アチューメントや感情解放のセッションなどを
している時、私はその方にどんな風にエネルギーが
流れていっているのかを毎瞬、観察しているのですが、
人それぞれ流れ方に特徴があり、1人として
同じ様子の方はありません。
す～っと抵抗なく流れていく方もあれば、
どれだけ流しても受け取られることなく
こぼれ落ちて行くように感じる方もあり、
また同じ人でもあるテーマではさほど
抵抗もなかったのに、別の時には
がっちり固まってなかなか入って行かない
ということもあります。
流れていかない時は、押し戻すように
固い抵抗感を感じる時もあれば、
ぼわ～っとしてどこか捉えどころがなく、
はっきりとした感触がつかめない
というときもあります。
どちらかというと、前者のような抵抗の方が
それを解いていくのは容易で、後者の方が
段階をいくつも分で対処していくことが
多いです。
というのは、前者ではその人の意識が
後者のケースよりもずっと体の中にあり、
そして自身の気持ちに近いところに
ありますが、
後者では、そもそもその人の意識が
今この自分の体ではない、どこか遠くに
抜けてしまっているからです。
抜けてしまった意識を体に戻していかないと、
どれだけ癒しのエネルギーを送っても
どんな働きかけをしても、統合のプロセスが
力強く進んでいくことはありません。
意識が体から抜けてしまいがちな人は、
間違いなくグラウンディングは弱いです。
このブログでもしばしば書いていますが、
生きる力は、今この自分の人生を引き受ける
ことによってはじめて、自身の内から
湧き上がってくるものです。
この人生を生きるこの体から抜けている
ということは、生きる力からも切り離され、
自身の内からそのエネルギーを汲み上げる
ことができない状態になっているわけです。
だから、どこか虚ろで力強さがないのです。
この世界で自身の人生を生きることに
恐れや不安を抱き、尻込みしている人は
多いけれど、そういう姿勢だからこそ、
余計に恐くなるんですね。
地に足をつけることを拒絶しているから
（この世界につながっていたくない、
なぜなら、この世界は辛くて恐いところだから）
フワフワしていて、足元がおぼつかない。
自分がどこにいるのか、右も左も上も下も
わからなくなってしまうのです。
セッションをしていて、こうして浮ついていた
意識体が体の中にしっかり戻って自身の人生を
引き受けられるようになると、
誰でもはっきりとわかるくらいに、その方の
エネルギーが変わるのが感じ取れます。
落ち着いていて現実感があり、目の光に
力が宿っていて、確かにその人が今ここにいる
という感じがするんですね。
それと、何となくその人の周囲が輝いて見えます。
よく比喩で輝いてるね！とか言いますけれど、
人は本当に輝くんですよね。
ほんの一部のズレが戻っただけでも
これだけ違うわけですから、
ぴったりとその人が今ここに戻ったら、
どれだけすごいことになるんだろう！と
ワクワクしますね。
私自身、まだそんな状態ではないので
言える立場じゃないですけれど、
それでもここまで自分なりに取り組みを
進めてきて、かつてよりも格段に
グラウンディングはしっかりしてきたし、
自身の内に力がみなぎってきているのは
感じます。
まだまだふわふわしているところは
あるのだけれど、どこまで自分自身に
ピタリとはまっていくことができるのか、
挑戦ですね。
はめていく、はまっていくとかいうと、
はみ出したダメなところを矯正するみたいな
イメージでとられるかもしれませんが、
そうではなく、自分が自身を拒絶するのを
やめていくことだと捉えてみると、
いいかもしれません。
（これをやめると、ピタリと自分自身に
はまっていけるのです）
よく、在るがままの自分でいいんだ
って言う言葉がありますけれど、
本当にその言葉の状態を体現するには、
自分がどれだけ自分を拒絶し、
分離していたのかを知る必要があるし、
その拒絶をやめるには、受け入れたときの
自分への恐れを統合していく段階が
あるだろうと思います。
そういうところをすっ飛ばして、
そのままで良いっていうのは
個人的には、ちょっと違う気がします。
そういうのは単なる表面的な気休めに過ぎず、
またすぐに自己否定の中に戻っていく
のではないでしょうか。
あぁ、自分はそのままでよかった
と本当に知ったとき、そのままの自分で
いることに対する苦しさはないでしょう。
表面的に言い聞かせている時は、
苦しさはどうしても消えませんから、
見ないように逃げるしかありません。
それが、背後から嫌ものが追いかけてくるような
不安感とか、行き詰まり感になったりするんですね。
耳に心地よい言葉に逃げているだけなのか
本当にたどり着いた境地なのかは、
よ～くご自身の心に問うてみてくださいね。