を、この心と体で捉えます。
これが、あなたが逃げたくて仕方がない
エネルギーの正体で、
これを避けられるのであれば、
何か月、何年でも理不尽も我慢してしまおう!
とさえ思っているものです。
それを止めたいのなら、
ここを統合してしまえば良いのです。
しっかりこの感情のカケラ君に、
命の呼吸を送ってあげて、飲み込んだ言葉を
吐き出していきましょう。
うまくカケラ君に触れることができて、
エネルギーが届いていれば、
緩んでいきます。
何の変化もない場合は、
意識がそこに触れられておらず、
エネルギーが届いていない
ということを意味しています。
気持ちが悪いので、
触れたくないわけですね。
この場合はまたさらに、触れられるように
するためのプロセスがあるのですが、
ここでお伝えするとなかなか煩雑になるので
割愛します。
(体験したい方は、セッション受けてみてね)
要は、徹底的に自分が触れたくないもの、
感じたくない感覚や感情を感じて
命の呼吸とともに生きれば、
しこりのように固まったエネルギーは
ちゃんと流れていくのです。
恐れているものに触れることを
恐がる人は多いですが、
ちゃんと触れられれば癒えていくことを
知っている人は、触れることを
恐れません。
最初は恐いかもしれないけれど、
今の自分にできる分ずつでいいので、
受け止めていくと、その体験が確信に変わり
自信がついてきます。
自分には、ちゃんとこれに対処できる
力があるんだって、頭の概念ではなく、
経験によって理解するからですね。
だから、恐がってもいいから、
触れて、自分の力を体験することです。
こうして、重たい気持ちが完了すると、
今度は楽に行動できる自分に
なっているでしょう。
ちなみに、意見を言っても
どうせ上司は対応してくれないだろうし、
何も変わらないよ、と思ってしまうあなた。
行動しない上司は、
今のあなたの写し鏡なんですよ。
あなたが自身の内のこのエネルギーを
完了させると、同時にこのストーリーの
鏡である相手の中にある、同じエネルギーも
完了します。
結果、あなたの行動が起こす相手の反応も
以前とはまるで違ったものになるのです。
私たちは、しばしば
そういう自分の怠慢精神を周囲のせいにして
責任転嫁をして諦めます。
でも、諦めは
あなたが本当に見るべきものへの蓋であるし、
責任転嫁は自分を無力で愚鈍にする
怠慢精神の表れです。
こういうことは日常的に、
無意識にやっていることが多いと思いますが、
気づいたら、その都度転換していくことで、
現実は驚くべきスピードで変わっていきますから、
諦めて腐っているなんて、もったいないですよ。
どんどん世界を素敵に変えて行きましょう!