人間、生きていれば誰しも、
人生の流れがなんだか滞っているとき、
試練が次々にやってきて、
生きているのが辛いとき、
先の不安に押しつぶされそうなときなど、
色々ありますよね。
そういうときほど、
頭には良くない妄想が次々に浮かび、
希望なんてとても持てない状態に
なってしまっていたりします。
けれど、
そういう状態の方を端から見ていると、
自分で状況をものすごくよくないもの、
手に負えないものに作り上げてしまっている
ことが多いように思います。
つまり、自分で状況をモンスターに
仕立て上げてしまって、そのモンスターに
苦しんでいる、というような感じです。
エネルギー的にみると、
良くない妄想の雲の中にどっぷりと浸る
というか、絡みとられているような状態で、
これではものごとを正しく受け取ったり
判断できるような状況ではないのも
さもありなん、という感じです。
こういう状態を作り出してしまうのは
心の構造的なものはあるのですが、
まずはこのネガティブなエネルギーの雲を
クリアにしてあげるだけでも、
随分と楽になります。
そうしてから、そうなってしまう
心の構造的な部分に取り組んでいくと
良くない流れを転換していくことも
可能です。
ただし、
その構造的な部分がどのくらいの
根の深さを持っているかで、
転換の度合いも違ってきます。
どんな場合でもそうですが、
問題の根の深さにかかわらず、
1回のセッションよりも、
日ごろのセルフケアの方が
実は大きな比重を占めるものなので、
ご自身の主体的な取り組みは不可欠です。
セルフケアとセッションは車の両輪の如く
日ごろのセルフケアができている人ほど
セッションでの効果も大きいのです。
ご自身のできる範囲で、
コツコツ積み重ねられることを
意識なさってみてください。
先日の「霊的修行の効用」でも書いたように
マントラや祝詞を唱えたり、といったことも
いざというときには力強い威力を発揮
するものなので、お勧めです。
鬱など、気持ちがひどく落ち込んでいる
状態の方は特に、こういう小さなサーダナが
それ以上落ちていくのを止める支えに
なるところもあると思うんですね。
ガネーシャギリ先生も、インド占星術の鑑定で
星の状態が良くない方にマントラや神々の礼拝
の処方をされることがありますが、
私自身もそうしたサーダナを始める前と
後では、精神的、物理的な安定度が格段に違う
と感じています。
人によっては本当に危ないところを救われた
と感じる方もあるでしょうし、
私のように、それほど大きな奇跡はないけれど、
大きな災厄もなく平穏無事に過ごせている
というのも、この世界情勢を見てみると、
大きな恩寵に違いないと思います。
自分にどんなサーダナが合っているのか
知りたい方は、そうした鑑定など
お受けになるのも一法かと思います。
ネガティブな思いにどっぷりと囚われて
いるときは、しばしば自分に呪いをかけている
場合があります。
自分なんていなくなればいいとか
自分の居場所なんて無いんだとか、
誰も私を愛してくれる人なんていないとか
この先、私が幸せになることなんてないんだとか。
恐ろしいことに、こういう思いはみんな
自分自身に呪いをかけているようなもの
なんです。
人から言われたら傷つくようなことを、
自分に対しては何の気もなく
当たり前のように朝から晩まで
繰り返しているなんて、
言われる自分にしてみたら
自分から逃げることもできないし、
地獄ですよね。
感情解放のセッションでは、
こういう呪いもクリアにして行きますが、
誰しも、何の理由もなくこんなことを
自分に向かってやるはずはありません。
それが始まった理由があり、
原因があるはずです。
大抵は、親やクラスメート、先生、同僚など
誰かから言われた言葉が矢のように突き刺さって
その痛みに端を発していることが多いです。
こういうものも、処理していくと
すっと楽になりますね。
気持ちが落ち込みすぎたときは、
まずはこのあたりまでをクリアにして、
少し落ち着いて気力が戻ってきたところで
さらに根の深いところに取り組むのであれば、
見ていくと良いでしょう。
そんなに根が深くなければ、ここまででも
なんであんなに落ち込んでたんだろう?
ってくらいにケロッとすることもありますよ。
最初から全部クリアにするんだ!と
力まなくても、どこまで楽になりたいのか
取り組みながらその都度、自分の歩みを
決めればいいと思います。
今見えてる世界があなたの人生のすべて
ではありません。
まだ気づいていない扉を見つけることを、
諦めないように。