力を求めつつ、
力を得ることを心底恐れている。
私たちは、そんな矛盾した存在なんだな~と
セッションやっているとつくづく感じる
のですが、
どんなセッションも、掘り下げて行けば
大体同じこのテーマに行きつきます。
頭では、他人軸で人の顔色を伺いながら
生きていくのではなく、
ちゃんと自分自身の力に繋がって、
自分軸で生きていくのが良い
と思っているのに、
いざその方向に進もうとすると、
何だかんだと言い訳して
抵抗するんですよね。
いえ、それが悪いと言っている
わけではありません。
自分でその在り方を選んでいるのなら、
結果も引き受けないとね、
ってことなんです。
でも、望んでも抵抗する人は、
自分でその状態を選んでいる自覚が
ありません。
だから、結果を引き受けるという意識が
そもそもないんですね。
だって仕方ないじゃん。
○○のせいで、状況もこうだから、
私にはそうするしかないの。
って感じで、「無力な自分」のポジションに
留まることで、ある種の安心を得ています。
自分には力がないからできることは
無いんだし、ってことで、
そのポジションにいることの
お墨付きをもらったみたいな安心感です。
でも、そのポジションは心底
居心地が良いわけではないので、
なんだかんだ言って満足はしません。
で、責任転嫁して言い訳しながら、
でも認めたくないし、愚痴を言いながら
ポジションキープのループ。
こんな感じです。
そろそろこんなループも飽きて来たな、
と思ったら、ポジションの見直しに
取り掛かりましょう。
これまでの自分を責める必要はありません。
すべて、自分がそうしたかったから
そうしていただけなんだと認められたら、
自分の人生なんだし、自分以外にそれを
とやかく言われる筋合いはないですからね。
粛々と、好きなように生きればいいんです。
(必ず、結果はついてくるので引き受けるのは
必須ですけどね)
後悔も、自責の念も、何度も言っていますが、
ただの逃避で、味わいたくない気持ちを
紛らわせているだけです。
どれだけやっても、何かの足しになることは
ありませんから、そんなことにエネルギーを
費やすよりも、味わいたくない気持ちを
しっかり受け止めることに注力しましょう。
そうすれば、後悔や自責の念に
足を取られて前に進めなくなる状態から
脱することができます。
誰かや何かのせいにすることを
一切やめて、この状況の中で
自分にできることがないのか、
もしこれまで逃げていたことを
引き受けるのだとしたら、
今まで選択肢になかった可能性が
どれだけ開くのか、問いかけてみましょう。
どうしてその状況を打破することを
諦めてしまったのか。
チャレンジすることで被るかもしれない
何を恐れたのか。
もしそのリスクを受け止めることが
できたのなら、どうでしょう?
その恐れを、この自分の心と体で
命の呼吸とともに味わい、
統合してみましょう。
一つ一つのプロセス自体はシンプルなので、
逃げなければ、難しいことはありません。
そうしていくことで、
逃げ続けることで失っていた
自分自身の人生を支える力が
戻ってきます。
自分に向き合っていく作業で大切なのは、
自分が何から逃げているのかを知ること。
それから、無意識の内に抑圧している
内なるカケラ君の声に注意深く
心を澄ませること。
理想主義に走る人ほど、
カケラ君の声を握りつぶして
先に進もうとするので、そうなると、
絶対に前に進むことはありません。
ガッチリ固まって、思うように進めない
フラストレーションを溜め込むでしょう。
自分に向き合うと言いながら、
声を聞かずに理想だけ押し付ける人って、
どうなんでしょうね?
そんな人を信用できますか?
頭では進みたいのに、
心の深いところは尻込みしている。
むしろ進みたくないとすら思ってる
のだとしたら、
そういう声にこそ耳を澄まして、
そうせざるを得ない事情を聞かなければ。
それをしてしまったら前に進めなくなる、
と恐れる人は多いですが、それは逆で、
それをしなければ前に進めないのです。
ここは何度も書いてきていますが、
前に進めなくなる恐れをしっかり受け止めて、
統合していきましょう。
そうすると、あなたはもっと自身の声に
耳を澄ますことができるようになります。
自分自身が切り捨ててきた声を受け止め、
寄り添って、かつて受け止められなかった
苦しさを癒すことができるのです。
究極的に、
自分を癒すことができるのは
自分だけです。
誰かが替わりにやってくれる
わけではありません。
自分でその状況を受け止め、
対処できる力を養っていきましょう。
そういう力をつけて行くほどに、
あなたは自立し、自由になっていきます。
そして、
依存やコントロール、取り引きではなく、
相手の存在をリスペクトしながら
愛の交流をすることができるようになります。