私のお伝えしている感情解放ワークでは、
未完了の感情エネルギーを統合するには
自身の意識が統合したい感情に
触れていることが絶対条件になります。
だから、いかにその人の意識が
その感情に触れているか、
触れていないのならどうしたら
近づけるのか、というところを
導いていくことが結構大事な
ポイントになってきます。
触れられていない状態だと
どうなるかというと、
いくら働きかけをしても届かずに、
感情のしこりは残ってしまいます。
よく、様々なセラピーや
エネルギーワークなんかでも、
漠然と辛かった記憶などをイメージして
そこに働きかけるとかありますが、
私の感覚だと、全く届かないことは
ないけれど、多分完全ではなく、
かなりの部分、残ってしまっている
のではないかな、と思います。
あるいは、ただ蓋をして
感じないようにしただけで、
根本的に完了しているわけではない
というケースもありますね。
だから、ワークでは、
本当にその人の意識が感情に
触れているのかいないのかを、
様々な方法で逐一チェックしながら
進めていくんですね。
感情のエネルギーに触れられないのも
触れられないなりの理由があって、
もしその感情に触れてしまったら、
自分が保っていられないとか、
泣き崩れてしまうとか、
気が狂ってしまう等々の恐れが
あるんですね。
そうすると、意識は感情のエネルギー
(気持ちのカケラ君)に、距離を取って
あるいは幕を間にかけるようにして
絶対に触れないようにするわけです。
この状態でいくら命の呼吸を送ろうと
ヒーリングエネルギーをかけようと、
届くわけがありません。
全く無駄ということもないけれど、
ほぼそれて行ってしまいますね。
恐れがある、ということは、
いくらそれに触れないように
していたとしても、
その恐れている状態、
つまり、泣き崩れていたり
パニックになって混乱していたり
気が狂ってしまっているような自分が
体の中のどこかには既にいる、
ということを示しています。
その自分を捉えて、
今度はそこに働きかけをしていくと、
恐れが緩んで、気持ちのカケラ君に
触れられるようになっていきます。
どこをどうすれば
本当に自分の気持ちに触れられるのか、
ここに働きかけると、こう緩む
と言うのを分かったうえで
反応を注意深く見て
掘り進めていくわけですね。
自分の気持ちになかなか触れられない
という方は、これまでの人生が
かなりサバイバルな状況だった
のかもしれません。
気持ちに蓋をして、無いことにして、
感じないようにして、飲み込んで、
大したことない振りをして、
どうにかしてここまで
生きてきたのでしょう。
何十年もそういう状態を続けてきて、
いきなり蓋を開けて感じろ、
と言われてもなかなかに
難しいものがありますから、
まずは自分がどういう状態に
あったのかを知って、
これまでの自分を祝福し
↑これ結構大事です。
少しずつ自分本来の
感じる感覚を取り戻していこうね
と呼びかけ、対話しながら
取り組んでいくのが良いと思います。
特に、サバイバルな状況に長くいた
方に多いのは、意識体と肉体がズレて
分離しているケースで、
虐待に遭っていた方などにも
多いですね。
未完了の感情のエネルギーは、
肉体とエネルギーボディがぴったり
重なり合った状態でその感情を
生きないと、完了はしません。
様々なセラピーやエネルギーワークを
やってきたけれど、なかなか完了しない
経験を持つ方は、この二つのボディの
ズレが要因かもしれません。
肉体とエネルギーボディがズレた状態で
いくら泣き叫び、怒り、気持ちを
書きなぐったところで、
一時的にすっきりした感じはする
かもしれませんが、やっぱりどこか
残っていて、すぐに戻ってくる
という経験をするでしょう。
どうやったらこの分離を解消して
自分の体に意識体が戻って来られるのか、
セッションではケースバイケースで
様々な手法を用いてアプローチ
して行きます。
人によって、触れずに逃げていく癖も
様々だし、外部の存在を自分に引き入れて
自分を守っているケースもあります。
ものすごく傷ついた言葉のエネルギーが
ぐっさり刺さっている人もいますが、
すぐに抜いてしまってはいけない
状況の方もいます。
見えてはいるけれど、
まだ触れてはいけないところ、
今なら取り除いても大丈夫なものなど
色々あるんですね。
人の心は本当に複雑で繊細で、
けれども力強くもあり、
毎瞬、呼びかけと応答を通して
その人なりの癒しの道を教えられます。
どんな人にも、その人自身が
癒えていくこと、本来の自分を
取り戻すことを「嘘偽りなく」
願っているのなら(ふりじゃなくてね)、
どんな状態であれ、必ず道はあるものだと
私は思います。
私は、その人が自分の内なる力を感じ、
自分の人生に地に足をつけ、
自分で切り開いていく力を
身につけて行ってくださることを
願っています。
そういう本物の力が身につくセッションを
これからもして行きたいな~と思います。