話を聞かない人って、いますよね~。
セッションやってても
ご主人が話を聞かないんです~!とか、
お子さんが話を聞いてくれないとか、
親が、上司が、部下がって、
まぁとにかく世の中には話を聞かない人が
溢れているようです。
感情解放セッションでは
その人が何で話を聞けないのかな~?
って言うのを掘り下げていきますが、
その人は「聞かない」んじゃなくて、
「聞けない状態にある」とみるところが
ミソです。
つまり、その人は聞いてしまったら
何かしら都合が悪いことがある
と思っているから、
耳をふさいでいるのです。
その人にとってはまず、
人の話を聞くことが苦痛なんですね。
耐え難いわけです。
ワークでは相手の意識に入って、
その耐え難い苦痛を受け止めて行きます。
普通に聞ける人もいるのに、
なぜその人にとってはそれほどまでに
耐え難いのか。
色々な理由がありますけれど、
人の話を聞いてしまうと、自分の主張が
受け入れられなくて負けた気になるとか、
人の言葉に影響されてしまって
自分本来の選択ができなくなると
思っているとか、
あるいは、幼い頃に親にものすごく
口うるさくあれこれ言われていた時の
酷い不快感が、人の話を聞なんて聞くものか!
という決意をさせたとか、
人によって色々あります。
そういう原体験の苦痛を統合し、
人の話を聞くことは負けを意味する
というのであれば、その奥にある
敗北感や屈辱感、無力感などを統合します。
人の言葉で人生を左右されてしまった
悔しさや悲しみ、怒りなどがある人は
その感情を受け止めます。
人の話を聞かないことで自分を守ろうと
している人は、
聞いてしまったときの避けたい状況の奥
にある不快な気持ちを統合してあげると、
聞いても堪え難い苦痛を感じることが
なくなり、フラットな状態で
聞けるようになります。
だから、大きな声を出して
胸ぐら掴んで
俺の話を聞け~~~!!!
ってやっても、聞こうとしない人は
聞いてしまったら自分を守れなくなるので、
さらに固く耳を閉ざして聞かなくなるだけです。
聞いても大丈夫な状態を整えてあげないと、
どうやっても耳は開きませんね。
耳を閉ざしているがゆえに、
周囲とうまく人間関係を築けない人は
一見、そつなく人とのお付き合いをこなしている
ように見える人の中にも結構います。
表面的に、当たり障りのないところで
みんなに合わせてその場を楽しんでいるように
見えても、
エネルギーを読んでみると、
全然交流してないんですね。
だから、多分顔は笑ってても、
心は退屈してるんじゃないでしょうか。
本当に人の話を聞いて、
エネルギーを交流させながら
人とかかわるということは、
必ず自分の中にも、交わったことによる
エネルギーの影響を受けます。
つまり、感情の揺らぎが多かれ少なかれ
起こるわけです。
それが心地よいものもあれば、
そうでないものもあり、
それにうまく対処できない人が、
自分が揺らがないように
耳を閉ざすわけです。
ということは、
本当に人と交流しようと思ったら、
そうした心の揺らぎにきちんと対処
できる自分にならなければいけません。
何でもかんでも人の言葉を取り込んで
自分を見失うのは論外だし、
同情や依存の中で、ズルっと自分の足元を
相手にすくわれていくのもいけません。
かといって、心ある、耳の痛い忠告を
聞けないようでは、本当の心通い合う
関係性なんて築けないでしょう。
人の話を聞いても、じっと自分の心で
受け止め、吟味し、取り入れるべき言葉、
取り入れない言葉を識別することを
横着してはいけません。
未熟でもうまくできなくても、
それは絶対に自分の責任において
為されるべきです。
そして、その結果も引き受けて、
学んでいくのです。
人の話を聞く、ということは、
聞いて自分の中に起きる心の揺らぎを
じっと見つめ、受け止めていく作業と
切り離すことはできません。
揺らぎを力づくで押さえつけて
収めようとする人もいるけれど、
それをやってしまうと、
足元が定まるどころか、
足元からすくわれていきます。
揺らぐ自分から常に離れずにいることが
実は、その状況で自分を見失わずにいる
鍵なのです。
聞くことの苦しみを十分に引き受けることが
できたなら、あなたは自分自身の根が
ぐっと深くなって、相手の真意に真摯に
耳を傾けられている自分を見つけるでしょう。
そして、あなたに耳を傾けてもらっている
相手は、あなたに深い信頼を感じ、
ハートを開くでしょう。
あなたは、相手が信頼の内にハートを開ける
フィールドを提供できるようになっているのです。
そんなフィールドは、あなたにとっても
深い人生の喜びをもたらすものとなるでしょう。
あなたの人生に、信頼と言う豊かさが育っていきますように。