理不尽な出来事が起こる理由

世の中、理不尽なことって一杯ありますよね。

家族や親戚、隣人間でのトラブルや、
学校や職場でのいじめ、
弱いものがますます虐げられる社会構造
などなど。

どうしてこんなことが起こるんだろう?
誰がどう考えても、それは間違っている!と
思うことなのに。。。

個人的な出来事から社会的な事件まで、
理不尽と言うのはいつの時代にも
無くなったためしはないのでしょう。

なぜこんなことが私たちの人生には
起こるのでしょうか?

その人のカルマだとか、
学びや気づきのためだとか、
色々な言い方はできると思います。

感情解放ワークでも、鏡の法則を通して
出来事を読み解いていったとき、
深い気づきと変容が起こって行ったりします。

しばしば、セッションの中でそのような
深い変容のプロセスを通過していく
クライアントさんを見て思うのは、

向き合わざるを得ないほど苦しい状況まで
追い込まれないと、そこまで深く
自分自身を見つめることもないし、
人生に問いかけることもないのだろう
ということです。

そこそこ我慢できるくらいの出来事だったら、
腹に沈めて何の行動も起こさないでしょうし、
無かったことにしてしまう。

心の中でクサクサ思っていても、
自分の在り方に疑問を持って問うことも
しないでしょう。

クライアントさんたちを見ていると、
起こってくる出来事は、絶妙で、
まるで神がきっちり計ったかような
加減で起こってくるものだな、と思います。

それ以上の強さ、深さ、深刻さできたら
本人がつぶれてしまう。けれど、
自分に問い、振り返ざるを得ないほどの
衝撃でなければならない、という、
そのギリギリの加減なのです。

たとえば、詐欺に遭ったとしましょう。

何万、何十万の単位だったら、
人にもよるでしょうけれど、
高い勉強料を払った、と思って

とてもショックではあるものの、
飲み込んで終わりにしてしまう
かもしれません。

けれどこれが何百、何千万、億単位のお金
だったとしたら、飲み込んで終わりには
できないでしょう。

動かざるを得ない。

気づきや学びのために起こってくる出来事は、
そういうギリギリのラインであることを
しばしば見かけるんですね。

もちろん、軽い程度の出来事が何回か
繰り返されたところで我が身を振り返って

おや?これは何かのサインかな?
と気づいて対処すれば、そこまでには
ならないかもしれません。

けれど、それだけ深刻なインパクトを持った
出来事になるというのは、その人にとっては
どうしても気づきたくない、動きたくない
ポイントなんだと思います。

認めたくないし、誰かを加害者にして、
自分は被害者でいたい、とかね。

こうなると、気づかせたい魂と
エゴの自分との根競べになります。

まぁ、エゴがどれだけ意地を張って
心身ともにボロボロになって見せたところで
勝てる見込みはないですけれどね。

たまに、そんな風になっても
突っ張っている人を見かけますが、
本人が戦い続ける!と決めている内は
どうにもできませんね。

魂は気づかせたいので、病気になろうと
精神が病もうとも、方向転換できない内は
何度でも手を変え品を変え、
学びを差し戻します。

だからと言って、魂が意地悪をしているとか
自分を罰しているなんて言うのは
見当違いです。

自分が、気づきたくなくて
逃げ回っているからこそ
苦しくなるわけですから。

魂は、これでも我慢できるのか?
これでもまだ認めないで居られるのか?
と問いかけ続けているんですね。

話は戻って、
理不尽な出来事って、

目を覚ませ!気づけ!行動しろ!
っていう、魂からの号令のようなもの
何じゃないかと思うのです。

怒りを抑圧した人は、
とことんまで怒りを表現させられるような
出来事を経験することがありますし、

憎しみを切り捨ててないことにした人は、
否が応でも憎しみを抱かざるを得ない
出来事が起こったりします。

必ずしもそうなるってことではないかも
しれませんが、感情のエネルギーの性質
から言って、その可能性が高いとは
言えると思います。

自分の中の、否定した感情を認めなさい。
それを適切に表しなさい。

軽蔑し、切り捨て、あるいは、怯え、遠ざけて
自分には無いもののように振舞うのを
やめなさい。

っていう呼びかけだろうと思います。

だから、愚痴を吐いたり批判したり、
切り捨てたりすることでは学びになりません。

相手のズルさ、恐さ、弱さ、驚くべき無関心など、
それらによって傷ついた自身の心を
受け止めながら、

そこからさらに、何かを掴み取っていく
べきなんでしょうね。

これも、いつも言っているように、
頭で納得させた理屈じゃダメですからね。

本当に自身の存在が変容するくらいの
気づきでないと。

その苦しみの中からしか得られないものを
掴み取っていくように。

あなたには、その力があるのですから。

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