ちょっとしたことから大きなことまで、
無意識のうちに人のせい、何かのせい
にしていることってありますね。
先日、下の弟の結婚式で母を引率して
名古屋、琵琶湖方面に旅行してきたのですが、
母とのやり取りの中で、
「あんたがあの時こんなこと言うから
こうなったんじゃないのよ～！」とか、
「何言ってるの！そっちがそう言ったから
こうしたんじゃないの！」とか、
怒り狂うわけじゃないけれど、
ちょっとムカッとしながら言い合うことが
何度かありました。
そんな自分の言動を振り返りながら、
思わずそう言ってしまったけれど、
母の言う言葉をその時受け入れて
そうしようと決めたのに、
その自分はどこかに放り投げて、
思うようにならなかった結果に
腹を立て、母に責任転嫁してるんだな～
と改めて気づきました。
今までは本当に無意識に
相手の言葉に左右されて、
自分がそのように選択したんだという
意識は皆無のまま、気に入らない結果に
腹を立てて相手に八つ当たりしてました。
この八つ当たりと責任転嫁をやめよう
と思ったら、瞬間瞬間の自分が選択した
という意識を明確に持たなくては
なりません。
出口だけふさいで怒らないようにしよう
とかやるのは単に抑圧してるだけなので
これじゃぁダメですね。
そう思って記憶のタイムラインをさかのぼって
無意識に「まぁいいか」と妥協した瞬間を
やり直してみたところ、
その前後で結構な意識力というか判断力が
働いてないとダメだということが
わかってきました。
そうか～。責任転嫁しない在り方って、
こんなにも根本から違うんだな、
としみじみ感じました。
一つ一つの言動に責任を持つって、
普段からものすごく丁寧に意識的な判断を
重ねていないとできないことなんですね。
微妙に妥協してしまうところ、
曖昧にしてズルズルしてしまったり、
一瞬の面倒臭さゆえに見ないことにした
ポイントとか、
そのときは大したことじゃないように思えた
「まぁいいや」が、後になってものすごい
不快な感覚として返って来る。
それに対しても不快感から逃れたくて
さらに「まぁいいや」を重ねると、
どんどん何かがズレてきて、
後でものすごいデトックス的な修正が
かかることがありますね。
我慢に我慢を重ねてきた末の
熟年離婚とかも、そういう人生の修正の一つ
でしょうね。
あなたがそういったからそうしたのに、とか、
あなたがあの時こんなことしなければ、とか、
言うけれど、
じゃぁ、その人がそんなこと言ったら
必ず自分はそれに従わなくてはいけないのか？
と言えばそんなことはないはずだし、
その言葉に対して自分なりのアプローチを
ぶつけることもできたのではないでしょうか？
他者の行動に対しても、丸呑みするのではなく、
それに違和感を感じたり嫌な感じがしたのなら、
その感覚に適切に応答するのは自身の責任です。
その人のせいで私は不愉快だ、幸せではないと、
殊更にその人の影響力を自分で大きくしてしまう
ことはないでしょう。
嫌なら嫌で、自分が快適に過ごせるように
自分の環境を自身で整えたらいい。
それを、誰かにさせようとするから
自分が無力になるんです。
私の幸せはあなたの態度次第ってことは、
自分では自分を幸せにできないって表明
ですからね。
こういう人は、相手をコントロールすることに
多大なエネルギーを注ぎます。
何とかして自分の思うように動いてもらおうと
するんですね。
でもそれは、相当に難しいことですし、
ほとんど不可能なことです。
自分で自分の言動の責任を取るというのは、
自分の力を健全に発揮することでもあります。
それは、何でもかんでもむやみに自分を主張する
ということではなくて、
自分の感覚や感情に丁寧に気づきつつ
譲っていいところと譲ってはいけないところを
しっかり見極めることも含まれているでしょう。
瞬間瞬間が、自分との対話ですね。
相手をコントロールすることにエネルギーを
費やすのではなく、本当は自分自身との対話にこそ
エネルギーを注ぐべきなんだろうと思います。
微妙なところで無意識に相手に引きずられている
ところをしっかり気づけるように、
まずは意識してみたいと思います。
そして、自分の違和感に瞬間的に応答できる
瞬発力と行動力も鍛えねば。
こういうのって、本当に固まってると
動けないんですよね。
責任転嫁をしない自分、
行動すべき時に、ちゃんと行動できる自分は
イコールです。
たった今から、そうなる！と決めて
意識していきます。