自分を信じるってことは、
自分の選択に責任を持つ、
結果を引き受けるということでもあるな
と思いました。
自分の感じたことに対して何かしらの
アクションを起こそうとするとき、
本当にこれでいいだろうか？
と不安に思うことって
誰にでもあるでしょう。
本当はもっと寛容な路線を取るのが
世間的にも衝突を生まずスマートだとか、
極端な行動をすると後々反動が恐いとか、
間違っていたらショックだとか。。。
決めるということは、
一つの可能性に踏み出すことでもあり、
同時に別の可能性を捨てることでもあります。
決められない人は、どちらかというと
一つの可能性に踏み出すことよりも、
別の可能性を捨てることに恐れを
感じているような気もします。
踏み出してしまったら、
今とは当然違った景色を見ることになるし、
慣れ親しんだ以前の世界とは多くのことが
違っているでしょう。
選択しなければ（実際にはそれも選択ですけれど）
変わらぬ「ここ」に居られるように錯覚し、
同時に、まだ選び取っていない不確定の
様々な選択肢を持った状態で居られる
と思うのですね。
でも、「変わらぬここ」と見ているものは、
実際には前と同じではないし、
刻々と変化していきます。
選択しないままズルズルいても、
それ自体が選択でもあるので、
選択していたら現れたであろう世界を
捨てているわけです。
選択していないと思っている人は、
ただそのことに無頓着なだけ。
いずれにしても、意識的にこうしよう
と思って結果を引き受けて生きて行った方が、
その結果が思う通りになってもならなくても、
ずっと自分自身の人生を生きている実感が強く、
パワフルであるように思います。
結果を引き受けられない時、
私たちは自分の選択を後悔し、
思うような結果を導き出せなかった
自分の無能さを責めたりして
自分への信頼の絆を自ら断ち切ります。
こんな思いをするのは、
あの時自分を信じたからだ！
もう二度と、こんな自分など信じるものか！
って、自分を見捨てるんですね。
こういう状態になっている人を
これまでどれほど見てきたことか。
でも、思う通りにならなかった結果を
本当に謙虚に受け止めてみたときに、
実は望んだ方向へと導くカギが
そこにあったりするんです。
その人は失敗しない限り、
そのカギを拾う可能性は限りなく
低かったのかもしれません。
そして、実は失敗と見える経験をすることこそ、
望みに向かう最短のルートかもしれないのです。
自分でした選択を否定する、というのは、
さらにものすごい遠回りな道に
自身を導くことにもなるのでしょう。
失敗を恐れて選択できなくなっている人は、
非常に近視眼的に人生を捉えている
のかもしれません。
わざわざ失敗することはないけれど、
その恐れも引き受けてある選択をする
ということは、
どんな結果が待っていようと、
自分はこの自分を決して見捨てることなく
ともに在り続け、そこで体験するあらゆることを
自分を開いて受け止めて生きていく、
と言う決意表明でもあると思います。
私たちは、自分を見捨て、自分から離れたときに、
現実を受け止め、そこから何ごとかを生み出していく
力を失います。
失敗自体が力を喪失させるのだと考える人は
多いけれど、実際は、自分を見捨てたから
力を失うのです。
だから、自分に自信がない、
自分を信頼できないという人ほど、
こういうことを踏まえた上で大小さまざまな選択を
意識的にして行ったらいいと思うのです。
そういうことを積み重ねていく中で、
自分に力を取り戻していくでしょう。
選択することに恐れを抱いてもいい。
結果に悔しがってもいい。
けれど、恐れを抱きしめることから
逃げてはいけない。
悔しさが身を焦がすというのなら、
存分に焦がせばいい。
人生はそこでは終わらないから。
ちゃんと燃焼させれば、
その灰の中から不死鳥のごとく
復活していく自分を感じられる。
肝心なのは、
体験をちゃんと完了させること。
中途半端に逃げると、
いつまでも残っちゃうからね。
そうやって、自分の中で
古い自分がちゃんと死ぬと、
新しい自分がちゃんと生まれる。
こういう死と再生を意識的に通過
させることができる人を、
きっとマスターって言うんだろうな。
死を恐れることなかれ。
生きることを恐れることなかれ。
私たちは誰しも、
それを超越した存在なのだから。