本当はやりたくないのだけれど、
色々自分に言い訳をして納得させて
無理やりやっていることって、
ありませんか?
ルーティンの仕事もあるでしょうけれど、
特に今回取り上げたいのは、
やらないという選択肢もあるはずなのに、
これは自分のためになるかもしれない!とか
何だかんだと言いくるめて自分にごり押し
していること。
これね~、絶対やめた方がいいですよ。
やるべき理由を探している時点で、
もうホントはやりたくないってことは
はっきりしてますね。
それを無理無理ねじ伏せてまで強硬しよう
とするのはなぜなんでしょう?
人に悪く思われたくないから?
嫌われてしまうのが恐い?
そうしないとダメな自分になってしまう?
行動の動機が恐れになってますね。
動機(種)に恐れがあるということは、
その行為の結果にも恐れの実が成る
ということです。
つまり、それをやっても、結局
望んでいたように自分のためには
ならないんですよね。
それ以外にも、こういうことをすると
ダメな理由はいくつかあって、
ひとつは鏡の法則を通して、
自分の気持ちをねじ伏せて無理強いしていると、
自分にそういうことをしてくる人を
引き寄せてしまうのです。
自分が自分にしているように、
他者は自分に接してくるからです。
ふたつめは、自分の本心をねじ伏せていると、
自身の人生を導いていく声が取れなく
なってしまうんですね。
本心はこの方向に生きていくべきだ
という魂からの導きから来ているので、
それに耳をふさげば、導きから切り離されるのは
道理です。
普段から、自分の気持ちをないがしろにして
頭でこうすべきだという理屈で行動していると、
段々と自分がわからなくなっていきます。
本当は何が好きで、何が嫌いで、
何をしたいと思っていて、何をしたくないのか。
心を澄ませて感じて見ようとしても、
長いことそう言う状態でいると、すぐには
わからなくなっています。
だからこういう方は、感じることが苦手です。
感じてもよくわからないので、感じないでも
済むように、外側にガイドラインを求めます。
これに添っていれば安心、間違いない。
恥をかかない、という枠組みが無いと、
自分をどうしたら良いのかわからないのです。
で、こういう状態の方をエネルギー的に
リーディングしてみると、他者の干渉思念が
絡みついていて、本人の意志決定に
色濃い影響を及ぼしているのが見て取れます。
私はこういう状態はものすごく不健全だと
捉えているので、セッションの方向性としては、
(もちろん本人の意志を確認しながらやりますが)
こうした他者の干渉思念を外して、
自分で自身の深いところからの導きが取れる状態に
調整していく方向で進めます。
ただ、このプロセスは一度でガラッと変わる
というものではないでしょう。
少しずつ、他者の価値観や言葉によって
構築してきた長年の在り方を、
自分の内なる声を元にした在り方に転換
していくのですが、
そのプロセスでは、他者の干渉を受け入れることで
得ていたもの、たとえば安心だとか、愛情とか、
孤独でないこととか、称賛とかを手放していきます。
と同時に、不安感、孤独、淋しさなどの気持ちが
浮上してくるでしょう。
それらを、自分で引き受け、受け止められる自分を
少しずつ育てていくのです。
このプロセスは、頭でわかっただけでは
できません。
必ず、「実践」できないと、
他者の干渉を受け入れることを
やめることはできません。
嫌だと思いながらも、自分からそれを必要と
してしまい、結局受け入れてしまうのです。
自分で、自身の淋しさを感じ、孤独を感じ、
恐れを感じて受け止められる自分でいたら、
ちゃんと自分でそれらを癒していけます。
何か外の物や人に頼る必要はなくなります。
この苦しみを、何でもいいから埋めてほしい、
と闇雲によからぬものに手を出して、
結局それで自分を傷つけることも
なくなるでしょう。
嫌なら、相手が自分をどう思おうが、
嫌だとはっきり言える自由が得られます。
好きなら、やりたいなら、だれが何と言おうと
好きを表現し、行動できる自分に
なるでしょう。
自分の気持ちを大切にする人は、
他者の気持ちを本当の意味で、
尊重し、大切にすることができます。
そして、他者を自分の欲求を満たすための
取り引きの材料にすることもありません。
だから、他者に無理強いすることも
ないでしょう。
変に取り引き、パワーゲームで絡み合わないので、
互いに自立した存在として、相手を尊重しながら
愛の交流ができるでしょう。
自分を大切にすることは、
我儘ではありません。
混同している人も多いですけれどね。
自分の気持ちをちゃんと尊重し、
卑下しない。自分から、自分のことを
どうでもいい存在だとアピールしない。
自分を大切な人に接するように、
大切に接しましょう。
自分の本当の力を取り戻す、
それが第一歩になります。