セッションなどで相手の方にエネルギーを
流していると、その人が今どんな在り方を
しているのかがよくわかります。
体の中のエネルギーラインが詰まっているとか、
ものすごく抵抗しているとか、あるいは
意識のあるレベルで分離があるとか
人生から退避してしまっているとか。
流したエネルギーがどんな動きをするかで
一目瞭然なんですね。
ソナーのような感じに近いかもしれません。
だから、たとえばその方の認識では
抵抗はしていない、と思っていても、
エネルギー的に見れば、明らかに
詰まっていたり、流したエネルギーが
こぼれ落ちるように入って行かなかったり
することがありますし、
また、本人が気づいていないような
気持ちの気配が明らかに感じられたりもします。
人生から退避してしまっている人は、
当事者不在の状態なので、エネルギーの手ごたえが
雲をつかむようにスカスカだったり、
意識のあるレベルに分離のある人は、
分離しているまさにその場所から
エネルギーの流れ方が変わります。
地層にしみ込む水の流れを思っていただけると
わかりやすいかもしれません。
このように、働きかけたエネルギーの流れ方を
見ていくことで、体のどこがどんな状態なのかとか、
その人の意識の深さ、層とでも表現すべきものの状態、
そうなっている原因、関連する要素などが
読み取れたりします。
ただ、これも人によって割と読みやすい人
もいれば、どういうわけか、ものすごく
読みにくい人もいます。
これも人によってそうなっている原因を
色々探っていって、ピンポイントでその要因を
探り当てられると、そこから一気に
読めるようになったりもするのですけれどね。
日々、様々な方のそうしたエネルギーの状態を
拝見させていただいて思うのは、
やはり存在として「健全な在り方」というものが
あるよねってことです。
何をもってして良いとか悪いとかいうのかは
様々なものの見方があるので
一概には言えないと思うのですが、
それでも、自身の人生から退避してしまって、
まるで抜け殻のように生きた屍状態で
生きているよりは、
しっかり自身の人生を引き受けて
地に足をつけて生きている人の方が
全身のエネルギーの流れ、躍動感、
意識の深さなどの点から見ても、
機能不全になっていたり、分離していたり
詰まっていたり、と言ったことがなく、
見ていても健全であるように感じられます。
エネルギーが深いレベルまで届いている人は、
意識がそれだけ深くまで行き渡っている
ということだし、自分に深く根を張れている
と言えるように思います。
逆に、深くまで届いておらず、
何らかの分離がそこに生じている人は、
必然的に根が深く張れないので
軸が揺らぎがちになります。
ここで、便宜的に「自分の根」とか「軸」
とか言っていますが、私の語彙が少ないので
何となくのイメージとしてそのように
表現している、と思っていただければと幸いです。
なかなか、エネルギー的な景色を
この世界の言葉で表現するのは
難儀なことです。。
とにかく、セッションなどでは、
こうして読み取ったエネルギーの状態から
その人の生き辛さの原因となっているものを
探り出し、そこに働きかけていきます。
そのとき、ただこちらから一方的に
働きかけるのではなく、様々な提案を
していきます。
たとえば、その辛さの原因は
自分の非を認めない在り方から来ていて、
それをしている限りは、諸々の苦しみは
がっちり固まって動かない。
だから、認めた方がいいだろうし、
認めたからと言って、自分が崩壊して
なくなるわけではないですよ。
さぁ、どうしますか?
といった具合に、ご本人に自身の在り方を
選択していただくのです。
本人がそれを望まなければ、
私がいかに働きかけようと、
効力は発揮しません。
(もしそれができたら恐いですよね。
何でも私が好きなようにコントロール
できてしまうってことですから)
自分の生きる世界をどう感じるかは、
自分次第、というのはそういうこと
でもあるんですね。
自分が何にコミットメントしているのか、
面子だったり、真実だったり、
自分の気持ちよりも守りたいと思っている
大切な存在だったり、色々あるわけです。
それによって、どんな在り方をするのかが
決まりますね。
今コミットメントしているものが何なのか、
それでうまくいっているのかどうか。
その因果関係を明らかに認識させて、
うまくいっていないのであれば
軌道修正をかけていきます。
私がするのは、現状を明らかに提示することと、
本人の選択しているものを認識させること、
そして、
本人が恐れから見えなくしてしまっている
別の可能性を提示すること。
そして、決断する諸々のプロセスを
サポートし、選択を促すこと、です。
選択し、軌道修正することで
エネルギーの詰まりや分離が解消されたり
より深いレベルまで、存在のレイヤー
ともいうべきものがピタリと整っていきます。
今、私はこの感覚を基準にセッションや
セルフワークを進めているのですが、
私自身がどこまでこの存在のレイヤーを
深いレベルで整えていけるかが
精度に直結するので、さらにさらに精進ですね。