このブログでは、繰り返し繰り返し
自分自身に帰れってことを
お伝えしてきています。
人生で感じる様々な生き辛さの原因が、
実は、自分自身から切り離されてしまっている
ことがその根っこにあると、たくさんの方の
セッションをさせていただいて
痛感しているからです。
けれど、日本の教育制度の弊害も
あるとは思いますが、自分に自信がなく、
自分が嫌いっていう方、多いですよね。
もっとも信用できない存在、
それが自分、みたいな。
自分が嫌いで信用できない状態で居る限り、
幸せはやって来ないだろうと
私は思っています。
幸せって何？って思われるでしょうけれど、
この世界に安心して地に足をつけて
生きていられるとか、
自分も他者も信頼できて、
人間関係にも恵まれ、困っていれば助けてもらい、
人が困っていれば自然に手を差し伸べられる。
困難があっても超えていく力が
自分にあるということを感じられて、
人生の導きを信頼できる。
こんな風に感じながら生きていけたら、
人生は随分と安らかに、希望を持てる
ものになるのではないでしょうか。
何か特別な使命を見つけて、
それを生きれば、自分の人生に
価値を感じられるとか、
そういうものではなく、
日々の普通の暮らしがまず豊かに感じられて、
地に足がついて、その生き方の延長線上に
使命とか何かがあるんじゃないかな、
と私は思ってます。
過酷な環境から
ヒーローやヒロインが生まれることも
もちろんありますが、
いずれにせよ、
人を惹きつける魅力を放つ人って、
やっぱり自分の人生を自分で引き受け、
自分自身を信頼している人だろうと思います。
その人自身の深奥から湧き出る
エネルギーの磁力に、
多くの人が惹きつけられるんですね。
強烈な負のエネルギーの磁力を持つ人もいますが、
自身の深奥からのエネルギーって、
人それぞれの個性はあるものの、
もっと広くて滋味深く、クリアで
相対していてこちらのハートが自然に
開いていくような魅力があります。
闇でさえ、言いようのない温かな
慈悲とともに在るような、
そんな感じです。
自身の闇を認め、統合しているからこその
慈悲なんですね。
統合前の不安定さからくる磁力もありますが、
個人的には、光や闇を超えたところの
エネルギーの方に私は惹かれます。
そんなエネルギーを放つようになるには、
嫌いな自分、受け入れがたい側面に
とことん対峙し、許し、生き切ることです。
怒りも憎しみも、嫉妬も悲しみも、
あるいは、ものすごい狡さ、意地悪さ、
冷酷さ、残酷さも。
目をそらさず、否定せず、
確かにそれは、自分の一部であると
認めること。
そんな自分を切り捨て、
無くそうとしないこと。
それをしてしまうと、余計に大きくなって
モンスターのように襲いかかってきます。
自分の醜さに直面するのは
ひどく辛いことでしょう。
その辛さも、しっかり感じ、
受け止めましょうね。
けれども、そういう自分に失望し、
諦めるのは違いますよ。
以前にも書きましたが、
認めることと諦めることは違います。
そして、諦めは蓋です。
怒りや憎しみ、恨みや妬み、冷酷さや
残忍さのさらに奥にある、
どうしようもない苦しみを捉えるのです。
そこに触れ、統合できなければ、
ただ諦めて蓋をし、こじらせるだけでしょう。
なぜそんなにも自分や世を呪わなくては
ならなかったのか。
それは、この苦しみ故では
なかったでしょうか。
自分では、この苦しみをどうしようも
なかったからこそ、荒れすさぶしかなかった
のではないでしょうか。
本当は、あなたの中にはこの苦しみに
対処していく力はあります。
ただ、そのやり方を知らなかったのです。
自分の中の苦しみから逃げるのではなく、
本当に向き合い、受け止めることができると、
自分自身への嫌悪感は少しずつ消えていきます。
いつもまともに向き合わず、
逃げ回って言い訳するだけの存在なんて
普通で考えても信用なんてできませんが、
本気で向き合い、受け止めてくれる人なら
信頼度は増すでしょう。
自分が自分自身にとって、
そういう存在になるからこそ、
自分が頼もしく、信頼できるように
なるわけです。
そういう経験を重ねていくと、
自信が持てる自分になっていることに
気づくでしょう。
何かができるから、持っているから、
自信があるとかないとかではなく、
自分を信頼するが故の自信なんですね。
自信がないよりあった方がいいし、
自信を持ちたいという方は多いですが、
であるならば、
まずは自分の長所も短所も分け隔てなく見て、
認めてあげましょう。
どんな自分も、この私の一部であると。
真の自信と幸せや豊かさは、
ここから始まります。