自分の非を認めるということ

人は、自分の見たくないものは
見ないし、見えない。

私自身をはじめ、様々な方のセッションを
していると、このことには
嫌というほどぶち当たります。

けれど、大体人生の次のステップに
シフトして行くときのカギは、
その見たくないところにあるんですよね。

だから、セッションではいかにそこを
見られるようになっていただくか、
ということに、かなりのエネルギーを
注ぎます。

感情解放のセッションでは、
様々な問いかけをして行くのですが、
頭で考えたところから答えないで、
ハートで感じたところから答えてください
といつもお伝えしています。

でも、長年の癖で、
何が頭で考えたことで、
何がハートの答えなのかが
ほとんどの人は識別できません。

自分のことなんだから、
自分が一番よく分かっているはず!
って思われる方もあるかもしれませんが、

自分は、自分すらも欺くということを
よくよく心に留め置かれることです。

その騙しのトリックは非常に巧妙で、
他者はおろか、自分でも自身の真実が
わからないように幾重にもトリックを施して、

白を黒にし、横のものを縦にし、
愛を憎悪に変えたりします。

そんなことは朝飯前にやってのける。
それが、自分という摩訶不思議な存在なのです。

特に、見たくないものが見えない
ケースにはパターンがあって、
根本には、自分の非を絶対に認めたくない
という思いがあります。

認めてしまったら、自分が保っていられない、
とても生きていられないから、

絶対に認めないぞ!
と、ありとあらゆる手を使って
逃げまくります。

凝り固まった自分の正義を振りかざして
他者の言葉には一切耳を傾けないという
行動に出る人もいるし、

ひたすら向き合わない、無視する、
取り合わないという人もいます。

でも、そういう人ほど、
実は自分の中に自分が受け止めがたい
気持ちの爆弾を抱えていることは、
深いところでは知っています。

知らなければ、向き合えるはずでしょう。

逃げまくるのは、向き合ったらヤバい!
ということが分かっているからこそ
なんですね。

自分の中に、弱い自分、卑怯な自分、
ずるい自分がいることを知っていて、
どこか、後ろめたさを抱えています。
(自覚がない人も多いです。
見たくないから見えないので。笑)

そういう要素を抱えたまま、
人は自分を誇りには思えませんし、
尊厳ある存在とは、どうしても
受け取れないんですね。

その後ろ暗さの反動として、
強烈な正義感や美意識、完ぺき主義的な
考え方を自他に押し付ける人もいます。

正しくなければいけない。
曲がったことをしてはいけない。
弱くてはいけない。
逃げてはいけない。
正直でなければいけない。

これらはみな、人間社会において
推奨されるべき美徳ではありますが、

一方で、もしこれらに反する姿を
自他の中に見たときに、許しがたい
という思いが強く湧き出るときは、

自分の中にあるその要素を自身が許せず、
どこかで責め続けている、という可能性を
示唆しています。

すなわち、あなたが直面すべきは、
自身の美徳に反した自分自身
ということになります。

もし、激烈に批判している対象と同じことを
自分がやっていたのだとしたら、
あなたはどんな気持ちになるでしょうか。

あなたはその人を、
何と言って非難したでしょうか。

その非情な行い、残虐さ、無神経さ、
身勝手さ、横暴さ、狡さ、醜さを。。。

そして、そのことによって
どれだけの人が、どんな苦しみを
味わったでしょうか。

もしあなたが非難しているその人が、
自分のやったことを本当に理解してしまったら、
その苦しみに、耐えられるでしょうか。

翻って、もしあなたが相手の立場であったら、
その同じ苦しみを引き受けて、
心を改めることができるでしょうか。

頭ではそうすべきだと分かっていても、
実際やるとなったらどうですか?

あなたが非難しているのは、
自らのやったことの意味を知って
恐れおののき、なすすべもなく
呆然と立ち尽くしている、
自分自身なのです。

そういわれても、
にわかには受け入れがたいかもしれません。

けれど、あなたの中のどこかに、
そのようにして固まっている自分がいます。

あなたは、そこから
再び立ち上がらなければなりません。

自分と迷惑をかけた他者の痛みを
謙虚に、真摯に受け止めて、
自身の行いに対峙する。

ときにそれは、死んだほうがましだ
とすら思えるくらいに、恐ろしい選択
だろうと思います。

けれど、
そうやって生き延びてしまった自分は
死ぬ必要があります。

死んで、新たな自分として復活するのです。

自分の非を認める、というのは、
実はそうした、死と再生のプロセス
でもあります。

そのプロセスを通過して、あなたは一度失った
人間としての誇り、尊厳を取り戻すでしょう。

この死を逃れて、生き続けることができる
と思うことなかれ。

力強く、あなたの命が復活しますように。

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