先日の小池都知事の外出自粛要請直後から
また買占め騒動が起こっているようですね。
震災の直後と違って、物流は動いている
わけですから、パニックになって買占め
しなくても大丈夫なはずなんですが、
スーパーの棚が空っぽの光景を見てしまうと、
やっぱり人間心理として、買いたいときに
買えないという恐怖心が抑えられなく
なるのでしょう。
その心理もわからなくはないけれど、
自分がそういう世界を作り出す動きに
加担しないようにしたいものです。
そんなこんなで、非日常の世界が
展開されてますが、
サロンでは一応まだ対面セッションも
やっているので、クライアントさんも
みえているので、
入り口でレストランと同じく、
除菌スプレーで手を消毒していただいて、
部屋には抗ウイルス効果のある
ティートゥリーとユーカリのアロマを焚いて、
窓も少し開けて換気をしつつ、
セッションさせていただいてます。
人間の心は、いつもやっている行動と
違う行動をしたり、見慣れない景色を見ると、
普段は感じない感情がかきたてられる
ものです。
それがプラスの方に働くと、
旅行に行って見知らぬ土地の見知らぬ空気に
触れてリフレッシュできた!みたいな
効果が得られるのでしょうが、
マイナスの方に触れると、
今回の騒動のように、不安と恐怖がかきたてられ、
パニックのような状態になるようです。
日頃から感情の訓練をしていないと、
こういう時にたやすく流されてしまいますね。
訳も分からず不安になって、
それに飲み込まれるのではなく、
自分がどんな状態になることに
恐れを抱いているのかな?
というのを具体的に見ていくと、
最悪でもこのくらいのことに対処
できればいいんだ、というのがわかって、
自分が何に対処すべきで今、どんな行動を
取ればいいのかが見えてきます。
人間、訳が分からない状態だと
漠然とした不安を抱くものですが、
やることが見えてくれば、
あとは粛々と行動するのみですから
気持ちもそんなに揺さぶられずに済みます。
気持ちが弱くなることを責める人も
多いようなのですが、そうなること自体が
悪いわけではありません。
それは人間の自然な情動の発露であり、
自分が適切にそれを通過させてあげられれば
いいだけなので、どうぞ弱い自分も
責めないで居てください。
怯えている、恐がっている自分の気持ちに
気づいて、しっかり抱きしめてあげましょう。
自分に恐れること、弱いことを抑圧して
許していない人もいらっしゃいますが、
抑圧する方が対処が複雑になって、
自分でも気づかないうちに
心のバランスを崩しがちです。
恐がることも、怯えることも、
弱い自分も在るがままに許し、
恐いよ~!って叫んだり泣いたり
できた方が、実は心も落ち着きます。
愛する人に、側にいてほしいとか、
抱きしめてほしいって素直に言えた方が
コミュニケーションもスムーズだったり
しますしね。
って言うと、そんなこと言ったら
ふん、なんだコイツ!って変に思われる!
っていう方も多いのですけれど、
それは自分が自分に弱い自分、
恐がっている自分であることを
許してないから、軽蔑し、無視し、
切り捨てているから、
その態度が鏡の世界に投影されている
だけなんですよね。
自分がそういう側面をも許し、
受け入れていたとしたら、
周囲の人たちも、そういう自分を
温かく受け入れ、許してくれます。
だから、自分がどんな世界に生きたいのか、
他者の弱さを責め、切り捨てる世界に生きたいのか、
いたわりと思いやりを持って、助け合って
生きる世界に生きたいのか、
自分で選んで、望む世界を自身の外側に
創造できるような在り方を自分で
整えていくことです。
セッションで、その方に対して周囲の人が
どんな風に接してきているかをお聞きすると、
その方が、自分自身に対してどんな風に
接しているのかが手に取るようにわかります。
そこはもう、完全に一致するからです。
恐れ、不安に無意識に駆られる人たちに対して
もし今自分が少しでもできることが
あるとするならば、
憎しみと軽蔑を向けることではなく、
さりげない心遣いと、思いやりの行動を
ちょっとしたユーモアと微笑みとともに
実行することではないでしょうか。
今日は何人の人に微笑むことが
できただろう?って数えながら、
過ごしていたら、
この殺伐とした世界に対する
大きな貢献をしたと言えるのでは
ないでしょうか。
小さなことが、大きな違いを生むのです。
優しい愛を運ぶ天使たちが、
この世界でたくさん活躍しますように。