自分を大事にするということは、
人生を幸せに生きるための必須条件
だと私は思っているのですが、
ではどうしたら自分を大事にしている
ことになるのか？というと、
酷く漠然とした概念しか持っていない人って
結構多いんじゃないかと思います。
私たちはよく、人にされたら嫌なことは
人にしちゃダメよって言われて育った
という方は多いと思うのですが、
人にしちゃだめ、の「人」の中には
自分も入っているんだということが
抜けてしまって捉えている人が
ほとんどではないでしょうか。
この理屈で行くと、
人に嫌なことを押し付けちゃダメ、ということは、
自分に嫌なことを押し付けてもダメ、
ということになります。
けれど、人に嫌なことを押し付けないために、
自分を犠牲にして自分に押し付けている人
いますよね～。
これもダメよってことです。
いま、目から鱗が落ちた人、
何人くらいいるでしょうか？笑
本当に関心があって大事に思う人なら、
その人が何をどんな風に感じてるのか
注意深く知ろうとしますよね。
たまに、きっとあの人はこれが好きだろうとか
こう思うだろうとかいうのを自分の頭の中だけで
妄想し、本人の意志などお構いなしに
押し付けてくる人もいますが、
これはただ自分がしたいことをして自己満足に
浸りたいだけなので、本当にその人を大事に
しているとは言いません。
そういう人は、まるでその人に意思など
無いかの如く、本人の意思をすっ飛ばして
自分だけで完結しています。
これでは、その人はちっとも大事にされた
なんて思えないでしょうし、かえって
ないがしろにされているとしか
感じられないでしょう。
一見、相手のためを思ってされている行為が
本人にとってはひどく苦痛になるのは、
本人のニーズに合致していないからです。
なぜそこがズレるのかと言えば、
本人との対話が欠如しているから
に尽きます。
こういう体験をしばしばする人は、
鏡の法則から読み解くと、
自分との対話が欠如しています。
鏡の法則は、相手から自分にされていることは、
自分が誰かにしていること、のみならず、
自分が自分に対してしていること
でもあるからです。
すなわち、この人は
自身の声を聞くという概念すらなく、
それをすっ飛ばして、頭でこれがいいはずだ
と思ったことを、自分に問答無用で
押し付けている、ということになります。
だから、自身の現実にそういうことをする人が
現れるのですね。お前はこんな風にしているぞ、
って教えてくれているわけです。
自分を大事にすることの中には、
自分が何を嫌だと感じ、何を望んでいるのかを
汲み取り、誠意と愛をもってそれを叶えてあげる
努力をする、というのもあります。
最初からダメ、できない、と取り合わない
のではなく、何とかして叶える方法はないのか、
叶えるためにはどうすればいいのかを
真摯に模索する姿勢を持つことです。
その姿勢があるのとないのとは、
たとえ行き着いた結果が同じだとしても、
大事にされた感じは雲泥の差でしょう。
自分が嫌だと感じていることから
離れるために、今自分に何ができるのかとか、
欲しいと思っているものを手に入れるには、
実際にどう行動すればいいのかとか。
具体的に言えば、身近な友人にされていることが
心地よく受け取れないのであれば、
その友人に遠慮して嫌だと感じる自分の気持ちを
押し殺して我慢するのではなく、
誠意をもってその思いを伝えた方が、
自分にとっても、相手にとっても
誠実な態度かもしれません。
たとえその友人が傷ついたとしても、
その姿を見て痛む自分の心の責任を引き受けて、
相手の痛みはその人自身にお任せするのが
互いに自立した人間関係だと思います。
そこがセパレートできずにずるずる
してしまう方も、多く見かけます。
また、相手に望むことを素直に伝えるのも、
自分の望みを叶えるための責任ある
行為になることもありますね。
遠慮というのは、
相手のことを思っているようでいて、
実は自分の恐れに飲み込まれて
そこから逃げているだけの
自分の都合なのではないでしょうか。
遠慮って、大抵相手にしてみたら、
全然気にしてなかったり、
却ってはっきり言ってくれた方が
有難いのに、ってことが多いんですよね。
そんな、日常のちょっとしたことの中にも、
自分を大事にする選択がたくさんあって、
自分の幸せを自分で叶えて上げられる
チャンスがいくらでもあるのです。
その積み重ねが、自分の幸せにつながり、
自信になっていきます。
何度も言いますけれど、自分を信頼できるので、
自信（自分を信じる）がつくからです。
人との関係性をあれこれ思い悩むより、
誰よりも大切な自分自身を大事にできなければ、
何をやっても無駄です。
ここが要と心得て、
ちゃんと自分に向き合ってあげましょうね。