毎週水曜実施の無料遠隔ヒーリング、
最近では随分新しい方のご参加が
増えてきました。
みなさん、試行錯誤しながら
自身の心の動きに向き合っていらっしゃって
素晴らしいと思います。
ご感想を拝見しながらちょっと気になるのは、
感情を受け止めていく感情解放ワーク
ではなく、
ものごとを別の角度、意味合いから捉え直して
整理納得させるリフレーミングのような
ことをして気づきとしている方があることです。
これはこれでそういう手法もアリでしょうが、
これは感情解放ワークではありません。
ワークは、自身が苦手とする感情のエネルギーに
しっかり触れて、生き切ることによって
その感情のわだかまりが自ずから消えていく
という方法を取るもので、
思考によって整理納得させるのとは
違います。その点、ご理解くださいね。
長年、感情解放のセッションを何度も
お受けくださっている方でも
思考で納得させているご感想
をお送りくださる方も多いので、
もう一段踏み込んで、
しっかり感情を感じ切っているかどうか、
確認なさってみてください。
それができると、
もやもやグルグルしているテーマも、
もっとクリアに解放できるはずです。
私たちの多くは、感情を感じることよりも
思考で「今度からはこうしよう」とか、
「あれがまずかった」「これはこうすべきだった」
「こういう考え方、見方もある」と考えて
ものごとに対処しようとします。
けれど、
そうすると自分の感情へのアプローチは
皆無のまま、つまり感情のわだかまりは
何ら手つかずのまま、放置されることに
ほとんどの方は気づきません。
理性的な方ほど、そういうアプローチで
自分を律することに価値を重く置く傾向が
あるので、頭でっかちになりますね。
そのような生き方は、
ものすごく感情をタブー視していると同時に、
ある意味、感情をひどく恐れている
と言えないだろうか、とも思うのです。
そういう人は、恐れている自覚なんて
ほぼないだろうし、恐れているなんて言われても、
おそらく認めないだろうとは思いますけれどね。
恐れていないのなら、
なぜそれに触れ、踏み込み、
自在に、かつ適切に生きることが
できないのか。
パンドラの箱の中に飛び込んで、
その生き生きとした、そしてまた
混沌とした、善悪の概念を超えた
純粋なエネルギーをわがものとして
人生に生かしていけばいいのに、
と思います。
適切にそれができず、
暴走させてしまうのではないか、
コントロールできずに我を見失うのではないか
という懸念があるから、封印し、遠巻きに
眺めているしかないのです。
感情は、遠巻きに論じているだけでは
マスターしたことにはなりません。
しかとそれに触れ、そのエネルギーが
心や体を通過していくのを体験して初めて
自分の中に感情を生きるだけの力が
あるのだと実体験から理解できます。
けれど、どんなにそれについて論じようと、
感情を自分の心と体で生きていないのなら、
机上の空論であり、真実ではありません。
実際に触れ、生きた体験だけが
本当に人生の糧となり、力となるのです。
要領よく立ち回ることが最上の正解
という価値観が今の世の中では大勢を占め、
最初から正解を知りたいと願い、
正解集を買い求めようとする人が多いですが、
そんなもので味わい深く、充実した人生が
生きられるはずはないのです。
加工品の体験で自分を満たして
小ぢんまりとまとまって満足するのではなく、
生々しい実体験を重ねることです。
大きなプロジェクトではなくて、
もっと些細な日常の、
たとえばお料理とかでも、
レトルトを買って済ませるのではなく、
素材から手作りしてみるだけでも
歓びは全然違いますし、作品が持つ力が
自分を活性化させてくれます。
私は、感情は人生の呼吸だと思っていますが、
感情を感じないで抑圧していると、
生命力がだんだんと落ちて、
人生全体が味気なく感じるように
なってしまいます。
生きる気力が湧いてこないという方は、
感じることを疎かにしているところか
あるのではないでしょうか。
頭でっかちになっているな、
と気づいたら、無邪気に感覚を開いて
体験できる何かに飛び込んでみたら
良いと思います。
今年はコロナ禍でなかなか遊び足りない、
という方が多いと思いますが、
そういう遊びこそが魂を振り、
枯れてきた生命力を復活させる
魂振りなんだと思います。
私も、暑さがもう少し和らいだら、
魂振りしにどこかに
遊びに出かけていこうかな。（＾＾）