年内の個人セッションですが、
24,29日がご予約可能です。
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今年もあと2週間を切りましたが、
これまでにない年末の空気を感じつつ、
この1年を振り返っています。
去年の暮れに、2020年は
ご縁のあった方たちの可能性を
グイグイ引き出していく仕事をするぞ！
とこの年の抱負にしたのですが、
さて、どれだけの方たちの可能性を
汲み上げることができたのか、
色々反省やら課題・宿題を
検証しています。
出会う方たちは一人として
同じ背景や器質、お気持ち、感性をお持ちの方は
いらっしゃいません。
みなさんそれぞれ歩んでこられた人生の中で
構築された価値観、優先順位、触れたくないもの、
開いていきたいもの、願い等々を持っています。
セッションの性質上、その方の
家族や親しいご友人にも明かされない諸々を
打ち明けられ、ともにそのテーマを
探求していくわけですが、
何年やっても、こんなこともあるのか！
という驚きと発見を伴う学びをいただくことも
しばしばです。
そうした経験と学びの蓄積から、
少しずつ見ていく領域やフォーカスする
ポイント、セッションの流れの組み立て方も
変化してきているのですが、
掘り下がれば掘り下がるほど、
その人の根幹にかかわる在り方を
問いかけることになります。
人はいきなり核心を突き付けられると
心の準備ができなくて戸惑うように、
核心に触れればすぐに変わるのかというと、
そうではなく、その人の心が追い付いてくる
段階を踏んでいくので、
早く、簡単に、大転換をする
というわけでもないのだな、
と感じます。
道が見えていても、やはりその人自身の
「時」というのがあるのですよね。
だからこそ、十分に自分の機が熟したのかを
知るために、自分自身との対話が不可欠
なのです。
変わりたいのなら、変化した人生に
ふさわしい在り方を自分が体現して
いなければなりません。
そうでなければ、
淡水魚が突然海に放り出されたみたいに、
望んでいたはずの天国にいるはずなのに、
そこにいることが苦痛で仕方がないでしょう。
結局は、どこまで行っても
自分の外側の問題ではなく、
内側の問題なのです。
内側を変えるために、外側を変える。
外側が変わっても、内側が変わらなければ
結局はそこでも同じことを繰り返します。
外側を変えようと思うなら、
今の自分のやり方や捉え方ではなく、
今までの自分には無かった何かを
積極的に取り入れていくようにすると
良いかもしれませんね。
人が大きな大転換を果たすときというのは、
自分自身の正義の枠組みを外すこというのが
一つのきっかけになることがあります。
この辺りのことはこれまでに
何度も書いたことがあるのですが、
自分が正しいと信じることが変わる
というのは、その人の世界を見る見方が
根底から変わるということなので、
必然的にそこには非常に大きな混乱と
恐怖が付きまといます。
もし自分の信じていた世界が違うのなら、
これまで自分が築き上げてきたものは
何だったのか。自身のアイデンティティが
崩壊してしまうような気がするのですね。
絶対的に悪だと思っていた人が、
実はそうではなかった。
自分の苦しみのすべてはあの人のせいだ
と思ってきたけれど、自分を苦しめてきた
あの人のあの行動が、実は愛だったと
知ったら。。。
あるいは、愛だと信じていたものが、
そうではなかったと認めたとしたら。
どこかで薄々感じていたとしても、
見ないようにしてかわし続け、
自分の世界を継続させてきたもの。
今の自分がよって立つところのものであるそれ。
それを失った後に起こる諸々のプロセスを、
抜け殻にならずにどうにかして
通過していかなければいけないのです。
それが死と再生、変容のプロセス。
実のところ、さくっと変われる程度の
変化というのは、多分以前の自分と
それほど違ってはいないのでは
ないでしょうか。
今までの自分の枠組みの中で、
自分が恐怖と混乱を感じない程度の
許容範囲内で、そこそこ違いを感じられる
満足感を楽しんでいるような。
それが悪いとは言いません。
そのくらいの変化で十分な時も
確かにあります。
けれど、その程度ではどうにもならず、
本当に覚悟を決めなければいけない時も
あるでしょう。
願わくば、あなたの変容のプロセスが、
恩寵に抱かれたものでありますように。