人生を振り返ってみて、誰しも
あの時ああすればよかった、
もっとできることがあったんじゃないか
って後悔したり自分を責めたりすることが
あると思います。
でも、多分それは後から思うことであって、
そのときはそれで精一杯だったんじゃないかな
と思うのです。
精一杯やったけれど、
思うような結果にはならなかったから、
気持ちがざわついているんですね。
そのざわつきがどうにも苦しくて仕方がない。
だから、後悔したり自分を責めたりすることで、
紛らわせているのです。
感情解放ワークでは、後悔や自責の念は
感情の蓋、逃避ですよ、とお伝えしています。
どれだけそれをやり続けても、
気持ちが晴れることはないでしょう。
また、その苦しさを自分で受け止めることなく、
誰に何を言われても、やっぱり完全には
その気持ちは収まらないでしょう。
何かについて、後悔したり自分を責めているな、
と気づいた方は、もしそれをしないでいたとしたら、
どんな気持ちが湧き上がって来るか、
確かめてみてください。
もう居ても立っても居られないくらい、
ザワザワ、ザワザワしてくるんじゃ
ないでしょうか。
受け止めるべき気持ちは、それなんですね。
悲しかったり、悔しかったり、
怒っていたり、淋しかったり、
不安だったり、心細かったり。。。
色んな気持ちがないまぜになって、
渦巻いているでしょう。
それらの気持ちにちゃんと気づいて、
生きてあげてください。
泣きたいのに我慢していたり、
怒っているのにそれを飲み込んだりしていては、
感情の便秘になって、苦しくなってしまいます。
表現すべき気持ちを、適切に、
責任を持った方法で吐き出してみてください。
感情解放ワークでは、基本、イメージワークで
目の前に相手を呼んできて、その人に対して
飲み込んだ様々な思いを吐き出していく
ということをします。
イメージワークだからと言って、
バカにしたものでもなくて、
かなりリアルな相手の反応も取れますし、
自分の気持ちもすっきりします。
面と向かってはそのとき言えなかった言葉を
本当はどんな気持ちで、何をしてほしかったのか、
何をしてほしくなかったのかを
伝えて見ましょう。
これだけでもかなり楽になる方も多いです。
そして、伝えたら、言いっ放しにしないで
相手の反応をしっかり見ます。
そうしてさらに、対話を重ねてみたら
良いと思います。
ワークではもっと詳細なセオリーがありますが、
このやり方で、過去のどんなわだかまりも
解いていくことができます。
たとえ相手が亡くなってしまっていたとしても、
遠く離れて、今はどこで何をしているかも
わからなかったとしても、
何十年前の出来事でも、やり直して、
ちゃんと完了させることができるのです。
そういう意味で、私たちには、
本人にその意志さえあれば、
いつでもチャンスはあるんですよね。
もう二度と会えない人とも、
対話して見たらいい。
相手の本当の気持ちを知りたいって
いう人は多いけれど、
本当にすべきことは、
「自分が」どう思ってたのか。
何を感じてたのか。
本当はどうしたかったのか
を伝えることだと思います。
よく、今日が最後の一日だったとしたら、
何をするだろうか?っていう問いかけがあります。
あなただったら、何をするでしょうか?
後悔してしまったその出来事に対して、
実際とは違った何かをするでしょうか?
あるいは、しないでしょうか?
ほんの少し、勇気が足りなかったがゆえに
言えなかったこと、できなかったことを
伝え、することができるでしょうか?
墓場まで持っていく、ということが、
少し前の時代まではできたんですよね。
でも、今の時代は、そうやって
闇に葬る力よりも、光の下に顕わにする力
の方が大きいので、
抱え込むほどに苦しみは深くなります。
誰も苦しい方は選びたくないでしょうから、
本当のことを誠実に、表現していった方が
全体としては調和に向かう気がします。
(何でもかんでも好き勝手に
暴言吐くとか言うのとは違いますよ)
イメージワークだとしても、
表現すべきことをきちんと表現できたとすると、
その瞬間からあなたは、
表現すべきことを飲み込んだ人、ではなく、
きちんと表現できた人、になります。
表現できなかった自分とは別の
未来と過去を持った人になるんです。
これ、不思議だと思われるでしょうけれど、
こうやって、少しずつシフトは起こります。
人生が変わっていくんですよね。
後悔をしたり、自分を責めている暇があったら、
表現すべきことをきちんと表現できる自分に
シフトするためにエネルギーを使ったらいい
と思います。
その方が、ずっと建設的ですからね。