人生いろいろで、
一見、何の不自由もないように見えても、
心の内には人に言えない悩みを抱えて
生きている方もあれば、
端から見たらものすごく大変な状況に
あるように見えても、ご本人は
それほど問題として捉えておらず、
割とあっけらかんとしている方もあります。
自身に起こった出来事をどう捉え、
応答するかでその出来事の意味は
天と地ほども違ってきます。
自分の心で本当は感じていたものを
捻じ曲げて無理やり転換しようとするのは
後々副作用も大きいのですが、
起こった事実と、それによって生じた
内面的なさざ波をしっかり受け止めた上で
自身の為すべきことがあるなら
為していけば、悲劇も恩寵に変えていくことは
夢物語ではありません。
確かに、人生には色々なことがあって、
傷ついたり傷つけたり、
喜びを分かち合ったり、
嫉妬したり、感謝したり、
歩んできた道のりのすべてが、
この自分という存在に刻まれて行きます。
その中には、今生だけではない、
別の人生からの痕跡も確かに読み取れることが
あるのですが、
深く、ハートの奥まで亀裂が入り、
裂けているように感じられる傷跡や、
全身が擦り傷、打撲を受けたような
エネルギー状態の方もあります。
そうした心の傷を負いながら生きていくのは
なかなかに厳しいことですが、
それ故に、
私たちはその傷を無かったものにしたり、
殊更に軽く捉えてみたり、すり替えたりして
その痛みをどうにか誤魔化しながら
自分を守っていることがあります。
あるいは、「傷ついた自分」「可哀そうな私」
というアイデンティティで、被害者意識の中に
どっぷりはまっていたり。
いかに深い傷を負って苦しんでいたとしても、
結局のところ、自分が何者であるかを決めるのは、
自分です。
弱い自分を否定して強がることは
ないけれど、自分を「可哀そうな私」にして
自己憐憫に浸ることもないでしょう。
セッションでもセルフワークでも
しばしば感じることなのですが、
深い傷というのは、
通常では到達できないような、
深い愛と自身の可能性を垣間見る
きっかけを与えてくれるものでもある
と感じます。
よく、自分に越えられない試練はやってこない
と言われることがありますが、
その出来事が自分に起こったのなら、
いかに再起不能だとその時は思えても、
より素晴らしい可能性を開いて復活していく力は
必ずその人の中にあると私は思います。
痛みを感じると、往々にして私たちは
ぎゅ～っと固く閉じてしまうのですが、
痛みに対して、恐れを越えて
自分を開いてそこで起こってくることを
ただただひたすら起こるように起こさせていくと、
自分の中で何かが変容していきます。
少しでも恐れで起こることを止めたり
歪めたりすると、それは完了しないのですが、
痛みに対して自分を開いていくプロセス
というのは、実は自身の領域を広げる
ものすごい飛躍のチャンスなのです。
このプロセスは自身の恐れに対峙し続け、
恐れの先から逃げないよう、ブレずに
さらに開くように自分をコントロールする力も
非常に要求されるので、
感情解放ワークで言えばある意味、
上級者向けなんだろうと思いますが、
よし、やってみよう！と思えた方は
ぜひトライしてみてください。
あ、命の呼吸を忘れずにね！
私はよく、セルフワークで
生きることへの辛さなどを感じた時に、
その体感を辿っていくとだいたい
胸の辺りに重た～いしこりを感じることが
多いのですが、
それをジ～っとジ～っと感じて
たどっていきます。
すると、ハートが裂けていくような
嫌～な感覚がしたりするのですが、
どこまでも避けていくハートを
命の呼吸をしながらひたすら感じていきます。
とても嫌な感じなので、
ややもすると無意識にも身をよじって
避けようとしたり、抵抗したり
してしまうのですが、
それでも軌道修正しながら
固くなっているハートのあらゆる領域に
命を送りつつ、どこまでも下りていきます。
固くなっているところは抵抗しているところで、
その方向にまだ広げられる領域がある
ということを意味しています。
こういうことをしていると、
苦しみは、抵抗しているがゆえに
起こるものだということがよくわかります。
確かに、気持ち悪いので嫌だ！
ってなるのは当然だと思いますけれどね（＾＾；
でも、それが故に辛くなるのだったら、
反対に、その痛み、辛さに自分を開いてみては
いかがでしょうか。
痛みは、自分という存在の領域を広げてくれる
ギフトなんです。
やった人だけがわかります。
結構マゾ向けワークかも？笑
冗談はさておき、
どれだけの人がこのことを本当に
体験していくだろう。
いつか、このブログを読み返した誰かが、
本当にそうでした！って報告してくれるのを
楽しみにしています。