大志を抱け

「少年よ、大志を抱け」とは
有名なクラーク博士の言葉ですが、

近頃は、「志を抱く」というよりは、
「夢を持つ」と言うことの方が
多いのかもしれません。

けれど、
「志を抱く」というのと
「夢を持つ」というのでは
大分ニュアンスが違いますね。

個人的な、勝手なイメージですが、
前者の志の方が、その願いは
自分を越えてより公的な色彩を帯び、

後者の夢は、基本はやはり自分に
置いているように感じます。

大志を抱くとなれば、
それはものすごく大きな何かに
己を捧げることを意味する
のかもしれません。

だからこそ、大きな志を抱くことは、
人間の器を大きく育てます。

必然的に、スケールの大きな人間に
ならざるを得ないでしょう。

どうせ人生を賭けるのなら、
小じんまりと小さくまとまるのではなく、
大志を抱くのが良いですね(^^)

大志を抱くには、
小手先の頭で思い描くのではなく、
自分の肚の深いところにしっかりと繋がって、
肚で抱かねば本物ではありません。

志を遂げるエネルギーを発揮するには、
頭は論外としても、
ハートでもまだ足りないのです。

自分の心と体と魂が
ぴったりと一致したところから
意図を定め、力を発揮して初めて、

ブレや矛盾のない、
ものごとを動かしていく
力が発動していきます。

現代人はほとんどの人が頭優勢で
心と体と魂が分離しているので、
志を抱ける状態にはなっていない
ような気がします。

だから、
「志を抱く」という言葉があまり
使われなくなって、
「夢を持つ」という表現に
取って代わられているのかな、
と言う気がします。

私の感覚では、
「夢を持つ」という言葉の語感からだと、

最も浅いレベルでは頭で、
さらにもう少し深く響くレベルでも
やはりそれはハートからの言葉
のように感じるのでね。

日本人の文化は肚の文化だと言われますが、
肚を使える文化と言うのは、実は
ものすごく高度な存在の使い方なのでは
ないかと思いました。

存在の深いレベルから、
心の領域、体のレベルまでが
矛盾なく同じ方向を向き、
かつそれらが相互に連携し合って
機能している状態。

こういう状態に常にコントロールする
修練と言うのを、日本人はその文化の中で
自然に培っていたのではないかな、
と思います。

それが即ち、「~道」と名のつく
お稽古事がその代表的なものだと思うのですが、
それらは単なる技術の習得や向上を目指す
ノウハウ以上のものです。

だから、武道は本来スポーツではないし、
華道も書道も、単なるきれいな作品を
作るだけのノウハウではないのです。

そのことを通して、もっと奥深い世界を
体現するための、まさに「道」なのでした。

そうした精神的な文化の下地に培われた
心身によって、初めて成り立つのが
「大志を抱く」ことのできる
人間の器なのだろうと思います。

近年では、大分その精神的なエッセンスが
抜かれた技術伝達のノウハウに
なってしまった感も少なくはないのですが、

けれども、厳然として生き続け、
伝え続けられているものがあるのも
確かだと思います。

こういう宝石のような日本人の精神的な下地は、
絶やしてはいけませんね。

大志を抱けるような肚を持った日本人なら、
どん底になってもこの国を再び復活させていく
力を発揮するでしょう。

幾たびも、私たちの先祖は
それを成し遂げて来たのではないでしょうか。

此度、そうした精神の深いレベルにまで
干渉されていることは、ひょっとしたら
これまでにない試練かもしれませんが、

今を生きる私たちには、
後に続く者を信じて志をつないでくださった
多くの先人たちから託されたものがあります。

既にそれは首の皮一枚でつながっているような
ギリギリのところなのかもしれませんが、
引くことはできません。

人それぞれに抱く志は、
思想信条に影響されるところはあるにせよ、

ただ最も深いレベルでは、
思想信条によるものではなく、
そのエネルギーはもっと別のところから
湧き出てくるものであるように思います。

だからこそそれは、頭ではなく、
肚なのです。

己の肚に照らして
嘘、偽り、矛盾がないか。

いかなる他者の言葉による誘導でもなく、
自身の深奥から来る導きに対して
誠実であるか、正確に応答できているか
が重要なのです。

そういう意味で、
クリアに自身の魂の導きを受け取れる
自分であることは、必須の課題ですね。

深まれば深まったなりに、
そのレベルでのチャレンジがありますから、
問い続ける歩みは終わりません。

さて、この人生、
あなたはどんな志を抱き、
いかなる歩みを重ねるのでしょうか。

人に宿る志と言うのは、
人を育てる宇宙の意志
なのかもしれませんね。

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