アチューメントやエネルギーの使い方・
レクチャーのセッションなんかでは、
その人がどんな意識でエネルギーを
使っているのかをチェックするのですが、
エネルギーを使う、と一口に言っても、
意識の使い方で同じ種類のエネルギーでも
全く質感や効果が違ってきます。
エネルギーを流そう流そうと力むと
かけられている方にしてみれば、
すごく押しつけがましい、嫌な感じの
エネルギーになることもあるし、
対象をしっかり捉えていなければ、
エネルギーも散漫になり、
かかり方が甘くなります。
ヒーリングでエネルギーを使うときは、
対象を意識でしっかり捉えた上で、
エネルギーが流れたいように流れていくのを
見届けるような感覚で使うように
私は心がけているのですが、
そうすると、自然にエネルギーは
対象が必要とするところに
自由に流れていけるので、
押しつけがましい感じは和らぐと思います。
そうやって対象の状態が変化していく中で、
今まで見えていなかったものが浮上したり
バランスが変化していくでしょう。
そういうものを丁寧に観察すると、
次のどんなアクションを取ればいいのかが
導かれていきます。
そういうフィードバックを重ねていく
プロセスは、まさに対象との「対話」で、
押し付けることなく呼びかけ、
応答を聞き、また問いかけ、
の繰り返しなのです。
だから、まだ慣れない内は、
エネルギーをかけた場所のみに
意識が向きがちですが、
ヒーリングとしては、エネルギーの状態を
俯瞰して見る視点が必要だと思います。
よく、レイキなどでは
「無心で流す」ということが言われますが、
それは傍観しているのではなくて、
ヒーラーもその人の変容と癒しの一部
として在るポジションであり、
自分が相手を癒すとか、宇宙に全部お任せで
自分は何もしていないというのとも
違うと私は思っています。
癒しは、その人の中でだけ起こる変化
なのではなく、もっと広い領域全体で
起こるものです。
その領域全体が調整されるときに、
我を張るような在り方をしていると、
うまく調整が働かなくなってしまうので、
「無心で」というのは我を張る意識ではなく
より大きな領域にチューニングするような
意識の在り方のことだろうと
私は解釈しています。
それから、意識の使い方、持ち方で
最近気づいたというか、気になったのが、
自分の中心を感覚で捉えることと、
信念を持つことを混同されていることが
あるのかもしれないな、ということです。
自分の軸を持つ、と言うと、
どんな時も揺るがないでどっしりと
構えていられるようなイメージが
あるかもしれません。
では自分の軸を持つって、
具体的にはどうしたらいいのでしょうか？
自分が正しいと思う信念を
固く、強く持ち続けることで、
自分の軸を持ち、自分の中心にいられる
のでしょうか？
信念を持つことは思考ですることなので、
つまりはマインドレベルのものだと
私は捉えています。
でも、自分の中心である基盤に
しっかりと触れていることは、
マインドではできません。
これらは、まったく別のことです。
別に信念を持つこと自体を
否定しているわけではないのですが、
固い信念を持つことで自分を支えている人は
しばしば自分の中心の感覚に触れておらず、
その不安定さを強いマインドの力で
補っているように見えます。
結局、根本的に自分を信頼する感覚には
なっていないので、信念を揺さぶられたとき、
たやすく揺らぎます。
けれど、自分の中心の感覚をしっかり捉え、
そこにグラウンディングしている人は、
信念を揺さぶられても、
相手の言葉が耳を傾けるべきものなのか、
捨てるべきものなのか、
この中心の感覚から識別することができます。
マインドで自分を支えていると、
識別の基準そのものが揺らいでしまうので、
自分の識別能力自体を信頼できなく
なってしまうのですね。
私は自分を信頼しているんだ
と固く思い込むことで、
信頼を育むことはできません。
自分の中心に触れるということは、
固く決意をして力んで思い込む必要は
ないのです。
ただ、心を静めて、じっと自分を感じ、
ハートを開いて内なる神を感じればいい。
感じれば、まぎれもなく内なる神は
そこにいることがわかるので、
一生懸命知ろうとか、信じようとしなくても
いいからです。
そうやって、内なる神に触れる感覚が
わからない人は、何らかの自己不信を
持っています。
逆に、自己不信を抱えながら
内なる神を感じることはたぶん
難しいと思います。
それは、自分自身の奥深くにいます存在
だからです。
このあたり、自分は神を「信じている」のか
まぎれもなく触れて「知っている」のか、
自分がどちらなのか、よく確認してみましょう。