自分が本当に感じ、体験しているものは何か

感情解放のセッションでクライアントさんの
エネルギーを読んでいる時、
様々なコード化された思念が
読み取れることがあります。

たとえば、
私は幸せになるべきではない。
私はみんなの厄介者だ。
泣いたら負けだ。
怒ってはならない。
みんなと仲良くしなければならない。
私を愛してくれる人なんていない。
もう二度と、人を愛するものか!
などなど。。。

生きてきた色々な場面で
強くそう思うようなことがあって、
自分で決意、宣言していたり、

あるいは、親や先生から繰り返し教えられたこと
などがそうやって体の中にエネルギー的な
プログラムとなって入っているんですね。

しばしば、こういうものが生き辛さの原因に
なっていたりするので、セッションの中では
解除していくこともします。

特に、人から言われた言葉のエネルギーは
体の中に矢や槍のように突き刺さっていたり、
あるいは紐が絡まるように複雑に絡んで
いたりします。

そういったものを適切に処理できると、
その瞬間から随分と心は軽くなっていきます。

自分で決意、宣言したものや、
神様などの存在を介して契約したものは
少し段階を踏みますが、

これも必要ないのであれば、
そもそも自分の意志で入れたものですから、
自分で解除していくことは可能です。

いつまでもそれに苦しみ続ける必要はないです。

私たちはこの世界で生きていれば、
多かれ少なかれこういうものを持っています。

生育していく中で、親から教えられることも
あるでしょうし、学校教育で入るものもあります。

人として生きていく中で、必要なプログラムも
あるでしょうが、それが自分が本当に感じていることを
捻じ曲げるように働き出すと、問題が生じます。

たとえば、
怒ってはならない。みんなと仲良くするべきだ。
泣いてはならない。泣いたら負けだ。

こんな教えを受けて育ってきた方も
少なくないでしょうが

自分は本当は怒っているのに、
みんなと仲良くしなければいけないと教えられたとき、
その人は自分の怒りをどうしたら良いのかわからず
混乱してしまいます。

怒りを感じている自分は悪い人間なんだ。
こんな自分じゃだめなんだ。
とすら思ってしまうかもしれません。

実際、セッションでもそういう方を何人も見かけました。

みんなと仲良くしなさいと教える側は、
自分の中の怒りについて、どうすべきなのかは
ほぼ教えていないんですね。

だから、いけない怒りは、抑圧して無かったことに
するしかなくなってしまう。

また、泣きたくて仕方がないのに、
泣いたら落伍者になってしまうと教えられていたら、
泣けなくなってしまいます。

そうして抑圧された怒りや涙が心の奥底で
固く岩盤のようにハートを硬直させるのです。

こう言うことが、ある種の美学や道徳のようなもの
とともに刷り込まれると、教えられたような
自分になれないという葛藤で、
自尊心は著しく低くなるでしょう。

特に、親が厳しかったり宗教的な教えで
こうあるべき、という理想を強く要求されて
幼少期を過ごした方は、

あまりにも自分の感じているもの(真実)から
自分を切り離してしまって、もはや自分が
嬉しいのか悲しいのか怒っているのか淋しいのか、
さっぱりわからなくなっていたりします。

そういう人のエネルギーを読むと、
ものすごく混乱していて、通常読み取れるはずの
「自分」という認識の輪郭とでもいうべきものが
全く読み取れなかったりします。

こういう場合は、まずは自分が本来感じていた
はずのものを在るがままに受け取れるように、

感じているものを捻じ曲げる働きをしている
プログラムを解除していくことから
始めます。

そうして、
怒りを(適切に)表現してもいい。
泣いても大丈夫。
みんなを受け入れなくてもいい。

といった具合に、自分が感じているものに
自身を大切にしながら適切に応答することが
できるようになっていきます。

そうして、少しずつ自分は本当は
何が好きだったのか、何が嫌いだったのか、
何がしたかったのか、何をしたくなかったのか
ということがわかるようになるんですね。

そう考えると、私たちは自分が本当は
何を感じているのかをできる限り純粋に
受け取ることが、この自分を生きるためには
とても大切なことだとわかります。

ただ、それを純粋に受け取るというのは
非常に難しいことでもありますけれどね。

自分の考えだ、と思っていたとしても、
実は誰かからの受け売りをそのまま鵜呑みに
していることもあるし、

親の考えだったり、価値観だったり
ということが混然一体となって自分だと
思っていたりするからです。

感じる前に、そのように刷り込まれたもので
判断、応答していることが多いでしょう。

特に現代は、瞬時に膨大な情報にアクセスできる
時代ですから、インスタントにそういうものを
取り込んで、自分のものだ、と錯覚してしまうことが
よくあります。

自分が本当に感じ、体験しているものは何なのか、
外部から取り込まれた価値観で見ているのは
どれなのか。

日常の中で、意識して過ごしてみると、
気づくことがあるかもしれません。

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