人生で、どんなに頑張って
人一倍努力しても成果が出なかったり、
何をやってもうまくいかない時期って、
あると思います。
同じようにやっていても、
隣の人は何の苦も無くする～っと
うまくいって、何倍もの成果を
いとも簡単に挙げているのを見て、
すごく虚しい気持ちになったりとかね。
人によっては、そんなものは
努力の仕方が悪いんだとか、
まだまだ努力が足りないのだとか
言う人もいるかもしれませんけれど、
それだけじゃないと思うのです。
私たちはみな、一人一人持っている
背景が違います。
背景のベースが豊かに整っている人もいれば、
荒れ果てた、力の乏しいベースから
始めなければいけない人もいます。
私たちはみな、平等な土台から
人生をスタートしているわけでは
ないのです。
けれど、それが悪いわけでもないと思います。
それぞれに、この世界でやりたいことは
違うし、体験したいことも違うのですから、
魂的には、
今回の人生はちょっと負荷があった方が
達成感が味わえていいかも、とプログラム
している魂もあるだろうし、
思い切り楽しいことだらけの人生を
味わってみよう！という設定もあるでしょう。
様々な方のお話を伺いますが、
苦しんでもがき続けている状況の中にも、
魂が絶対につかみ取らなければならない！
と強くコミットメントしている
テーマを見ることが、しばしばあります。
本人は血反吐を吐くような思いを
していても、それでも魂は
諦めてないんですね。
思考錯誤し、もがきながら
魂の長い旅路の中で背負い込んだ重荷を
おろすために、嫌でも通らなければいけない
道もあるでしょうし、
今生果たすべき何かを達成するために
どうしてもそういう時期を通過して、
自分を鍛え上げねばならなかったのかも
知れません。
いずれにせよ、そういう時期を通過する
というのは避けられるものもあるけれど、
全て避けることができるというものでも
ないように思います。
起こってくる出来事はそこに至るまでの
選択の結果なのであって、現れてくるものを
いきなり止めることはできません。
現れてくるまでに、時間的な猶予があるものは、
日々の何かしらの対処によって、
ある程度大難を小難にできるものも
もちろん、あるでしょう。
けれどその対処の方法も、
自分に合った方法になかなか出合えない
人もいるし、考えられないような
確率でも出合えて救われる場合もあります。
そういうタイミングもまた、
それまでの自分がどんな選択をしてきたか、
どんな行いを重ねて来たか、という
結果なのでしょう。
だから苦しいときこそ、
そこから早く脱出したいのなら、
自らの行いを正さねばなりません。
一番運気を落とすのは、責任転嫁だと
様々な方のセッションをさせていただいて
思うのですが、
自分の苦しさを誰かのせい、世間のせい
にして、自分にできたはずのことから
目を背けて自らを無力にし、不幸にする
在り様では、どうやっても幸せには
なれないでしょう。
どんな状況になっても、
生きている限りは全く何もできない
ということはありません。
お金がなくても、落ちているごみは拾えるし、
大切な人に、愛していると伝えることは
できるでしょう。
また体が動かなくなっても、
祈ることはできますし、
周囲の人に感謝することもできます。
そういう気持ちすら持てないのなら、
すさんだ自分から逃げずに向き合い、
自分を見捨てずにいる選択をすることも
できるのです。
これらすべては、自分の気持ち一つ、
選択一つでできますね。
誰かの許可が必要なわけではないですし、
お金や道具が必要なわけでもありません。
多くの人が、自分の不幸を
自分の力の及ばない何かや誰かのせいだ
と考えますが、
その前に、自分の力の及ぶものによって
いかにこの状況で幸せを生み出すか
という工夫をする人はどれだけ
いるでしょうか。
その工夫がいかに些細なものであったとしても、
その選択、その行為の積み重ねの結果は
ものすごく大きなものになるでしょう。
そういうものが、人生を翻弄する
圧倒的と見えるような荒波を、
力強く越えていく確かな力になるのです。
人は苦しい時ほど、早く楽になりたくて
目先に力の大きなもの、手っ取り早いものに
飛びつきたくなります。
けれど、確かな力は、実は些細で遅くて
小さく見えるものの方なのです。
故にこの格言があります。
狭き門より入れ、と。
あなたのその苦しい歩みは、
真っ当さを保っている限り、
必ず報われるものでしょう。
トリッキーな、一発逆転の誘惑に
惑わされないように。