人間、あらゆる瞬間に自分自身の在り方が
凝縮されて表れるものですが、
特にアート関連に関わっている方たちは、
そこに表れる自分自身と日々対峙されて
いらっしゃることと思います。
先日、恒例のガネーシャ・ギリ先生のヨガの
全体クラスに参加したときに、
ペアになった方の姿を見て、
きっとこの方は普段の在り方がそうなんだな～
と感じられたことがあって、なかなか
興味深かったです。
前のめりに生きている方は、
前のめりの意識でいますし、
一つ一つを丁寧に、慎重にされる方は
他の場面でも非常に慎重にされているようです。
私も含めみなさん、それぞれの在り方の違いの奥に
その姿が構築されてきた所以（ゆえん）があって
その要素が今のその姿に確実に影響していて、
何気ないしぐさや傾向ひとつとっても、
ただ何となくそうなっているとか偶然で、とか
言うことはないのですよね。
構造的な連なりが、見えている姿の奥に
ちゃんと構築されている。
だから、表面的にここを直せばいい、
と指摘されても、そこを修正しようとすると、
その状態でバランスをとっている奥の諸々が
引っ掛かってきて、バランスをとれなくなるんですね。
だから、改めていつもとは違うバランスを保てる
新たな構造を構築し直さないといけないわけです。
その「いつもとは違うバランス」が、
最初はとても居心地悪い。
でも、形が新しい望ましいものに修正できたとしたら、
奥のバランスも必然的に修正されます。
これが、形から入って内側の心の在り方を整える
道なんだろうな、と思うのです。
形を変えることで、自分の中にさざ波のように
広がっていく変化をどこまで追えるか。
ヨガは本当に奥深いな～と思います。
（趣味程度にしかやってませんけど。。。（＾＾；）
でも、先生のクラスでいつもよりずっと繊細に
自身の体の中に起こることを観察していると、
それだけでも意識のストレッチをしているようで、
ものすごく気持ちいいんですね。
求められる技術に全然体や観察力がついていかなくて
うわっ！息苦し～！！とか
筋肉が全然動かん！とか
観察が甘くなった！とか
全体としてボロだらけ？（笑）とか
内心ジタバタしていても、
それはそれでなんか楽しいのです。
心も体も、こんなにも意識を向けてもらって
観察されるのを、とても喜んでいる
かのようです。
確かに、普段こんな風に自分に注目して
隅から隅まで見てあげることなんて、
ほとんどないですからね。
ある意味、ヨガは自分との親密デート
の時間なのかもしれません。
私たちは、もっと自分に関心を向ける時間を
持つべきなんでしょうね。
骨や関節、筋肉の中にもたくさんのエネルギーが
流れているし、滞って固まっているものが
あったりします。
身体を動かすことで、確かにそのエネルギーに
アプローチすることができます。
以前、マッサージと言うか整体と言うか、
身体を整える、ある技術をされている先生の
動画を見たことがあったのですが、
その中で体験者の方がどうしてもあるところ
以上に体が動かなくて、動かそうとすると
とても苦しそうな表情をされていました。
先生はその状態が身体の機能的な故障から
来ているものではないと見抜いていて、
身体を動かすときの痛みをじっと感じて
それがどこから来ているか、よく見てみるように
と言われました。
すると、体験者の方は動かない体を支えながら、
涙を流して泣き始めたのです。
体の中で固まっていた心の痛みのエネルギーが、
身体に働きかけ、意識を向けることで
融け始めたんですね。
こんな風に、身体の凝りをほぐすときなどに、
ただ無意識でいるのではなく、その部分に
ちゃんと意識を置いてあげることは、
心をほぐすという観点からは、とても大事なポイント
だろうと思います。
そういう意味で、繊細に意識を使うヨガは、
心と体のみならず、魂との調和を図る観点からも
とても優れた技術なのだと思います。
感情解放ワークでも、身体に意識を置いて、
呼吸を送るのが基本ですが、ヨガでも呼吸は
とても大事にされますよね。
心も肉体も、生命エネルギーを
しっかり補給されることで、
ほぐれ、癒えて行くものがあるのでしょう。
というわけで、今日も自分自身を深く観察して、
命のエネルギーが届いてないな～って感じる
（凝っている）心と体にしっかりエネルギー
送っていきましょう！