感情解放のセッションでは、
私はその方の状態を見ながら、
様々な問いかけや誘導をして行くのですが、
先日、セッションの中で
○○に自分を開いて受け取ってみて下さい
というような指示をしたところ、
その方から、
開きたいんですけど、どうやって
自分を開いたらいいのかわからないのです
という答えが返ってきて
なるほど、と思ったことがありました。
私から見ると、その方は自分で閉ざしていて
受け取ろうとしていないのが明白に
見えていたので、単純に、
それ、受け取っちゃえばいいんだよ、
というほどのつもりの指示だったのですが、
この状況は、たとえるなら
ええ!腕ってどうやって上げるんでしたっけ?
とか、自分で自分の首を絞めているのに、
首を絞めるのを止めるって、どうやるんですか?
っていうようなものなのです。
今、自分がやっているその状態を変えるには、
まずその現状を自分が認識していなければ
なりません。
つまり、「自分を開く」には、
「自分が今、閉ざしている」ことを
認識する必要があるのです。
そしてまた、「開く」という言葉には、
同時に「閉ざす」という反対の概念も
含んでいます。
「閉ざす」という概念がなければ、
「開く」もあり得ません。
つまり、そもそも「開く」とは、
開く可能性のあるものが今現在は
「閉じている」状態である、ということが
大前提としてあるのです。
開く可能性がないものに対して、
「開く」も「閉じる」もないですしね。
ですので、開くには、まず閉じている状態を
認識していただく誘導をします。
感情解放ワークで扱う「開く」可能性の
あるものは、かつては開いていたけれど、
何らかの事情があって、今現在
閉じているものです。
ここで問うのは、
それは自分で「閉ざした」のか、
何者かによって「閉ざされた」のか、
ということです。
いずれにせよ、
自分で開けそうかどうか、
というところは確認しますが、
後者の場合はスピリチュアルな契約などが
絡んでくるケースもあるので、
ちょっとだけやることが多くなります。
例えば、何かの神様に
自分の苦しい感情を感じなくさせてください
って祈ったなどがこれに当たります。
詳細なストーリーが浮上してくることも
ありますけれど、何となく、
あ、自分で閉ざしたんだな、とか、
神様などに祈った気がする、とか
今生のことでなくても、
わかることがあるんですね。
閉ざしているものを開くには、
閉ざしてしまった理由に対処して
あげる必要があります。
あまりにも辛かったので、
それに耐えられなくて自分を閉ざしたのなら、
その耐えがたい辛さを癒し、統合して
開いても安全な状態にしなければ
開けません。
もっと簡単に、
今閉じてるよね?と問いかけて
あ、なんだ、閉じてるのかと気づいて
すぐに開けてしまうケースもありますが、
自分のやっていることが閉ざすことであるという
自覚がないこともあります。
意地を張っているとか、
諦め、無いものとして扱うとか、
切り捨てているとか。
そういう認識の相違を修正して
それが閉ざしていることなんだと分かれば、
意地を張るのを止めるとか、
諦めるのではなく、きちんと向き合うとか、
切り捨てずに持ち続け、つながり続けることで
自分を開くきっかけをつかむことも
あります。
そしてもう一つ、ポイントを挙げるとするなら、
自分の力を放棄している人も、
自分で自分の開き方を忘れていることが
多い気がします。
端から自分にはそんな力はないので、
誰かがやってくれるものだと思っている、
あるいはすべて人任せなスタンスの方。
この場合は、自分自身の真のパワーに
しっかりつながってもらう流れに
誘導します。
本当に自分はそんなに無力な存在なのか、
自分で確かめてもらうんですね。
これは、パワフルな自分をイメージする
とかそういうのではなく、
本当にそのパワーに触れて実感するのです。
このパワー自体を拒絶する人もいるけれど、
本人にこのパワーに触れたい意思が
本物であれば、触れることはできます。
無力であることの方がどうやっても
都合がいい、という人はそれまでですが
(顕在意識、潜在意識ともに)。
こんな風に、
どうやったら開いてくれるのか、
人によって様々なアプローチと
展開のきっかけが違うので、
それをいかに見つけ出すのかが
勝負どころですね。
人の内面って、本当に複雑で、パターンはあるけれど
一人として同じ人はありません。
うまくいくこともあれば、
いかないこともあるし、
タイミングなどもあるかもしれません。
いずれにせよ、何となく雰囲気やノリで
自分を開くのは良いことのはずだから
開くんだ!と思い込んで開くイメージをする
というのでは開かないものがあるので、
今自分が自分に何をしているのかを
頭ではなく、ハートを働かせて捉えることが
大切かな、と思います。
って書くと、今度はハートを働かせてって
どういうこと?って言われそうだけど。笑
気になる方は、セッション受けてみてね~!