先日、レイキのセカンドをお受けになった方から
他者へのヒーリングについてご質問があった
のですが、ちょうどよい機会なので
私なりの考えを書いておこうと思います。
基本的に、私は他者へのヒーリング（働きかけ全般）
に関しては、本人への許可が要ると思っています。
ヒーリングの種類や教えていらっしゃる方
によっては、許可は要らない、と伝えている
ところもあるようですが、
一言ことわりを入れる程度のことですから、
面倒がらずにやればいいと思います。
私自身、つい最近も他者から頼んでもいないのに
勝手に働きかけをされて、非常に嫌な気持ちに
なったことがありました。
その人は、これはヒーリングじゃないから
と言っていましたが、でも自分の領域を
勝手に侵犯されたみたいで不愉快でしたね。
良かれと思ってやってくださったことだった
とは思いますが、余計なお世話です。
ヒーラーとして、他者の領域を勝手に侵すのは、
マナー違反だと、私はそういう考えでいます。
まぁ、考え方は人それぞれでしょうけれどね。
私が問題視するのは、どうしてその人は
そんなことをするのか、という動機の部分なんです。
なんで頼まれてもいないところに、
あちこち手を出しているのか、ということです。
で、ご質問はたぶんこの延長線上にある問題に
絡んでくると思ったのです。
内容は、他の人が良くなるように、または
未来の計画がうまく行くように
その人の未来にレイキを送っても
いいかどうか、ということでした。
原理的には可能ですよね。
でも、このご質問をいただいたときに、
微妙に違和感を感じたんですね。
あくまで私の感覚です。
まず、他者をヒーリングするには許可が要る、
あるいは、オファーがあって初めて成立する
という前提に立ったときに、
本人からそういうオファーってあるかな？
って思ったんですね。
私の未来の計画や人生がうまく行くように、
未来にエネルギー送って！という。。。
もちろん、応援してね！とか祈っててね！
とかいうのはアリな気がするんですが、
その方に最高最善になるように、
という前提だとしても、私はあまり
やったことがないんですよね。
もちろん、送ってくださるというのなら、
本人も嬉しいかもしれませんが。。。
それよりは、今現在のその方の、
たとえば辛い気持ちとか不安な気持ち、
迷う気持ちなどにかけて差し上げた方が、
個人的にはしっくりきます。
今の状態が整えば、必然的に未来は整うので。
もちろん許可を取ったうえで、
その方の気持ちに寄り添いながらです。
あるいは、
自分がその人を見ていた時の不安な気持ち、
辛い気持ちがすっかり晴れて、喜んでいる
自分のビジョンにかけるとか。
これだとあくまで主体は自分なので、
違和感はありません。
（たとえば特定の○○さんと結ばれて
幸せにしている自分、というのではなく、
最高最善の素晴らしい相手と結ばれている
という風にイメージする方がいいでしょう）
顕在意識で願う人間目線の願望と
魂の願いが必ずしも一致するわけではないし、
むしろ反しているように見えることの方が
多いような気もします。
最高最善に、と願ったとして、魂目線では
人間目線ではうまくいかないことの方が
必要なケースもありますよね。
その場合は必然的に軌道修正を迫られるわけで、
結局、そのとき対峙するのは、
今現在の自分自身なのです。
また、うまくいくことが魂の願いに適っている場合も、
本当にその望みが自分の進むべき道なのか、
とことん向き合う必要があるわけで、
結局これも今のこの自分に戻ってきます。
だから、その方がちゃんと今現在の自分に
向き合えるようにサポートしてあげた方が
遠回りにならないような気はします。
それから一番大事なのは、
先の勝手にヒーリングしてきた人の話に
つながる部分ですが、
なぜ他者にそのような働きかけをしたいのか、
という動機です。
辛そうにしているその人を見ているのが辛いから、
不安そうにしている人を見守っているのは
苦しいから等の動機からやろうとするならば、
それはつまりその人のためではなく、
自分が不安になりたくないから、安心していたいから、
見ていて自分も辛くなるのが耐えられないから、
という、利己的な動機であり、自分のためですね。
ニュートラルに、その人が必要な学びを
しているのを見守っているべき時は見守り、
助けるべき時は迷いなく行動できる在り方が
できているならば、
他者の願望が叶うように、とわざわざ
ヒーリングをしようと思うでしょうか。
逆に、寄り添うことが辛いから、
そこから逃げようとしているのではないでしょうか。
癒して差し上げたい、という思い自体を
否定するものではありませんが、
一概に手を出すだけが愛ではないのでね。
寄り添い、見守ることができる、というのは、
むやみに手を出すよりも、ずっと高度な見識と
愛がないとできないことなんじゃないかと思います。