何か悩みがあって、誰かに相談して
気持ちが楽になり、また元気に歩みだせる
ということ、結構ありますよね。
気持ちが萎えていたのが励まされたり、
解決策をアドバイスしてもらったことで
具体的な動き方が見えてきて、
停滞から脱却できたり。
そういうきっかけがいただけるのは、
有り難いことです。
ただ、そうやって歩き出して、
すんなりそのまま壁を越えられるときもあれば、
そこからがスタートで、
動き出したがゆえにぶつかる様々な壁が
見えてくることもあるでしょう。
実際、様々なご相談をお受けしていて思うのは、
アドバイスはあくまできっかけであり、
その時点で気持ちがすっきりするのは、
まだ本当に歩み出す手前のことだと思うのです。
なすべきことが見えてきて、それを実行しない
のであれば、スタートもしないことになりますし、
いくらバラ色の妄想をしていても、
それだけでは何も変わりません。
すっきりした気持ちで、なすべきことを見据えて
実際に行動して見て、やっと地に足をつけた
歩みが始まるのです。
そこで、やっと見えてくること、わかってくることが
必ずあるでしょう。
その時に、どんな気持ちになって、
何を思い、どうこうどうするのか。
そこが大事ですね。
気持ちが萎えて、
また誰かに励ましてもらいに行くのか、
安心できる言葉をかけてくれる人を探して
右往左往するのか。
はたまた、やっぱり行動するのをやめるのか。
私はその方がそうした諸々にぶち当たったときに
浮上する気持ちを自分で受け止めて歩めるような
在り方を意図してセッションしています。
だから、ちょっと進んでは不安な気持ちを
収めるためだけにまたメッセージをもらいに来る
ような方を見ると、とても残念に思います。
人生、どんなに気を付けても修練を積んでも、
起こることは起こり、そのたびに
様々な気持ちが浮上し、思うことがあるでしょう。
辛い気持ちになるようなことを完全に避ける方法
なんて、ないのです。
揺れ動く気持ちが起こることや、
そういう気持ちがトリガーされる出来事が
起こることが悪いのではなく、
それに対処できる自分でいられれば
いいだけの話です。
ぜひ、そういう自分でいられるための
努力をなさってください。
自分である決断をして、進んだら、
途端に様々な問題や不安を掻き立てることが
わんさか起こったからといって、
単純にその決断が間違っていた、
ということではありません。
それは、潜在していた要因で、
いずれは出てくるはずのものだったかもしれません。
ということは、遅かれ早かれ、それに対処
しなければならなかったのでしょう。
進んだからこそ、差し出される課題があるのです。
それを、こんなに不安で恐い思いをする
ということは、選択が違っていたのかも、
と思うのは間違いです。
逃げずに、真摯に向き合うべきでしょうね。
私自身、ヒーリングの道に進んた10年前は、
先のことなんてまるでわかりませんでしたし、
とにかく必死で学び、何とかものにしなければ
と無我夢中でした。
それが魂の望む道だったとしても、
決してすべてがすんなりと来られたわけではないし、
何度も何度も壁にぶつかりながら、ここまで来ました。
運が良かったのもあったでしょうけれど、
壁にぶつかるたびに、色々決断してきたし、
苦しい中で、気づき、得られたかけがえのないものも
たくさんありました。
自分で決めたことの結果は、自分で引き受け、
さらにそこで決断し、歩み続けていくんですね。
決断するって、そういうことです。
そこで後悔してブレてしまうのは、
何か望まない状況で浮上した嫌な気持ちに
飲み込まれてしまっている状態なので、
その気持ちをちゃんと受け止めて統合できれば、
目の前の状況に淡々と対処できるように
なります。
だから、目の前の状況によって、
今自分の中にどんな気持ちが浮上しているのか、
気づくことが大事です。
気づければ、飲み込まれることなく、
ちゃんと受け止めていくことができます。
後悔や自責の念は、
感情解放ワークでは「逃避」だと捉えます。
湧き上がる居心地の悪い気持ちを、
後悔したり自分を責めることで紛らせている
からですね。
どれだけ後悔したり自分を責めても、
1ミリも何かの足しになることはありません。
この辺、よ~~~く肝に銘じてくださいね。
感情のエネルギーという視点から見ると、
どこをどう抑えたらいいのかは明確に見えてきます。
未知の世界に飛び込むのは
不安になったり恐かったりもするでしょう。
そう感じること自体は何の問題もないのです。
ただ、そこから逃げないように。
逃げてきたものは、いつかは越えていくべきものです。
それを踏まえたうえで、今自分がどうするか、
ご自身で決めてみてください。