人や物との関係性で、相性ってありますよね。
ちょっとした言葉遣いや態度、考え方が
フィットするとか許せないとか、
癇に障るとかすごく癒されるとか。
相手によって、
ものすごくリラックスして気持ちよく
過ごせる場合もあれば、
別の人といると何だか無性にイライラして、
普段は言わないような言葉を使い、
態度を取ってしまうなんてことも
あるのではないでしょうか。
逆の立場で、ある人は、
Aさんにはとてもやさしく親切に振舞うのに、
自分に接するときにはひどく厳しく
ぞんざいな態度を取ってくる、というのも
あるでしょう。
同じ人でも、相手によってこんなにも
態度が違うのはなぜなのでしょう?
上記のようなケースを見ていくと、
一概に○○さんは絶対的に意地悪な人だか
親切な人だとかは言い切れないわけで、
同じ人の中に、様々な要素があって、
接する人によって、引き出される要素が
違ってくるようです。
なぜ違ってくるのかというと、これも、
いわゆる引き寄せが関係してくるのですが、
自分の中に在る要素と同じ要素が入っている
相手の引き出しを、自分で引いてしまうのです。
ということは、相手にその言葉を言わせ、
その態度をさせているのは、実は
自分自身ということになります。
鏡の法則では、
自分が自分や他者にしているように、
他者からもされる、というのがあるのですが、
相手からされているその態度は、
実は自分や他者にしている態度
ということになり、まさに同じ要素を
持っていると言えるのです。
解放ワークで見ていくときは
主にネガティブな要素にフォーカス
することが多いのですが、
ポジティブな要素についても
見ていくと、自分に良いところなんてない
と思っている方でも、何か気づきが
あるのではないでしょうか。
基本的に、居心地の悪さを感じるのは、
自分が受け入れていない要素を
相手に魅せられた時ですね。
優しくされて居心地悪い人は、
自分の優しさを受け入れていないのだろうし、
相手の理不尽さ、傲慢さに憤慨する人は、
自身の同じ要素を拒絶しているのでしょう。
こういう要素をワークなどで完全に統合
できると、今感じているほどには
相手の態度に反応しなくなります。
なんであんなにイライラ、そわそわ
してたんだろう?って思うくらいに
心は平安に過ごせるようになるんですね。
あるいは、実際にそういう相手とのご縁が
自然に切れていくというのもあります。
よく、セッションされた方の事後報告で、
あれほど思い悩んでいた職場の人間関係が、
翌日出社したら問題の人が異動になっていた
とか、向こうから挨拶してきたとか
そんなお話を聞くことがあります。
自分で無理やりそういう関係を切ろうとしても、
そういう学びを完了していないと、
切ったつもりで同じテーマが差し戻される
というのはよくあるので、
その関係を完全に去りたいのであれば、
しっかり学びを受け取って卒業することを
お勧めします。
ただし、これもよく言うことなのですが、
頭で「これが学びだったんだ。よくわかった。
次からはそうならないように振舞おう」
というのは学びの完了にはならないですから
注意してください。
これは、頭で納得しているだけです。
本当の学びの完了のサインは、
その人の顔を思い浮かべても
何ら、嫌な感じがせず、そして
自分も気持ちがさわやかなこと、
感謝と思いが自然にあふれてくることです。
顔を思い浮かべて何も感じないだけだと
抑圧の強い方でもそうなりますが、
独特の晴れやかさ、爽やかさは
抑圧の場合はないですね。
そして何より、自分の深いところから
感謝がジワ~っと湧き出てくるのが
卒業のサインの特徴です。
本当に自分は拒絶していたものだった!
という、否定のしようのない気づきが
起こって、それを深く受け止めたときに、
存在の深いレベルで変容が起こります。
これは、体験すれば必ず自分でわかります。
こういうことなくして頭で
「これは学びだった」って収めて
次に行こうとする人が多いのですけれど、
例外なく同じところで引っかかってますね。
最悪の相性の人をわざわざ選んで一緒に
いることはないと思いますが、
逃げられない状況であるのなら、
肚を据えて向き合ってみるのが
いいんじゃないかな、と思います。
あくまで、自分を大事にする
というのが最優先で、頭ではなく、
ハートに聞きながらご自身の在り方を
決めてみてください。