心と体というのはまさに人生の履歴書。
紐解いていくと、その方がいつ、どんな風に
何を感じながら人生を歩んでこられたのか、
というのが詳細に刻まれています。
ちょっとした不調や病気一つとっても、
それが発症した前後を注意深く見ていくと、
それがなぜ起こったのか、
気付くことがあるでしょう。
心身の症状も、スピリチュアルな観点から
見ていくと、なるほど～、と
腑に落ちるものがたくさんあると思います。
慢性の病気は徐々にストレスや習慣などが
蓄積した結果起こるので、より広い範囲の
期間を見て、少しずつ当時の気持ちや
わだかまりを解いていく作業をしますが、
急性のものは、よりピンポイントで
引き金となったものを突き止めやすいので、
普段からご自身の不調に気付くように、
意識しておくと早めの対処ができます。
調子が悪くなった直前に、
どこに行って何をしていたのか、
誰と会っていたのか、
急性の場合は記憶もそんなに昔のこと
ではないので、割と辿りやすいんですね。
そういえば、あそこに行った後から
具合が悪くなったんだとか、
あの人に会った直後から
この症状が出てきた、というのが
特定できたら、
今度はそのとき何を感じて、
どんな気持ちだったのかを
チェックしていきます。
たとえば、
突然鬱っぽくなってしまったけれど、
きっかけになるような出来事も
特に覚えがない、というような場合。
その直前に、わだかまりのある人に会って、
酷く怒りを感じていたけれど、
無意識のうちにその怒りを抑圧して
無かったことにしていたことを
思い出したとします。
鬱っぽくなる一つの原因に、
怒りを抑圧した場合が挙げられます。
怒りは、とても凶暴なエネルギーですね。
それを抑圧すると、本来は相手に
向けられていた凶暴なエネルギーが、
そっくりそのまま、自分自身に向かうのです。
そうして、自分の心を傷つける。
相手に、死ねばいいのに！って
怒ったとすると、それがそのまま
自分に向かって、
自分なんて死ねばいいんだ、、、
とか思ってたりするようになるんですね。
こういう場合は、本来誰に怒っていたのかを
突き止めて、八つ当たりをするのではなく、
適切にその怒りのエネルギーを表現し、
生き切るようにすると、
あれほど鬱っぽかった気分が晴れ、
相手への怒りも消えていきます。
それからまだ何か相手に対して
するべきことがあるのなら、
自分の怒りがクリアになったその状態から
行動すればいいのです。
そうすれば、相手に自分の怒りの
痛みのエネルギーを押し付けないで
フェアなコミュニケーションができます。
また、便秘や下痢なども、
自分の思いをうまく表現できずに
飲み込んだ時や、状況にうまく対処できずに
混乱して受け止められない時に、
文字通り、消化不良になるわけです。
体がこんな状態で状況に対処していくのは
辛いものですから、まずは薬で無理やり
症状だけ押さえ込むのではなく、
混乱した気持ちをしっかり受け止めて、
飲み込んだ言葉を吐き出すワークをして
疲弊している内面を整えてあげるように
対処すると、
手につかなかったことも
落ち着いて処理できるようになるでしょう。
この他、たとえば他者から向けられた
邪念のエネルギーが自分のオーラに
突き刺さっていたり、
あまりよろしくない存在が
乗っかっていたり、
なんてこともあったりしますが、
こういうのも、根の深いものは
専門家に頼るにせよ、ある程度は
自分でそのエネルギーを引き抜いたり
乗ってる存在にお帰りいただいたりして
対処できるケースもあります。
また、体の不調は特に辛いものですが、
その苦痛を感じているときに
浮上してくる気持ちに注目してみてください。
惨めだったり絶望だったり、
悲しくなったり自分が無価値に思えたり、
苛立たしかったり悔しかったり。。。
その苦痛には、ただの肉体的な苦痛のみならず、
心の辛さも内包しています。
そしておそらく、
その心の辛さは、あなたが人生で繰り返し
感じてきた馴染み深い感情ではないでしょうか。
体の苦痛は、それにきちんと向き合って、
対処するように、というお知らせなんですね。
医療的なケアももちろん大切ですが、
こういう観点を持っておくと、
その苦しみの本質がどこに在るのか、
そして、根本的に、何に対処しなければ
いけないのかを見誤らずに済みます。
だから、病気ができたら、
そこだけ切って取り除けば終わり、
ではないのです。
その病は、あなた自身の在り方が
作り出したものです。
自身の何か、そうさせてしまったのかに気づき、
方向転換できなければ、また同じことを
繰り返すでしょう。
心の苦しみも、体の苦しみも、
人生からのメッセージです。
表面的な事象に右往左往するのではなく、
よくよく人生のメッセージに耳を傾け、
対話してみてください。