人間の記憶や思考と言うのは
実にあやふやなもので、
全くの嘘でも100回聞いて刷り込まれれば、
それが真実だと思うようになったりします。
そうして、その刷り込まれたプログラムが
厳然たる影響力を持って稼働していくとき、
私たちの言動はそのプログラムによって
様々に操作されて行きます。
恐いと思われるかもしれませんが、
これをうまく使えば、ポジティブに
自身の言動をもって行って、
人生を転換していくテクニックとして
使えるでしょう。
けれど、ネガティブに使えば、
これは本当に恐ろしい呪いのような
力を発揮して、長く私たちを
苦しめることになります。
個人レベルでは、幼少期に周囲から
容姿や能力をけなすような言葉を繰り返し
言われ続けたとかいう経験をされたという
心当たりのある方も多いでしょう。
サロンに見える方の中でも、
そういう心ない言葉の呪縛に
自身の可能性を制限されているケースは
よく見かけます。
エネルギー的に読んでも、
そういう言葉は、しっかり刺さっていたり、
絡んでいたりして物理的に効いてるんですよね。
こういうのは、セッションでも
よく除去する対処をして行きますが、
そうすると、かなりすっきりして
それまでの制限を越えて、ビジョンが
広がって行ったりします。
個人レベルでは、その人の中の
呪いのようなエネルギーを外すという点では
そう難しいことはないのですが、
これが大きくその地域や国、民族単位で起こる
となると、その影響はかなり根深く、
数十年、数百年、もしくはそれ以上の
ひどく歪んだ歴史の流れを生み出していく
怨讐の元になっていきます。
遥か昔から、征服民族は被征服民族の歴史を
勝者に都合の良いように書き換えるというのは
常套手段でした。
それによって、被征服民族の誇りを奪い、
徹底的に抑圧し、反抗する力を奪って
隷属させていくわけですね。
自分は無力で無能であり、何もできないのだ
と信じ込ませるわけです。
言葉を奪うことも同時に行うことが多いのは、
言葉の中には、その民族の歴史と
その中で育まれてきた感性が生きており、
それはその民族の命そのものだからです。
言葉と歴史を奪われた民は、
もはやその命脈を保つことができません。
根から切り離された、植物と同じです。
現在、こういうことを凄まじい規模で
徹底的に行っている勢力がこの世界にありますが、
こういうことを良く理解しているのでしょうね。
何とも恐ろしいことです。
だから、どんなに個人主義な思想を
持っていようと、
自身のアイデンティティの
バックグラウンドである先祖や国、
あるいは民族の歴史をしっかり理解して
繋がっているのといないのとでは、
個人の発揮する力の深さや大きさは、
桁違いに違ってきます。
自分は大した家柄の人間じゃないし、
というのは、思い違いです。
もちろん、名家と言われる人たちの
命の根っこを見ていくと、確かに
そうでない方と比べると素晴らしく太くて
しっかりした根から、滔々と生命エネルギーが
その人に流れ込んでいるのを見ることが
あるのですが、
そうでないと自覚するならば、
余計に自身のバックグラウンドの根っこ
である先祖や、民族、国への意識を
丁寧にケアし、育てていくと、
相応の恩恵があります。
現在日本という国には、こういう意味での
呪術的な工作が執拗に、現在進行形で
仕掛けられています。
それはみなさんが普通にニュースで見ることが
できるような仕掛けで、いくつか挙げるなら、
例えば従軍慰安婦や徴用工問題などがあります。
最近では前者はハーバード大の教授によって
その存在を否定する論文が発表され、
世界に大きな波紋を広げました。
後者も、当時の詳細な公式データや
当事者の声の記録も残っており、
世界に喧伝されていることとは異なるという
声明も出されています。
こうした事実とは異なる偽歴史も、
100回、1000回、エモーショナルに
繰り返し喧伝されれば、それを信じてしまう
人たちもいて、
それが集合意識にエネルギーとして蓄積され、
この国に重くのしかかってきているのです。
また、戦後GHQがどれだけ日本を恐れ、
二度とあの勇敢で優秀な日本人が
復活しないようにするか、
その牙を抜くための政策を周到に行ったかは
知る人ぞ知る歴史です。
この緊迫する世界情勢の中、日本が深く眠り込み、
かつての善き資質をうまく使えていないのは、
何重にも重くかけられた、この呪縛の力が
あるのではないか、ということを考えました。
こういうことをここで書くのも、
個人レベルだけではなく、国単位、民族単位で
私たちをがんじがらめにしている力が
働いているのだ、ということに気づき、
意識を向けて欲しいからです。
気付けば、それを破っていく問題意識が
提起されますし、そういう機運が起これば、
それは大きく流れを変えていく力の一部と
なっていくでしょう。
私たち一人一人の中に眠る力を
目覚めさせていくときに来ています。
もう、うかうかと眠りこけている
時間はないのです。