サーダナ（霊性修行）って、一朝一夕に
何かすごい効果が出るわけではないですが、
いざというときに本当にその人の底力になる
というか、支えになって紙一重の場面を
切り抜ける力になってくれるものだな、
というのをしみじみ感じます。
マントラやご真言、祝詞やお経を唱えるのも
サーダナですし、ヨガなど、体を通して
自分に向き合うことや瞑想もサーダナです。
毎日コツコツコツコツ小さな習慣を
地道に積み重ねて行ったとき、
ある線を越えるとそれがものすごく大きな徳
となって、サーダナ預金が満期になるみたいに
ど～んとステージが上がっていくんですね。
クライアントさんの中にもそうした
サーダナを積んでいらっしゃる方が多いのですが、
セッションさせていただくと、サーダナ預金が
着実に溜まってるな～っていうのが
わかりますね。
たまに色々あって自分がぐらぐらしても、
ちゃんと戻るべきところに戻ってくるし、
外してはいけない勘所はしっかり押さえる
感性が生きている感じがします。
サーダナを積むというのは、
あちこちの神社に行って御朱印やお札を
もらってきたり、ご祈祷受けまくるとか、
様々な開運グッズを買いあさって
身に着けまくるとかそういうのではなく、
ちゃんと自分の感性や感覚、日々の考え方や
行いにしみ込んで、血肉となるような
修行のことを言います。
その辺、勘違いしている人は
よもやいないだろうとは思いますが、
ベースにしっかりサーダナがある方は、
あれが良いと聞けばそれをやり、
これが良いと聞けはこれをやり、
けれどもどれも長く続かない、
ということはないですね。
そういうのはサーダナとは言いません。
何もマントラを10マーラー（108回×10）
絶対に唱えるんだ！と力んで
3日坊主で終わるより、
108回を毎日欠かさず108回唱えよう、など
できる範囲での習慣を1年、3年と
積んでいく方がずっといいだろうと思います。
前にも、セッションで聖者の恩寵が
際どい場面でその人を守り支えてくださった
という話を書いたことがありましたが、
ダークサイドの力と対峙するときなど、
本当に守ってくださっているのだな～
というのを実感します。
先日も、セッション中にネガティブな
スピリチュアルな契約の類が出てきたときに、
普段からその方が礼拝している畏怖相の女神たち
や聖者のマントラを唱えてもらいました。
大抵の契約はここまでする必要はないのですが、
契約先がかなりダークなものだったようで、
セッションを誘導している間、私にも
ゾワゾワとしたエネルギーが体に触れて、
鳥肌が立っているくらいでした。
こういうときでも、絶対にひるんでは
いけないんですね。肚に力を込めて、
しっかり自分の中心の、真のパワーに
繋がっていることが大切です。
ダークサイドの力は、
人間の心の隙につけ込み、揺さぶり、
足元をすくっていくからです。
恐い！と恐怖に飲み込まれるのと同時に、
奴らを自分で大きくしてしまいます。
マントラを唱えることは、
恐怖に飲み込まれていくのを踏みとどめる
アンカーにもなりますね。
このときは、マントラを唱え始めて
間もなく、善からぬ存在の気配と
鳥肌の感覚はすっと離れていったのですが、
完全にその勢力が去ったわけでは
ありませんでした。
その状態で、契約の根っこを掘り下げて
取り引きの対価として相手にやってもらって
いたものを取り戻し、差し出していたものを
引き上げるという作業をして行きました。
そのすべてで、聖者と女神たちの恩寵に
守っていただきましたが、その方の魂の体験した
時空間に、その恩寵がす～っと染み透って
さ～っと明るくなっていくのが見えました。
これは本当にすごいことだと思います。
いつも思いますが、こんなことは
私一人の力では到底かないません。
その方が地道に、真摯に積んできた
サーダナの努力と、神々や聖者の恩寵の
賜物ですね。
ダークサイドの力と対峙して感じたのは、
奴らが見せる、世にも恐ろしい
諸々のビジョンは、幻想だということ。
奴らが私たちの「幻想を見る力」を利用して、
幻想を見せておびえさせているんですね。
だから、そのビジョンを生み出し、
「力を与えているのは自分」なのです。
お釈迦様が悟りを開く前に
菩提樹の下で瞑想しているとき、
悪魔が様々に誘惑したり恐ろしいものを
見せたりして悟りを邪魔してきましたが、
お釈迦さまは一蹴されました。
それは、このことを確かに知っていたから
だと思います。
でも、私たちの日常でもこういうことは
常に起こってますよね。
必要以上に何かに権威を与え、それによって
自分を苦しめていたり、相手を大きくして
自分を弱く、卑屈にしていたり。
イリュージョンの力、
どうせなら楽しい方に使えば
いいのでしょうけれどね。
しっかりサーダナを積んで、
幻想を見破る力を養いましょう。
あ、ちなみに、前にも書きましたが
私は悪魔祓いは専門外ですので
あしからず。