いつの間にやら11月。
今年もあと2か月で終わってしまうんですね。
やることは山積みなのに、
どうにも体と心がついていかない今日この頃。
と言い訳しつつ、
先々週の無料遠隔ヒーリングのご感想の
アップも遅れておりますが、
何とか今日明日中には
先週分のと、12月のスケジュールと一緒に
アップしたいと思っております。
さて。
サロンには日々、色々な生き辛さを抱えて
セッションをお受けになる方々が見えますが、
何かしら、不安や苦しさを感じていたり
人生で何かがうまくいっていない方たちの
内面を深く見ていったときに共通して見えるのは、
「自分自身に対する不信感」でしょうか。
自分を信用できない。信頼なんてもってのほか。
自分なんか信じてたらろくなことにならない
とばかりに自分を切り捨て、否定しています。
あるいは、
何らかの理由で自分を許していない。
自分を罰している。
許す気なんてさらさらない。
なんて人もいます。
でも、それだとすごく苦しいので、
楽にはなりたい。
自分を罰したままで。
って無理じゃんそれ！！！
猛烈に突っ込みたくなりますよね。
その苦しさ、辛さ、重さは
まさに自分との関係が良くないからこそ
生じているのに、
そこはそのまんまにして表面的なところ
はかりをいじくりまわしているので、
いつまでたっても楽にならないのだと思います。
長年苦しんでる問題ほど、こういう傾向は
強いのでしょう。
一番見たくないところ、触れたくないところは
意識、無意識的に避けて通りますからね。
他に何かそこに触れなくてもどうにかなりそうだ
という希望がある内は、やはり手を付けようとは
思わないのです。
でも、あらゆる問題の根っこを辿って行って
行きつくのは、常にこの自分自身との
関係性なんです。
自分の受け入れがたい要素、たとえば
弱さ、ズルさ、鈍さ、能力のなさ、
愛嬌のなさ、不器用さ、醜悪さなどなどを
切り捨て、無かったかのようにして
そうではない、別の自分になろうとするとき、
私たちは本来の自分自身の完全性を切り刻み、
何かが欠落した不完全さを否応なく
味わうことになります。
そんな不完全さが嫌だから、もっと素晴らしい
「完全な自分」になろうとしているのに、
そうすればするほどに、なぜか「完全な自分」
から遠ざかっていくのです。
そして、その欠乏感を埋めるために、
自分ではない何かを外に求めるようになります。
自分の中には無い、と思っているので、
自分では埋められないため、
必然的にそうなりますよね。
でもこの行動は、ものすごく注意を要すること
だと私は思います。
そういう動機で手を伸ばして掴むものって、
結局自分には合わなかったり、
ろくでもないものだったりするのです。
なぜなら、動機という「種」に欠乏感があれば、
その種から生じる「実」にも、必ず同じ欠乏感が
ついてくるからです。
この原則はよくよく心に留めおいた方がいい
と私は自戒を込めて自分にも言い聞かせている
のですが、
自分がどんな動機から行動し、決断したのか
によって、結果のもたらすパワーと質が、
全然違うんですよね。
特に、欠乏感や恐れなどの心の隙には、
「よからぬもの」が容易に忍び込んできます。
それらは、言葉巧みに甘い汁をなめさせ、
見せびらかしつつ、浮足立った心を
足元からすくい取っていきます。
中にはそうやって、ダークサイドの力と
繋がってしまう人もいるのですが、
これ、本当におとぎ話じゃありません。
自分でその力の邪悪さ、薄暗さに
気づいていて、自分はそれを「使っている」
のだと思っているけれど、実は
「使われている」人もいます。
あるいは、自分が何にすがっているのか、
よくわかっていない人もいますね。
でも、そういうダークサイドの力で
自分の虚無感や不足感などを埋めたとしても、
決して求めていた幸せは感じられないでしょう。
ダークサイドの力を、そうではない力だと
思っている人もいるけれど、その見分け方を
私なりに言うとすれば、
ダークサイドの力は自分自身の分離を深め、
どんどん自分が無力になっていきます。
一見、パワフルになったように思えて、
本当の自分の力ではないので常にそれを
失う恐怖と隣り合わせです。
だから、依存せざるを得ず、ますます
不健全に離れられなくなります。
そして、そのパワーを使って得たものは、
自分を幸せにはしません。
一方で、そうではない方の力は、
自分自身の分離を癒し、受容、統合する
方向に働きます。
自分自身に深く繋がり、芯から安堵と平安の
感覚が広がります。
信仰も、これが無いとダメだ、という感じに
依存するのではなく、自分自身との関係性を
真に統合していく方向に働くべきものである
と言うのが私の持論です。
それを分離させる信仰は、百害あって
一理もない、と思っています。
だから、本当に幸せになりたければ、
自分に背を向けていてはいけないのです。
自分に向き直り、和解しなければ。
最も信用できない存在と対話し、和解するのは
なかなかに気の重い作業でしょうけれど、
ここを避けて通るほど、ドツボにはまっていきますからね。
心して取り組むように。