人生で、色々なことがありすぎて、
心が一杯一杯になってしまうときって
ありますよね。
起こってくることに、
心が追い付かないというか、
心が整理できないままに後から後から
何かが起こって、自分でもどうしていいか
わからなくなってしまう。
そんなとき、心が拒否反応を起こして
すべてを、あるいは一部をシャットダウン
してしまうことがあります。
こういうときは、状況が許すならば
そういう状況から離れて、
心を休めることを最優先に
過ごすのがいいのだろうな
と思います。
心のエネルギーも極端に落ちているとき
ですから、まずはそれ以上自分を
消耗させるようなことはしないで、
できる限り、心のエネルギーを貯める
というか、回復させる方向のことを
するのです。
私自身、以前の仕事で心身を壊したときは、
半年以上、何もできなかったですね。
息をするのもまともにできない時期が
1か月くらいあって、やっと電車に
乗れるようになったのは、それから
3か月くらいかかりました。
そうなる前日まで、
フルタイムで走り続けてましたから、
今思えば、何と恐ろしいことよ、
と思います。
そんな状況になるまで、
自分で自分を止めることが
できなかったのですからね。
もう10年以上も前の話です。
エネルギーが空っぽの時は、
何にもできないし、しなくていいのです。
何もしないことが、そのときするべきこと
だと思えばいいでしょう。
色々不安なこともあるでしょうけれど、
今まで我を張って握りしめていた手を
離すことができるのも、
そういうときです。
ぐっと力を入れて頑張って来たけれど、
それをやめてフッと力を抜いて、
人生の流れに身を任せてみる。
すると、ぐちゃぐちゃにかみ合わなかった
人生の諸々が、在るべきように
収束していきます。
きっとあなたは、今まで、
在るべきようになることに、
必死で抗ってきたのでしょうね。
それを止めたら、なるようになる
しかないのです。
離れていくべきものは離れていくし、
やって来るべきものは、間違いなく
やって来ます。
あなたの好き嫌いに関係なく。
そういう流れの中で、あなたは自身を
もう、人生に抗わなくても
大丈夫な自分に、再構築します。
今まで、自分のことを後回し、
ないがしろにして走り続けてきた
その歩みをストップして、
ちょっとした軌道修正ではなく、
根本から作り替えるのですね。
そういう状況まで自分を追い込んで
しまったら、もうその在り方で
その先に行こうとするのは無理です。
そういう方向転換に、
抵抗があるかもしれません。
けれど、そこに抵抗を感じる価値観、
心の在り方こそ、手放していくべきもの
なのではないでしょうか。
自分ではどうにもならないことの
責任を取ろうとしていないか、
反対に、自分が負うべき責任から
逃げていないか、
大事にすべきものの優先順位を
間違っていないか、
声を挙げるべきこと、
行動すべきことから逃げていないか、
などなど。
どれもこれも、戸惑い、逡巡してしまう
ポイントかもしれませんが、
そういうところに躊躇する自分の在り方
だからこそ、今のその状況なのでは
ないでしょうか。
自分が今知っている世界だけが
人生ではありません。
その狭い世界だけに囚われないように。
本当に自身のこの人生を
宝物のように、大切に扱ったなら、
何を優先すべきなのでしょうか。
今とは違う優先順位をつけたとき、
その人生を生き始めた自分は、
どんな価値観を持っているでしょうか。
そのように生き始めたあなたの人生には、
ダイナミックに命が巡り、生きている実感が
今よりはっきり感じられているでしょうか。
人生の前提条件は、
案外、あなたが信じているよりは
固定され、動かし難いものではありません。
それは変えられるもの、変えてもいいものだと
自分のプログラムに書き加えれば、
そこから一気にあなたの人生の可能性は
広がります。
え?それやっても良かったの?
知らなかった~!ってだけのこと
なのかもしれません。
そもそも、誰が変えちゃいけないとか
言いましたかね?
神様のような存在ですか?
誰も言ってなかったのでは?
神様と思い込んでいたけれど、
実はいたずら好きのタヌキだったとか?
人は、しばしば人生の根本に据えているものが
変わってしまうことを恐れ、嫌うものですが、
人生がにっちもさっちもいかなくなったときは、
強制的にシフトするしかありません。
苦しいときでしょうけれど、
一番楽しいときかもしれませんね。
人生の神秘を味わい、楽しみましょう。