やった方がいいのはよくわかってるし
自分でもできたらいいなと思うけれど
でもどうしてもできないってこと、
ありませんか？
たとえば、
夜更かししないで早寝早起きをするとか、
ちょっとした健康習慣を続けるとか、
ジャパをするとかといった日常のことから、
両親やご先祖様に感謝するとか、
自分を愛するといった
やや内面的な領域のことまで、
きっとそれができる自分なら、
今よりもきっと健康で気持ちも楽で
人生が生きやすくなるんだろうな、
というようなことです。
理屈もわかるし、納得できる。
でも、なぜかどうしてもできなくて、
やろうとするとすごく苦しくなってしまう。
そんな経験が、あなたにもないでしょうか？
感情解放のセッションをしていても、
しばしば人は、幸せになると分かっている方向を
あえて避けるように自分を苦しませる
行動や指向性を目の当たりにするのですが、
確かに望んでいるはずで、それに向けて
血の滲むような努力をしてきているはずなのに、
いざその幸せが近づいてくると、
激しく拒絶したり、貝のように自分を固く閉じて
固まってしまったり、脱兎のごとく背を向けて
遠ざかっていくのです。
よくヒーリングの掘り下げでもブロック
と言われるものがあって、
望んでいる方向にうまく進めないのは、
それに対する心理的な抵抗があるからだ、
という概念があります。
この抵抗が、いわゆる「ブロック」です。
ブロック解除系のヒーリングでは、
これを解除すれば、物事が思うように成就する
という考え方の下にセッションが進められます。
けれど、幸せになることを拒絶するような
行動をとる人は、ブロックを解除するのは
とても都合が悪いので、
なんだかんだと抵抗しては、
頭では決して望んでいないはずの
「不幸な」自分の状態に留まろうとします。
それに対して様々な方向からアプローチを
かけるのですが、まるで
「私は絶対に幸せになんかなるもんか！」
としがみついているかの如く、
「不幸な自分」から離れようとしません。
そして、「ほらね、やっぱり私は
幸せになれないんだ」と、
その信念を証明したぞ！とばかりに
慣れ親しんだ失望の感覚とともに、
ある意味、居心地の良い、
いつもの「不幸な自分」に
落ち着いていくのです。
そんなとき、私はその方に
自分はどこへ行きたいのだろうか？
ということをハートに問うてもらいます。
望んでいるはずなのに、
そこに向かうのが苦しいのであれば、
それから逃げるのではなく、
その苦しさに対峙しなければなりません。
セッション時間をいかに逃げ切るか
ということに時間とエネルギーを
使ってほしくないので。
たまにそういう人もいますけれど、
それをするならば、最初から
自分は幸せになる気なんかない！
と宣言をしてしまえばいいのです。
わざわざ時間とお金をかけて、
セッションを受ける必要はありません。
でも、そう宣言できる人は
なかなかいないですね。
幸せから逃げ続ける人は、
自分はそうなりたいと思っている！
というポジションに安住していて、
本当に幸せになろうとはしていません。
だから、いつまでたっても
「なりたいな～」って思っている状態が
続いていくわけです。
実は、そうやって自分の願望を
毎瞬実現し続けているんですね。
幸せになることから逃げ続ける人は、
幸せに触れることがものすごく
苦しく感じます。
胸が張り裂けるようにつらい。
もう悲しいんだか悔しいんだかありがたいんだか
訳が分からなくなるような苦しさで
いられないのです。
でも、そこから逃げ続ける限りは、
「幸せを望んでいるはずの不幸な自分」
のままなんじゃないでしょうか。
私自身にもそういう構造が強くあったし、
今もまだ完全に抜けきってはいないと思いますが、
自分なりの最善を尽くして、その苦しさに
向き合ってきたと思います。
それはひとえに、自分がどこに向かうのかを
決めたからです。
幸せに抵抗する苦しみを受け止めるのは、
正直、苦しみを苦しみとして受け止めるよりも
はるかに苦しかったです。
もう自分には無理だと思うことも
しばしばでした。
それでも、そんな弱音も耐え難い苦しみも、
在るがままにさらけ出して天にお預けしたら、
恩寵が私を少しずつ引き上げていってくれました。
本当に幸せになりたいのなら、
肚の底から決意して、
自分の力を振り絞って進むしかない
ところもある、と私は思います。
どんなセッションやサポートも、
本人のそういう意図と行動を
助けるだけのものですから。
「やってもらう」前に、
まずは自分の中でそこか固まっているかどうか
確かめてみてください。