スピリチュアルでグラウンディング
ということがよく言われますが、
地に足をつけるというほどの意味で
使われることが多いと思います。
エネルギーワークなんかでは、
グラウンディングコードというコードを
イメージして、それを地球の中心につなげる
とかよくやります。
けれど、イメージしてもなかなか
つながってくれないとか、
グラウンディングが苦手な方は多いです。
私自身も以前は苦手で、どうやっても
グラウンディングがうまくできませんでした。
最近は大分グラウンディングが強くなったかな
と思うのですが、そうなったのも
割と最近のことだと思います。
これまでもグラウンディングについては
何度も書いてきてますが、基本的に
グラウンディングが苦手な方は、
どこかで現実を拒絶しているところがあります。
つまり、現実に地に足をつけたくないわけです。
現実を受け入れてしまったら
自由じゃなくなる。重苦しい。辛い。苦しい。
夢や理想を追っていた方が楽しいし軽やかで
自由を感じる、とか言う場合、
当然地に足なんかつけたくないですよね。
ということは必然的にグラウンディングは
弱くなる、というわけです。
私がグラウンディングができてきたな~って
実感し始めたのは、感情解放ワークを
やり込んで、生きることの苦しみを
どうにか受け止めても大丈夫になった
あたりからです。
別に苦しくても楽しくてもどっちでも大丈夫
になったので、この現実にいても自分が安全だ
と感じられるようになったんですね。
苦しいのや辛いのが嫌だ!と逃げていれば、
それらの感情・感覚は段々重さと深刻さを
増していきますので、
ますます現実は辛さと苦しさで満ちて行きます。
そんな世界にいたら、自分が安全だとは
感じられないでしょう。
一刻も早く立ち去りたいところ、
それがこの世界になってしまいます。
スピリチュアルやってるヤツは
フワフワして頭がお花畑のヤツばっかりだ
なんて、アンチスピの人たちには
良くバカにされますけれど、
本当にガチでスピリチュアルやってる人は、
ある部分でものすごくリアリストだろうし、
スピリチュアルが現実逃避の手段になり得るなんて
微塵も思ってないだろうと思います。
私自身、これまでスピリチュアル10年やってきて
取り組めば取り組むほど自分自身の在り方が
厳しく問われてくるし、
逃げればますます厳しい現実が表れてくる状況で
一体どうやったらスピリチュアルが現実逃避に
なるんだって不思議で仕方がありません。
どんな分野でも言えることでしょうけれど、
現実逃避してたら絶対どこかで痛い目を
見ますよね。
私のサロンにも、
今まで通ってたスピの先生に騙されて
ひどい目に遭ったんです!という方、
何人も見えてます。
あなたは大丈夫ですか?って聞いてくる人も
いましたけれど、それ、私が答えること
ですかね?
自分で識別できるような在り方を、自分で
訓練していかないといけないんじゃないでしょうか?
グラウンディングができない人の特徴の一つに
自分で識別し、判断することを放棄している
というのがあると思います。
現実にしっかり地に足をつけるには、
苦しい状況だからこそ、逃げ出さないで
踏みとどまり、
恐れや不安も受け止めながら
現実に応答していく、
ということが不可欠です。
つまり、この状況の中にいる自分自身から
離れてはいけないのです。
自分を見捨てず、ともに在るから
自分の気持ちがわかり、声が聴けます。
現実に適切に応答していくとき、
自身の声が聴ける状態であるというのが
実は必須なんですね。
だから、自分自身と切り離されていたら、
グラウンディングはできないのです。
ゆえに、グラウンディングが弱い人は
自分で判断したり識別することが苦手で
これを嫌うわけです。
簡単なことでもね、
まるで他人事のように自分のことについて
他人に「へぇ、そうなんですか?」って聞く人は
要注意です。
自分自身との間に不信や分離がある状態で
グラウンディングをしようと躍起になっても
難しいと思います。
色々な修行に打ち込む方がありますが、
ここを外してそこにのめり込むのは
自己満足の現実逃避になりかねない
危うさがあるので、注意深く在りましょう。
特に、神秘体験をすることに重きを置く
傾向の強い方は、一旦そういう体験からは
距離を置いて、自分がしっかりグラウンディング
できるようになることの方を訓練した方が良いと
私は思います。
まぁ、選択ですけれどね。
余談ながら、以前あるヒーリングスクールから
別々に数人の方が私のサロンにいらしたことが
あったのですが、
みなさん一様にグラウンディングが弱くて
フワフワしていて驚きました。
それを見て私は、せめて私のサロンに見える方には
そうさせてはいけない、と改めて強く思った次第です。
スピリチュアリストは、シビアなリアリストでもあれ、
と自戒を込めて思います。